ヨットやカヌー等での実技に、沈(転覆)はつきものです。特にカヌーにおいては、無理なパドリングをしがちな初心者には、その可能性が大きいのです。
沈(転覆)しても、瞬時に起き上がれる技術があればよいのですが、それがない初心者は、いったん船から脱出して、水の中に出なければなりません。
この時、役に立つというよりも、なくてはならないのがライフジャケットです。「泳げればいいではないか」と思うかもしれませんが、カヌーイング中では、衣類を付けているし、シューズもはいています。さらに、両手は船やパドルが流されないように使用しているため、これで泳ぐのはかなりつらいものです。そのうえ、流れのある川は、漂流物を川底へ引っぱる傾向があるため、泳ごうとするとかえって危険です。また、海上では、水の入ったカヌーを引っ張って、岸まで泳ぎつくとはまず不可能です。そんな時、ライフジャケットを着けていれば、立ち泳ぎをしなくても首から上は、常に水面に出ているので安心です。万一、長時間漂流しなければならないような場合でも、溺れることはないのです。
いつ沈(転覆)しても対処できるように、ライフジャケットは、常に着用していなければなりません。
|