今回の新しい学習指導要領は、平成14年度から実施される完全学校5日制の下で「ゆとり」の中で「特色ある教育」を展開し、一人一人の子どもたちに自ら学び自ら考える「生きる力」を育成するために、@豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること、A自ら学び、自ら考える力を育成すること、Bゆとりある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実すること、C各学校が創意工夫を生かし特色ある教育、特色ある学校づくりを進めること、の4点を重視する内容となっています。
その中でも、日常的な身体活動の機会の減少や、自然に親しむ体験不足から自然との深い係わりを持つ体験活動を積極的に奨励すると共に、「体育・保健体育」の運動分野において、「水辺の活動」が改めて注目されています。
B&G財団では、この「水辺の活動」の一つとして、カヌーやヨット等の海洋性レクリーションを通した活動をとらえ、単にカヌーやヨット等を体験させるだけではなく、海辺の自然観察や海洋環境を考える等、多角的な学習要素を取り込むことが必要であると考えています。
また、この「水辺の活動」の推進にあたっては地域海洋センターを実施拠点とし、学校関係者や保護者、住民(ボランティア)への海洋性レクリーション活動に対する体験と理解を深める側面的な支援が必要と考えています。
そこで、総合的な学習の時間における「水辺の活動」を側面的に支援するにあたって「地域海洋センター」をはじめ学校関係者の皆さんのより良きヒントとなればと願い、B&G財団では、手引きを作成いたしました。
この手引きには、今後も新しい提案を追加していきたいと思います。
皆さんに有効に活用されるとともにご協力賜りますようお願い申しあげます。
平成13年4月
B&G財団
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