2023.09.01 UP 防災拠点事業 東北地方を襲った大雨災害にB&G防災拠点の配備機材が動いた!

B&G防災拠点のスライドダンプなどが被災地にて稼働!!

日本財団助成事業

災害大国日本。今年もすでに全国各地で災害が発生しており、防災・災害対策はもはや他人事ではなく、一人ひとりが向き合うべき社会課題の一つである。関東大震災から100年という節目の年に、9月1日(金)の防災の日から3週に渡り、B&G財団が自治体等と連携して取り組む「防災拠点設置および災害時相互支援体制構築」事業(以下、防災拠点事業)について紹介する。第一弾は、7月に東北地方を襲った大雨災害での防災拠点設置自治体である秋田県男鹿市、宮城県石巻市の取り組み事例である。

記録的な大雨に見舞われた秋田県

2023年7月中旬から東北地方に梅雨前線が停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、東北地方の北部を中心に大雨となった。
特に秋田県では複数の地点で24時間降水量が観測史上1位の値を更新したほか、多い所では総降水量400ミリを超え、平年の7月の月降水量を大きく上回る記録的な大雨となり、甚大な被害が発生した。

県内の複数地点で浸水被害が発生

県内の複数地点で浸水被害が発生

被災地の復旧支援に乗り出した秋田県男鹿市と宮城県石巻市

そんな中、B&G防災拠点が整備されている「秋田県男鹿市」では、災害廃棄物搬出のためにスライドダンプが被災地域に導入されたほか、河川氾濫に伴う救助活動で、配備された30馬力の救助艇が活用され、配備機材が実際の災害対応で力を発揮した。

  • 災害廃棄物の搬出でスライドダンプを稼働

    災害廃棄物の搬出でスライドダンプを稼働

  • 浸水家屋の住民救助で救助艇が活躍

    浸水家屋の住民救助で救助艇が活躍

また、同時期に「宮城県石巻市」では、特に大きな被害に見舞われた秋田県五城目町へ、石巻市に配備されたスライドダンプや油圧ショベルを派遣した。生活圏内に流入した土砂などを撤去する際に重機の存在は欠かせない。復旧の足掛かりとなる重要な役割を果たす。
重機の運送に伴う積み降ろしでは、B&G防災研修に参加した石巻市の職員が活躍した。現在も五城目町で、土砂や流木、災害廃棄物の撤去など復興の一助として機材が活用されている。

  • 重機貸出時の様子

    重機貸出時の様子

  • 現地での復旧活動で油圧ショベルが活躍中

    現地での復旧活動で油圧ショベルが活躍中

近年、大雨災害が激甚化・頻発化する中、B&G防災拠点事業で整備された機材や、育成された人材が幅広く活躍し、被災地の復旧・復興支援に大いに役立てられている。

B&G財団は、2021年度から自治体と連携し、災害支援に即応できる機材と人材を備えた「防災拠点」を整備し、油圧ショベルとダンプカー、救助艇などの機材を配備すると共に、機材の操作方法と災害対応の研修を受けた人材を育成しています。
 全国の「防災拠点」担当者が、どこの拠点でも同じ器材と手法で災害支援活動ができる体制を整え、平時には「防災拠点」に備えられた段ボールベッドや災害用トイレ、ドローンなどを使用して、地域住民の「防災訓練や避難所運営訓練」を実施し、災害時だけでなく平時も活用される新たな防災拠点を目指します。
 防災拠点は、2021年度第一期の25ヵ所、2022年度第二期29ヵ所が決定しました。

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