事業内容を知る 活動記録

2017年 B&G財団会長 年頭の挨拶

公益財団法人 ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)
会 長  梶 田  功

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

昨年を振り返れば、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで史上最多記録となるメダルを獲得した日本代表選手の活躍に日本中が大興奮いたしました。また、科学の面では、3年連続となるノーベル賞の受賞など、国際舞台における日本人の活躍が注目を浴びる年となりました。しかし、一方で、大規模な地震や台風により各地での甚大な被害が多発し、まさに自然災害の脅威を改めて痛感した年ともなりました。

特に、最大マグニチュード7.3の巨大な揺れが襲った熊本地震につきましては、全国各地から復旧・復興に対する寄付やボランティアなど、多くの支援の手が被災地に差し伸べられました。
B&G財団でも、海洋センター所在自治体で大きな被害を受けた熊本市、菊池市、宇城市、南阿蘇村の4自治体を対象に、全国の海洋センターから届けられた支援物資を搬送。このほか、被災家屋の家財の撤去などのボランティア活動、幼児を対象とした運動教室、マリンスポーツイベントの実施など、B&G指導員と連携しながら各種の支援活動を行っております。今後も被災地の要望を伺いながら、支援活動を続ける所存です。

また、B&G財団では、新たな取り組みとして、2016年度から「インクルーシブな社会」の実現に向けて、障害者と健常者が分け隔てなく一緒に参加できる水泳・ヨット・カヌーの大会などを実施いたしました。
併せて、少しでも子供たちの「自然体験の格差」をなくすため、ひとり親家庭や児童養護施設の子供たちを対象とした海洋性レクリエーション体験会などにも着手いたしました。

2017年もB&G財団は、海洋センター、海洋クラブ、自治体関係者の皆さまと手を携え、地域社会へのご支援と時代の要請に応える新たな事業創出に向け、挑戦を重ねてまいります。どうぞ、皆さまには引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。

本年が皆さまにとりまして実り多き年となりますよう、心よりお祈り申しあげます。

2017年1月