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  U実技編  1.「水辺の活動」における安全の考え方
 

 「水辺の活動」は、活動のゲレンデが海・川・湖沼等、自然そのものであり、一旦事故を起こすと生命に関わる重大なものになるので、安全教育は必修内容です。
 「水辺の活動」を行なう際には、陸上で行なうスポーツ・レクリエーションとは異なり、水圧、波の力、潮流や潮の干満、風力等が様々な形で影響してきます。


1) 「水辺の活動」における安全の考え方
 
 スポーツはもともと様々な危険を持っており、「水辺の活動」は、活動の場が海・川・湖沼等、自然そのものであるため、なおさらリスクは高くなります。
 しかし、「リスクなき冒険はあり得ないし、冒険を通じて子供は成長し、偉大なる自然こそがその場である」ことを考えれば、「水辺の活動」は、安全教育に最適の種目といえます。事故には必ず原因があります。従って、「水辺の活動」の安全教育プログラムを通して、多くの事故が予防できると考えます。
 「水辺の活動」の安全の基本は、「自分の命は自分で守る」です。そのための知識、技術、そして体力を身につけておく必要があります。以下に安全に対する考え方をいくつか紹介します。

《シーマンシップ(Seamanship:Being Self-Sufficient & Survival Heavy Weather. 自給自足して荒天を乗り切る)》
 シーマンシップとは、最も広い意味では、あらゆる種類の状況及び、あらゆる天候条件下で、ボートを楽しみ、これを安全に使うことをいいます。立派なシーマンとは、基本的には船の取扱いと操舵の原則とテクニックをマスターし、新しい技術の習得を続けながら、船上で自信を持って自給自足できるようになっていくことができる人のことをいいます。

《ウォーターワイズ(Waterwise)》
 楽しさと同時に水辺の安全知識を児童に教えるために、ニュージーランド文部省とヨット協会が中心となりプログラムを作成した、水辺の野外活動教室です。その主旨は、
 ●水上安全に対する積極的な態度を育み関心を高める
 ●子供達に対して他の方法では不可能な、様々な水辺スポーツの導入のきっかけを与える
 ●安全かつプログラム化された指導が行なえる環境を確保する
 ●生涯を通じて楽しめるスポーツについて興味づけをする
 ●「安全に生き抜くための教育」に寄与する教育活動の一環として機能する
 ●一般教育の範囲を広げる
 というように、幼少年期に海洋性レクリエーションの楽しさを知るきっかけとなるプログラムで、基本的な水の安全知識を会得することができます。

《サーフライフセービング》
 サーフライフセービングの盛んなオーストラリアでは、青少年の活動の基準を、ジュニア・アクティビティ・マニュアルに示しています。このマニュアルは7歳から13歳が対象で、これらの内容を習得すると、サーフライフセービングの認定書が与えられ、更に、14歳以上のサーフ・ライフセービング・トレーニング・マニュアルに続いていきます。内容は @海を知ること A波の力を使った技術 B救急法 C蘇生法で、絵入りの解り易いものです。

《YMCAウォーターセーフティーの理念》
 "ウォーターセーフティー"とは、かけがえのない大切な生命を守り育むことであり、単に生命を水から遠ざけることにより危害から身を守ることではありません。人類誕生の時から始まっていたと思われる水とのかかわりを、避けることによって安全を図るのでなく、親しむことによって回避する姿勢が求められます。特にこの分野で先駆的役割を果たしてきた、アメリカのYMCAにおける水泳指導は、安全教育の一環として始められ今日に至っています。"泳げる""水の中で自由に身体を動かすことができる"ことによって、ほとんどの水の事故が防止できると言っても過言ではありません。


 

 

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