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あなたの県の石は何? 宮城県は・・・


~日本地質学会が涌谷町の砂金を宮城県の石(鉱物)に選定!~

 

今年5月10日(地質の日)、一般社団法人 日本地質学会では各都道府県において特徴的に産出、あるいは発見された岩石・鉱物・化石を、それぞれの「県の石」として選定しました。同学会ホームページに掲載された「県の石選定にあたって」という挨拶文を見ると、次のように記されています。

 

「・・・県の石は、市民の方々に各地域の岩石・鉱物・化石を身近な存在として捉えていただくことにより、自らが生活する大地の歴史と成り立ちを知っていただき、安全に暮らす一助となればとの強い思いをもって選定しました・・・」(:日本地質学会 井龍康文 会長 挨拶文より引用)

 

このような趣旨によって、県の石には岩石・鉱物・化石の3部門が設けられ、宮城県では岩石:スレート、化石:ウダツゴリュウ、そして鉱物には涌谷町で産出される砂金が選ばれました。

 

さっそく涌谷町の方から、まちレポ【東北版】(5/11付)に我が町で取れる砂金の話題が投稿され、日本で最初に産出された砂金であり、奈良の大仏にも使われたことなどが紹介されましたが、その後、さらに詳しい内容をお聞きしたので、この【全国版】にてご紹介いたします。

 

日本初の産金地、涌谷町で取れた砂金。その昔は、奈良の大仏にも使われました

日本初の産金地、涌谷町で取れた砂金。その昔は、奈良の大仏にも使われました

 

 

続日本書記にも記された大発見!

 

■涌谷町は、日本で最初に金が産出された地であるということですが、いつ、誰が産出し、その後、どのような歴史をたどってきたのでしょうか?

 

天平21年(749年)、陸奥国(現宮城・福島県)守、百済王敬福は小田郡(現涌谷町域とその周辺)で金が産出したことを都へ報告し、黄金900両(13kg)を献上しました。

 

金が産出したことで聖武天皇は宣命を発して「わが国始まって以来」と大いに慶び、年号を「天平」から「天平感宝」と変えるほどでした。このことは、歴史書『続日本書紀』にも記されており、産金に貢献した人々に位を与えたり税を免除したりしました。

 

宣命は全国に渡り、越中国(現富山県)の守であった大伴家持はこの宣命を言祝いだ歌を『万葉集(まんようしゅう)』(日本で現存する最古の和歌集)に残しました。

 

大伴家持が宣命に応じて詠んだ歌は、産金地にある黄金山神社の境内の碑に刻まれています

大伴家持が宣命に応じて詠んだ歌は、産金地にある黄金山神社の境内の碑に刻まれています

 

その後、陸奥国の多賀郡(現多賀城市)以北に住む人たちには、毎年税として金を納めるよう命じられました。そして、金に関する記録はなくなっていき、日本初の産金地であるという事実も歴史の中に埋もれていきました。

 

そのような中、江戸時代に伊勢国白子(現三重県鈴鹿市)の国学者、沖安海が家業の染型紙商のために当地を訪れた際、ここが天平の産金地であるという推測をしました。その後、明治時代以降、国語学、鉱床学、古代文学などの各界の研究者達が沖安海の説を支持しました。

 

そして、昭和32年に発掘調査が行われ、延喜式内社「黄金山神社」のある場所は、天平産金に深く関連した古代の仏堂が一棟建てられていたことが明らかになり、日本初の産金地であったという確証にいたりました。

 

日本初の産金地であることを導いた黄金山神社

日本初の産金地であることを導いた黄金山神社

 

奈良の大仏を救った奇跡の黄金

 

■奈良の大仏にも使用されたとのことですが、このときの話の経緯、エピソード等があれば教えてください。

 

産金した頃、聖武天皇は奈良の東大寺の大仏を造立している途中でした。当時の社会は、政治闘争が頻繁に起きたり、度重なる地震や疫病、天候不順による飢饉などが起きたりして非常に荒れていたので、聖武天皇は仏教の力によって国家を治めようと考えました。

 

その結果、大仏を造立しようとしましたが、大仏を光輝かせるための多量の金が足りなく、完成が危ぶまれていました。そのような時、陸奥国小田郡で金900両(13kg)が産出され、その金を使って大仏は完成へと導かれました。

※金900両は、東大寺に使った金の総量の約10分の1程度です。大仏で換算すると4分の1程度と考えられます。

 

■県の石に涌谷町の金が選ばれたとのことですが、町役場の職員、町の住民の方々はどのような評価をして、どのような感想を述べているでしょうか。また、今後、町として金をどのように地域おこし等に活かしていくのでしょうか。

 

県の石に選出された「涌谷・箟岳の砂金」のことは町内外でもまだまだ浸透していないので、町民はもとより県民・全国の方々にPRしていきたいです。そして砂金を通して、涌谷町の歴史・風土・食べ物に興味をもっていただきたいです。

 

 涌谷町にある「わくや万葉の里」(天平ろまん館)。砂金の歴史などを楽しみながら学ぶことができます


涌谷町にある「わくや万葉の里」(天平ろまん館)。砂金の歴史などを楽しみながら学ぶことができます


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