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 ・個別プログラムの展開案
 

《全体プログラムと個別プログラム》
   「水辺の活動」プログラムでは、全体プログラムと個別プログラムに分けられます。
   全体プログラムは、いわば時間割のようなものですが、個別プログラムは、時間割の中でそれぞれの活動をどのように進めていくかについての細案です。学校教育でいえば、「指導案」に当たります。一般的な事業計画の場合には、「実施細案」に当たる  ものです。「指導案」は、学校の授業を行うに当たって細やかな計画であり、教えようとする目的・内容・方法、使用する教材や教具、指導の順序などを含んでいます。「水辺の活動」プログラムにおける個別プログラムもこれと同様のものです。
 
 《個別プログラム立案の役割分担》
   個別プログラムに限ったことではありませんが、計画は特定のスタッフだけで作成することのないように注意しなければなりません。すでに計画はスタッフみんなの知恵を寄せ合って立てるという立案組織の重要性を指摘しましたが、個別プログラムの場合も当然この原則は変わりません。一部のスタッフのみが立てた個別プログラムは、その立案に参加しなかった人々が実際の場面でとまどったり、相互の協力が不十分になったりする危険をはらんでいます。
 
 《プログラム立案のための資料の収集と研究》
   個別プログラムの立案を分担するといっても、初めての人にとっては大変です。「水辺の活動」を行なったことのない人や初めて「水辺の活動」施設にきた人などにとって、一からプログラムを作るのは、時間的・労力的に大変なことです。したがって、計画にはある程度のモデルが必要です。しかし、特に総合的な「水辺の活動」プログラムなど行なっている施設は少なく、地域海洋センターに艇庫施設がありますが、かなり限定され、合わせても全国に約160ヵ所程度です。また、ヨットやカヌー等の特定の種目だけのプログラムであれば、各都道府県の教育委員会やヨット連盟、カヌー協会などに資料があります。
                                             

 
      
 全体プログラム例1(宿泊を伴う2日間の場合)
 
○月○日(○)第1日目
○月○日(○)第1日目
 

時間

活動内容
6:30
起床
 

9:00

集合、点呼、着替え
7:00
朝の集い
9:30
開講式、健康調査、体操
7:30
朝食
10:00
プログラム
9:00
集合、着替え
―ヨット―
9:30
点呼、健康調査、体操
・ロープワーク
10:00
プログラム
・ヨットの各部名称と艤装
―カヤックとカヌー―
・舵の操作と艇体の動き ・出艇着艇の仕方
・沈の対処法 ・パドルの使い方
12:30
昼食、休憩 ・舵の取り方
13:30
プログラム ・目標に向かってカヌーイング
―ヨット―
・アビームの帆走
12:30
昼食、休憩
・方向転換
13:30
プログラム
・アビームクルージング
―スキンダイビングと磯観察―
15:30
着艇
15:45
後始末(解装) ・有害生物の説明
16:15
反省会 ・観察エリアの確認
18:00
入浴・夕食  
19:30
プログラム
・海についての話
15:30
後始末・着替え
20:30
自由時間
16:15
反省会
22:00
就寝
16:30
解散

海洋スポーツ指導者ハンドブック
鹿屋体育大学海洋スポーツセンター編、pp118 1998

      
 全体プログラム例1(宿泊を伴わない2日間の場合)
 
○月○日(○)第1日目
○月○日(○)第1日目
 

時間

活動内容
6:30
起床
 

9:00

集合、点呼、着替え
7:00
朝の集い
9:30
開講式、健康調査、体操
7:30
朝食
10:00
プログラム
9:00
集合、着替え
―ヨット―
9:30
点呼、健康調査、体操
・ロープワーク
10:00
プログラム
・ヨットの各部名称と艤装
―カヤックとカヌー―
・舵の操作と艇体の動き ・出艇着艇の仕方
・沈の対処法 ・パドルの使い方
12:30
昼食、休憩 ・舵の取り方
13:30
プログラム ・目標に向かってカヌーイング
―ヨット―
12:30
昼食、休憩
・アビームの帆走
13:30
プログラム
・方向転換
―スキンダイビングと磯観察―
・アビームクルージング ・有害生物の説明
15:30
着艇 ・観察エリアの確認
15:45
後始末(解装)
15:30
後始末・着替え
16:15
反省会
16:15
反省会
16:30
解散
16:30
解散
海洋スポーツ指導者ハンドブック
鹿屋体育大学海洋スポーツセンター編、pp119 1998

《指導方法の決定》 
 指導方法の決定は、プログラムのねらいや活動内容及びプログラムに参加する参加者の特徴を十分考慮した上で行なわなければなりません。指導方法を決定する視点は、「その方法によって期待される効果が上がるかどうか」、また「実施日や時間帯の気象海象状況は、安全かつ無理のないものであるかどうか」の二つが主要なものです。
 活動内容を決める時にも考慮したように、活動の方法にも「連続性」や「一貫性」、あるいはまたその逆の「変化」の要素が配慮されなければなりません。特に、内容的にも方法的にも、体系性や順序性のある活動、「易しいもの」から「難しいもの」、そして「一人でやるもの」から「小集団でやるもの」、そして「全体でやるもの」へというような連続性や一貫性が大切です。
 方法の場合も同様に、気象海象の状況や利用施設の立地条件に応じて、柔軟に変更し得るような幅を持たせておくことが、ゆとりのある「水辺の活動」プログラムを実施する上で重要です。

 《実施時期・期間の設定》
   実施時期・期間の設定にあたっては、プログラムの目標を達成するためにどのくらいの長さが適当なのか、参加者はいつ頃、何日ぐらいのプログラムを希望しているのか、気温・水温・風向・風速などの気象海象やプログラムを行なう場所の地勢的状況など各種の観点から検討することが必要です。したがって、対象の年齢や取り入れる種目、気象海象などの自然条件によって、実施時期や期間が変わってきます。

 

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