活動記録 2016年度 B&G指導員研修会 開催

活動記録 2016年度 B&G指導員研修会 開催

海洋センターの有効活用と新たな取り組み
~指導者が知っておくべき大切なこと~

 2017年1月26日(木)、27日(金)、日本財団ビル(東京都港区赤坂)において「2016年度 B&G指導員研修会」を開催。両日合わせて196の海洋センター・海洋クラブから226名のB&G指導員が参加しました。

 この研修会は、財団事業や海洋センター・海洋クラブの運営に役立つ最新の情報や知識、指導技術などを習得するとともに、指導員のネットワークを強めることを目的にしています。

 今回は、元全日本女子バレーボール代表の佐野優子氏による基調講演をはじめ、障害者カヌー指導についての事例発表、指導員の技術や意識を高めるための講演などが行われました。最後には、「平成28年熊本地震」被災地支援について報告がありました。

全国から集まった226人のB&G指導員が、指導に関わる技術や事例を学びました

特別基調講演「リベロ世界一の軌跡」
ロンドンオリンピック銅メダリスト
元全日本女子バレーボール代表 佐野 優子 氏

 元全日本女子バレーボール代表の佐野 優子 氏に、バレーボールを始めた経緯や海外チームへ移籍した際の体験談、選手と指導者の関係などについて、自身のバレーボール人生を振り返りながらお話いただきました。

 「良いプレーをするには、モチベーションが必要。そのモチベーションを高く維持するためには、自分の中で確たる目標を持ち続けることが大切」と述べられました。

  • 元全日本女子バレーボール代表 佐野 優子 氏

  • 基調講演は、佐野氏とファシリテーターを務めた藤崎 淳 氏の対話形式で進行しました

事例発表「障がい者カヌー指導について」
松伏町B&G指導者会 飛鳥馬 昇 氏

 障がい者を対象に実施しているカヌー教室や関東ブロック連絡協議会で開催した研修での指導経験から、障がい者1人1人に合った補助の必要性を訴えました。

 「1人でも多くの障がい者にカヌーの楽しさを伝えたい、できるだけ本人の力でカヌーに乗れるよう支援していきたい」

松伏町B&G指導者会 飛鳥馬 昇 氏

3つの講演で指導者として知っておくべきことを学ぶ

 2日間にわたり、「メンタルトレーニング」、「地域住民が行う生活支援と介護予防の取り組み」、「スポーツ・コンプライアンス」をテーマとした3つの講演を実施しました。

講演「メンタルトレーニング」
      東海大学 体育学部競技スポーツ学科 教授 高妻 容一 氏
  • 「選手の気持ちを考えたコーチングが大事。心をリラックスさせるために、音楽を使ったウォーミングアップが効果的です」

  • 隣どうしでペアになり、高妻氏のメニューに取り組む参加者たち。楽しみながら選手と指導者のコミュニケーションについて考えました

講演「地域住民が行う生活支援と介護予防の取り組み」
      長野県御代田町 保健福祉課 内堀 浩之 氏
  • 「自助・互助・共助・公助は、それぞれが関与し合うことで、最大限の効果を発揮します」

  • 助手の内堀 貴裕 氏(長野県御代田町B&G海洋センター指導員)による介護予防運動の紹介。「声を出しながら行うことがポイント。脳がより一層活性化されます」

  • 質疑応答では、参加の指導員から熱心な質問が飛び交いました

講演「スポーツ・コンプライアンス」
      虎ノ門協同法律事務所 弁護士 大橋 卓生 氏
  • 「『ルールだから守れ』では、コンプライアンス・マインドは育たない。『なぜルールを守らなければならないのか』を選手に考えさせることが重要です」

「平成28年熊本地震」被災地支援について

 熊本地震への支援金を活用して計4回実施した「被災地ボランティア」参加者に対して、B&G全国指導者会から感謝状が授与されました。今回の研修会には、被災地ボランティアへの参加者28名(※のべ参加人数161名中)が出席しました。

 そして、16名の熊本県の指導員から支援に対するお礼が述べられました。

  • B&G全国指導者会の川島副会長から、被災地ボランティア参加者を代表して、後藤 靖 氏(兵庫県市川町B&G海洋センター)へ感謝状が授与されました

  • 最後に、熊本県の指導員16名が登壇し、支援に対するお礼を述べました

研修会にご参加いただいたB&G指導員の皆さん!今年もより良い指導を心掛けて頑張りましょう!!
職員一同、来年も心よりご来場をお待ちしております。