活動記録 第10回 B&G全国サミット 開催!

活動記録 節目の第10回 B&G全国サミット開催!
地域連携でさらなる飛躍へ日本財団助成事業

 2月16日の「JLC NEWS PLUS」で「第10回B&G全国サミット」が放送されました。

370自治体から過去最多の首長231人、副首長・教育長など237人が出席
テーマ:Shape the future ~新しいB&Gのカタチ~

 2018年1月24日(水)、B&G財団(東京都港区・前田康吉会長)は、東京都港区の笹川記念会館において第10回B&G全国サミットを開催しました。今回は、2003年の初回開催から10回目の節目を迎え、「Shape the future」-新しいB&Gのカタチ-がテーマに掲げられました。

 今回のサミットには、B&Gの海洋センターが所在する全国390自治体のうち、45道府県、370市町村から過去最多となる231人の市町村長をはじめ、副市町村長や教育長など237人が出席。来賓、ボートレース関係各位、マスコミ各社を含め、計816人が出席しました。会議終了後には同会館にてレセプションが開かれ、各自治体が特産品をPRするなど、参加者間で交流を深めました。

 会議の第一部では、当財団会長、前田康吉(北海道滝川市長)による開会挨拶と来賓紹介に続き、日本財団の笹川陽平会長による『明治150 年「日本の未来は明るい」』と題した特別基調講演が行われました。

 第二部で全国サミット正副会長の選任、昨年11月に開催した「第14 回B&G 全国教育長会議」の内容について、山口県岩国市の佐倉弘之甫教育長が報告、パネルディスカッション、B&G財団の新たな取り組みと次年度事業紹介等を経て、全国サミット共同宣言として「より強固な連携体制の確立」を採択しました。

 第三部では、優良海洋センター表彰が行われ、代表して10年連続「特A評価」の11海洋センターに表彰状が授与されました。

 またサミットの冒頭では、岩手県陸前高田市の県立高田高等学校書道部17人による躍動感のあるオープニングパフォーマンスが行われました。紹介にあたった陸前高田市の戸羽太市長は「(陸前高田市は震災を機に)文字通り壊滅しましたが、若者たちの力を借りて今後邁進していきたい。『故郷と未来』をテーマに渾身のパフォーマンスをします」と述べました。全壊した陸前高田市のB&G海洋センターは再建に向け工事中で、今年4月には竣工すると謝意を表明しました。

  • 岩手県立高田高等学校書道部の皆さん

  • 奇跡の一本松と詩が描かれた、圧巻の大作

 舞台一杯に広げられた紙に描かれていたのは、津波で残った高田松原の奇跡の一本松。静かな調べの中、気合いとともに大書したのが「故郷」の文字、続いて生徒達が一斉に「潮風薫る」から始まり「架け橋となれ」で終わる長い詩文を手分けしてしたためました。会場に向けて書が高く掲げられると、書に込められた未来への決意に圧倒され、参加者から大きな拍手が沸き起こりました。

 また前田会長は冒頭の挨拶の中で、同氏は「現代社会は常に変化が求められている」と示唆。「海洋センターではスポーツ振興にとどまらず、時代が求める新たな活動が行われている」と強調しました。海洋センター・クラブ、自治体関係者と手を携えて、次の10年に向けさらなる飛躍につながる事業を展開していくと力強く述べました。

特別基調講演「明治150年『日本の未来は明るい』」
日本財団 笹川陽平 会長(ミャンマー国民和解担当日本政府代表)
~自信を深めて世界平和のために果たしてほしい

 当サミットの特別基調講演として、笹川陽平日本財団会長による『明治150年「日本の未来は明るい」』をテーマとした講演が行われました。その切り出しにB&G財団が海洋センターと連携を保ちながら、時代の変化に合わせて様々な活動を実施していることに触れ、感謝の言葉を頂きました。

 また、「明るい未来のキーワード」こそ、若い高田高校生のパフォーマンスの例を挙げて、体育や徳育教育を含め子供を大切にする心ではないかと指摘しました。雑誌に掲載された自身と小泉元総理の対談した「将来の教育のために使った米百俵」も例に挙げました。

「世界をリードする日本に」日本財団の笹川会長による基調講演

 また本題では、明治期から現代までの歴史状況を、その時々におけるさまざまなエポックをかみ砕いて俯瞰しました。日本の独立と地政学的立場、欧米列強、ロシアとの関係などが絡み合う中で、朝鮮半島の支配をめぐって清と衝突した日清戦争、膨大な戦費の日露戦争などについても言及しました。

 「今や日本あっての世界ではなく、世界あっての日本だ」と分析。日本は民族対立がなく優れた国であると強調しました。良きものを残して時代に合わせる柔軟性を持つことだと説いて、今は明治維新の時代と似ているとの認識を示しました。そのうえで、日本の向かう方向性について、「若者が時代を開く」と述べて次のように指摘しました。

 若い人に情熱を示し次世代に伝えることは、箱根駅伝と同じ次世代に渡すたすきであり使命で、必要なのは「未来志向でリスクをとる覚悟」である。我々は次の世代を育てる重大な責務を担っている。強いものや組織が生き残るのではなく、時代の変化に勇断に対応していくことである、と示唆しました。

 笹川会長は最後に、「日本は世界から高く評価され、世界平和のために世界中の人々から大いに期待されている。自信と覚悟を持って次の世代を担う人を育成してほしい」と結びました。

B&G全国サミット会長に山中 健 芦屋市長

 全国サミット正副会長と同時に任期満了となっている市長会議・町村長会議の正副会長も選出しました。
 全国市長会議の会長には兵庫県芦屋市の山中健市長、副会長に大分県佐伯市の田中利明市長と岐阜県中津川市の青山節児市長を選出。
 全国町村長会議の会長は、千葉県鋸南町の白石治和町長、副会長に徳島県美波町の影治信良町長と北海道新篠津村の石塚隆村長を選出しました。

全国市長会議の会長に選出された兵庫県芦屋市の山中健市長による挨拶

 この後、B&G全国サミットの会長に山中芦屋市長が承認され議事を進めました。昨年11月7日、8日の「第14 回B&G全国教育長会議」において採択された社会教育・学校教育両面から、各自治体において海洋教育を積極的に推進していく「海洋教育の積極的推進」について、同会議会長の山口県岩国市の佐倉教育長が報告。子供たちに海を伝え、海に親しむ機会を提供していくことに対し、390B&G所在市町村も一丸となって推進していくことを承認しました。

パネルディスカッション「未来を形創る新しい取り組み」
より自由な発想でセンター活用を促進

 パネリストとして、各地の海洋センターでスポーツだけではない新しい活用に取り組んでいる首長が登壇しました。
 埼玉県松伏町の鈴木勝町長、岡山県奈義町の笠木義孝町長、大分県中津市の奥塚正典市長、熊本県湯前町の鶴田正已町長の4人。進行はB&G財団の古山透常務理事が務めました。
 各自治体の紹介と併せ、従来にないセンターでの活動事例を映像で説明しました。

 まず中津市は、水上スキーを海洋センターのプールで実施、奈義町は障害児などの居場所づくりに注力するとともに、引きこもり等を減少させ誰もがセンターを通じ成長できる場所となることを目指していると述べました。

パネリストの各自治体が取り組みを紹介

 松伏町の「ミニまつぶし」は実社会を経験する職業体験の場として海洋センターの敷地を余すことなく活用していることや、湯前町はロビーを改修して全世代型で交流を深める場を醸成している点についてプレゼンを行いました。
 総括して古山常務理事は、地域が求めるものは何かと問いかけ、「当たり前を変えること、もっと自由な発想でセンターを活用してほしい」と結びました。

熊本地震復興支援報告

 続いて菅原B&G財団理事長から熊本地震の復興支援について報告しました。一昨年4月に発生した地震で、B&G所在地の大規模被災は熊本市、菊池市、宇城市、南阿蘇村の4カ所で、全国のB&G関係者から1480万円の支援金が寄せられました。その後、被災地支援は2016年、2017年にB&G指導者有志による支援物資の搬入、震災ストレス緩和や心のケアを目的とする「幼児教室」や「マリンスポーツ体験会」「帆船クルーズ」などを実施しました。

サミット共同宣言採択「より強固な連携体制の確立」
海洋センターの活動を支援する日本財団へ、390自治体の総意で感謝状

 会議の最後には、山中会長からサミット共同宣言が提案されました。「災害時などにおける相互応援体制」を含めた8項目を引き続き共同宣言として積極的に推進していくとともに、新たに「より強固な連携体制の確立」を加えることを提案。これは、10回目の節目に、B&G海洋センター所在する全国390自治体の絆を紡ぎ、未来を担う子供たちと地域コミュニティの発展のために、より強固な連携体制を確立するという趣旨に基づいたもので、満場の賛同を得て、共同宣言は確認されました。

 
 

 さらに山中会長から「海洋センターの活動を、ボートレース収益金で支援している日本財団に対し、第10回サミットを記念して、390自治体の総意で感謝状を贈呈したい」と提案をいただきました。本件も満場の賛同を受け、壇上で日本財団の前田晃専務理事に全国サミットの山中会長から感謝状が手渡されました。これを受け前田専務理事は「施設をいつまでも大切にされ、地域を担うすべての人のコミュニティの活性化を願っています。日本財団もB&G財団に応えられるようにしていきたい」と述べました。

10年連続「特A評価」の11海洋センターの表彰

 海洋センターの評価は、各施設の管理・運営面を把握し、今後の活動の活性化に役立てるとともに、B&G財団が行う支援活動の指標とすることを主な目的に2003年度から導入されていますが、現在は最優良の「特A」から「E」までの6段階評価が行われています。

 今回は2017年度4月度評価で「特A」と「A」評価となったセンターが表彰されました。10年連続して「特A評価」を受けた下記11海洋センターの首長などが壇上で賞状と当財団のキャラクター人形である特大サイズの「アンドリーくん」が贈呈されました。

 
 
10年連続「特A評価」を受けた海洋センター

①北海道 石狩市B&G海洋センター
②宮城県 蔵王町B&G海洋センター
③福島県 小野町B&G海洋センター
④群馬県 明和町B&G海洋センター
⑤群馬県 玉村町B&G海洋センター
⑥富山県 南砺市福野B&G海洋センター
⑦岐阜県 可児市B&G海洋センター
⑧兵庫県 南あわじ市南淡B&G海洋センター
⑨岡山県 瀬戸内市邑久B&G海洋センター
⑩愛媛県 松山市中島B&G海洋センター
⑪鹿児島県 いちき串木野市串木野B&G海洋センター

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  • 10年連続して「特A評価」を受けた自治体が特産物を持ち寄りPRしました