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  1) ライフジャケット(救命胴衣)の必要性
 

ヨットやカヌー等での実技に、沈(転覆)はつきものです。特にカヌーにおいては、無理なパドリングをしがちな初心者には、その可能性が大きいのです。
 沈(転覆)しても、瞬時に起き上がれる技術があればよいのですが、それがない初心者は、いったん船から脱出して、水の中に出なければなりません。
 この時、役に立つというよりも、なくてはならないのがライフジャケットです。「泳げればいいではないか」と思うかもしれませんが、カヌーイング中では、衣類を付けているし、シューズもはいています。さらに、両手は船やパドルが流されないように使用しているため、これで泳ぐのはかなりつらいものです。そのうえ、流れのある川は、漂流物を川底へ引っぱる傾向があるため、泳ごうとするとかえって危険です。また、海上では、水の入ったカヌーを引っ張って、岸まで泳ぎつくとはまず不可能です。そんな時、ライフジャケットを着けていれば、立ち泳ぎをしなくても首から上は、常に水面に出ているので安心です。万一、長時間漂流しなければならないような場合でも、溺れることはないのです。 いつ沈(転覆)しても対処できるように、ライフジャケットは、常に着用していなければなりません。

 
 

  2) ライフジャケットの選び方
 

ライフジャケットは、カヌー実技のパドリング等がしやすいように、袖部分が大きくカットされたものが一番です。サイズは、常時着用していても苦しくないように、多少ゆったりめにフィットするもので、カヤック(甲板式カヌー)に乗った場合、裾がコックピット(座席室)のコーミング(座席室の波よけ)にかからない程度の短さがいいでしょう。 浮力は、最低でも8kg以上はほしいものです。これは、成人の頭部の重さが7〜8kgといわれており、水に入っても確実に頭部を浮き出させる必要を考えての数値です。
 しかし、これはあくまでも平水での話しであり、白波の渦巻くホワイト・ウォーターや返し波の中では、体は底へ底へと引き込まれていきます。そのような場面に遭遇したり、他の人を助けなければいけない立場にある人には、10kg以上の浮力のあるライフジャケットが必要です。 それと、ライフジャケットの浮力体の配分は、背中側よりも胸側の方が多いタイプのものがベストです。例えば、背面40%、胸面60%という具合です。これは、もし気絶して水中に放り出されても、仰向けで漂流できることを考慮してのことです。 

 
 

 

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