特集 東日本大震災から復興に向かうB&G海洋センター
岩手県 陸前高田市B&G海洋センター
壊滅的被害を乗り越え、再び市民が集える海洋センターを整備中
B&G財団が4億5835万円の予算で1995年に竣工し、1998年に無償譲渡した陸前高田市B&G海洋センター(温水プール)。以来、毎年5万人を超える利用で地域住民の健康づくりの拠点として活用されてきました。
当時、海洋センターは「奇跡の一本松」で知られる「高田松原」に隣接しており、東日本大震災では高さ15mともいわれる津波に飲み込まれ、施設が全壊して運営休止を余儀なくされました。
現在、復旧を進めている海洋センターは、同市が建設計画を進める「総合交流センター(仮称)」(高田町太田地内)を整備する高台の一角に移築され、2017年の完成後(予定)には、アリーナや柔剣道場、多目的ホールなどで構成される総合交流センター事業の一翼を担います。
陸前高田市では、総合交流センター整備事業の推移を見定めながら、平成27年度「地域海洋センター修繕助成」を申請。その結果、3,000万円(総工費8億1千万円)の助成が決定しました。
B&G財団からの支援内容
施設
助成内容 | 工事金額 | 助成金額 |
---|---|---|
温水プール復旧(新設)工事 | 748,350,000円 | 30,000,000円 |
※2017年3月現在
市民が集う大規模なスポーツ拠点の中に生まれ変わる陸前高田海洋センター。新しい温水プールの工事は2017年中に終わる予定で、2018年にリニューアルオープンが計画されています。
完成後は、スイミングファン以外にも、子供から高齢者まで多くの市民の健康づくりに活用される施設として大いに期待されています。