特集 東日本大震災から復興に向かうB&G海洋センター

岩手県 洋野町種市B&G海洋センター

いち早く艇庫を再建し、「がんばろう東北!B&G海洋体験交流会」を開催!

 B&G財団が3,250万円の予算で1986年に竣工し、1989年に旧種市町に無償譲渡した洋野町種市B&G海洋センター(艇庫)。以来、地元の方々が海に親しむスポーツ施設として、カヌー、ヨット教室や「マリンフェスタinひろの」などの体験イベントが活発に開催されてきましたが、東日本大震災の津波を受けて施設が全壊。収容していた舟艇器材も、すべてが傷んで廃棄処分となりました。

  • 艇庫の壁は津波で完全に破壊されました

  • 漁協や水産工場も壊滅的な被害を受けました

地域の元気を取り戻したい!

 長年、多くの利用者で賑わってきた海洋センター。水上 信宏町長はじめ多くの町の人たちは、早期の施設再建が地域の元気を呼び戻すことにつながると考えました。

 そこで、ただちにB&G財団の平成25年度「地域海洋センター修繕助成」を申請。その結果、艇庫再建費用1,000万円(総工費1,493万円)、舟艇機材配備費用400万円の助成が決定し、震災で甚大な被害を受けた海洋センターのなかで、いちはやく施設の再建が具体化されました。

2013年7月30日に洋野町役場で行われた「地域海洋センター修繕助成」決定書授与式

B&G財団からの支援内容

施設
助成内容 工事金額 助成金額
艇庫復旧(新設)工事 14,785,000円 10,000,000円
器材
助成内容 助成金額 配備内容
舟艇機材配備 4,000,000円 救助艇1艇、船外機1台
カヌー12艇
ヨット4艇、ローボート3艇
ライフジャケット70着
可動式ラック3台
水上遊具2式 他

 新しい艇庫は、約1年の工期を経て2014年7月5日に竣工。当日には、B&G財団地域海洋センター東北ブロック連絡協議会との共催によって、落成式を兼ねた「がんばろう東北!B&G海洋体験交流会」が開催され、岩手県、青森県から集まった子供たち109人がマリンスポーツ体験を中心とした各種イベントを楽しみました。

  • 震災後3年で再建した海洋センター艇庫

  • 交流会には、洋野町のゆるキャラ「マキちゃん」と「ダイちゃん」も登場

  • 久しぶりの海に、皆、ワクワク

  • 大盛況だったカヌー体験

  • 漁協が行っている稚ウニの種苗生産も見学

  • 種市高校の有志が南部潜りを披露

 「がんばろう東北!B&G海洋体験交流会」は、曇りで少し肌寒い天気のなかで開催されましたが、集まった子供たちは一日中笑顔を絶やしませんでした。新しい艇庫が完成してからは引き続いていろいろなイベント、事業が実施されており、いまもなお地域には欠かせないコミュニティ形成の場として多くの住民の方々に利用されています。

大盛況で終了した「がんばろう東北!B&G海洋体験交流会」。
その後も、多くの住民の方々が艇庫を使ってさまざまな活動に励んでいます




がんばろう東北!
岩手県洋野町種市B&G海洋センター落成式・B&G海洋体験交流会
東北ブロック 宮城県大郷町B&G海洋センター 門間 瑛司

洋野町種市B&G海洋センターの施設情報を見る



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