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 この度、B&G財団では、来年度から始まる「総合的な学習の時間」を迎えるにあたって、「水辺活動」に取り組んでいる全国のB&G地域海洋センター及び学校関係者の皆様のより良きヒントになればと願い、この「水辺の活動」テキストを作成いたしました。 一部を抜粋し紹介いたしますので、ぜひご覧下さい。
 
 学校週5日制の実施に伴って、小中学校では、来年度(2002年)からいよいよ「総合的な学習の時間」が始まります。これは、新学習指導要領の中に新設されたもので、体験的な学習などを通じて「生きるための力を育成しよう」とするものですが、そのほか、「体育」や「保健体育」の教科でも「自然とのかかわりの深い活動の重視」があげられ、その内容として新たに「水辺活動」が加えられました。
 今回、作成した手引書はA4、220ページ(加除式)で、「導入編」「実技編」「プログラム編」「関連資料編」の四部で構成されています。(監修は鹿屋体育大学 松下雅雄海洋スポーツセンター教授)内容は、小学校・中学校・高等学校において、自然にかかわりの深い体験活動を計画し、実行する際に役立つ情報を網羅した総合的なものです。
 
 
【目次】  
 「水辺の活動」の手引き作成にあたって
T 導入編  
  なぜ、現代の子どもたちに自然体験が必要なのか、水辺の活動の意義と水辺活動を通した自然体験学習がどのような効果を表すかについて解説しています。また、水辺の活動を実施する際の計画手順やプログラムの展開方法など具体的にわかりやすく記述されています。
1.自然体験が必要とされる背景
@自然体験の必要性 A水文化の喪失 B自然体験が与えてくれるもの
C事故責任という抑圧 D自然体験を提供する仕掛けの不在 E子どもたちに水文化のふれあいを 
 
2.自然体験を提供するために
@「水辺の活動」について A「水辺の活動」の特性について 
B「水辺の活動」の地域への展開について
3.「水辺の活動」を通じての自然観察について
4.「水辺の活動」の基本的なマナー
5.「水辺の活動」プログラムの方法
@プログラムの計画立案の手順 ・プログラム計画の流れ ・プログラム計画立案のための組織の編成
・プログラム参加者の明確化 ・プログラム参加者の実態や希望の把握 ・指導目標の設定
・プログラムの編成 ・個別プログラムの「展開案」 ・スタッフの配置 ・打ち合わせ
Aプログラムの準備作業 ・実施要項の作成 ・必要品、教材、教具の準備 
B事前説明会  C「水辺活動」における自然観察の入門
6.「水辺の活動」の実例
@鹿児島県鹿屋市立高須中学校の水辺活動の導入 
A沖縄県立本部高等学校の保健体育課授業
B東京都江東区立東陽小学校のカヌースクール  
C東京都江東区立明治小学校のスクールキャンプ
D長野県大町市立大町南小学校の野外活動の授業 
E沖縄県竹富町立大原小学校の水辺活動(カヌー)の授業  
F地域海洋センターにおける「水辺活動」の実施状況

 
 
 
U 実技編
  水辺活動を実施する上で最も大切とされている安全教育について、安全の考え方、参加者の心得、事故防止のための指導者の役割などを中心にまとめています。具体的なプログラムとしてカヌーとヨットの初心者を対象とした基本操作やライフジャケットを着用した安全管理プログラムを取り上げています.。
1.「水辺の活動」における安全の考え方
@「水辺の活動」における安全の考え方
A「水辺の活動」活動前の留意点 ・体調の確認 ・自分の命は自分で守る 
・気象、海象の確認 ・気象変化を知る ・活動場所の環境の確認 ・水の環境を知る 
・適正な服装 ・ライフジャケットの着用 ・使用器材の出艇前の確認 ・海の法規とマナーの遵守 
・学習態度 ・緊急時の対応 ・バディシステム
(事故防止や助け合いのための二人一組の方式)の活用 ・基礎泳力をつける 
・低体温症に注意する ・水上安全法と救急法を身につける ・海の危険生物の知識 
・代表的な危険生物の応急処置について
B「水辺の活動」活動中・活動後の注意事項 ・出艇、着艇時の波打ち際での注意事項 
・船が転覆した場合 ・航行中他船と接近、衝突しそうになったとき 
・活動中・活動後の体調確認 ・活動場所の危険物
C事故防止のための指導者のつとめ  
D事故発生時の対応 ・海上での捜索救助 ・人身事故の場合 
・救助の求め方 ・事故を発見したら  
E事故訓練について
 
2.ライフジャケット(救命胴衣)着用水泳
@ライフジャケットの必要性 Aライフジャケットの選び方 
Bライフジャケットの取り扱い注意事項Cライフジャケットの着用方法 
Dライフジャケットを着用しての水泳 Eライフジャケットを着用しての浮力体験
 
3.カヌープログラム
@カヌーの歴史と種類 Aカヌーの各部名称 B準備 C出艇の仕方 
Dカヤックの基本操作 Eカナディアン・カヌーの基本操作 F沈(転覆)したときの対処法 
G救助の方法 H着艇の方法 I後片付け
 
4.ヨットプログラム
@ヨットの歴史と種類 Aオプティミスト・ディンギー(OPヨット)の各部名称 
Bロープの結び方(ロープワーク) C準備(擬装) Dヨットの基本操作 
E沈(転覆)したときの対処法 Fヨットの帆走 G後片付け
 
   
V 「水辺の活動」用プログラム編
  ここでは、より実践的な自然体験プログラムとして、プール編・水辺編・野外編の三編で構成された事例集を紹介しています。内容は地域の特性や条件を活かしたプログラムとなっています.。

1.プール編
・ビートX ・浮き浮きジャブ輪 ・ラン&スイム ・着衣泳 ・レスキュータイムレース 
・水上ウォーターガンレース ・サーフィン・トライアル ・ブーメラン・キャッチ 
・ウォーター・ダンクシュート ・スローイング・ザ・ボール ・水中玉入れ

 
2.水辺編
・磯観察 ・サンドアート ・シェルメモリー ・いかだづくり ・ビーチコーミング
 
3. 野外編
・ウォークラリー ・石ころアート ・キャンプファイヤー ・野外炊さん ・ハイキング ・空き缶炊飯
 
   
W 関連資料編  
  新しい学習指導要領についての説明資料や各種団体の自然体験活動のうち、特に海洋性レクリエーション活動を中心に、地域の特性にあわせた多角的で継続的な活動を構築するための情報を掲載しています。
1.新しい学習指導要領で学校は変わります −文部科学省−
2.特色ある学校経営  −鹿屋市高須中学校−
   
●監修者  松下雅雄(まつしたまさお)・・・ 鹿屋体育大学海洋スポーツセンター教授    

 

この件に関するお問い合わせは下記までお願いします
   (財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団
        企画部・企画課 「水辺の活動」係  
TEL:03-5620-1531(代)
E-Mail:kikaku@bgf.or.jp

 

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