活動記録 9月は防災月間 まさかの災害想定 各地でB&G避難所開設研修会

活動記録 9月は防災月間 まさかの災害想定
各地でB&G避難所開設研修会

有事の避難所指定はB&G海洋センター体育館 168カ所

 9月1日は「防災の日」、9月は防災月間として自然災害についての知識を深め、防災力を高める活動が展開されます。

 B&G財団でも、7月14日に今年3カ所目となる香川県三木町B&G海洋センターで、B&G指導者を対象に避難所を開設する際の初動体制を確認する「B&G避難所開設研修会」を行いました。今後、9月16日に青森県弘前市、同月27日に北海道室蘭市で実施します。

 また、全国各地の海洋センターでは、地域住民と連携して災害時を想定した「避難所開設訓練」を推進しています。全国で避難所として指定されているB&G海洋センター体育館は、168カ所となっています。

7月14日 香川県三木町B&G海洋センターで避難所の初動体制講義

防災の日
台風・高潮・地震などの災害に対する認識を深め、平時の備えについて確認する日。9月1日。大正12年(1923)同日に関東大震災が起きたこと、また、暦の上で台風の多い二百十日に当たることから、1960(昭和35年)に制定された。

いざという時の初動体制 B&G避難所開設研修会
7月14日 香川県三木町

 7月14日午前10時から香川県三木町B&G海洋センターで、有事の際の「避難所」として指定されているB&G海洋センター体育館における、B&G避難所開設研修会を開催しました。いざ災害が起きた際の初動体制は非常に重要になることから、避難所を開設する時の初動体制を確認し、B&G指導者の防災力の強化を図るために行いました。香川県連絡協議会の協力を得て、県内5市町からB&G指導者など17人が参加しました。

段ボールを使ったパーテーションづくり

実施内容(120分) 講義:避難所の初動体制について
実技:HUG(避難所運営ゲーム)、避難所レイアウト設計、段ボールを使ったパーテーションづくり、新聞紙を使った食器・スリッパづくり、備蓄品確認ゲーム

コンパクトに防災を楽しく学べる

 B&G財団は2015、16年度に日本財団助成を受けて、1泊2日の住民参加型「避難所開設訓練」を10カ所で行いました。その内容をもとに「避難所開設マニュアル」を作成しました。今年度は、このマニュアルを活用し、B&G指導者を対象とした研修会を全国10カ所で実施することになっています。熊本県菊池市(6月28日)、佐賀県鹿島市(6月30日)に続き3カ所目となります。

 「避難所開設マニュアル」を使い、講義と実技を90分から120分で行うコンパクトな研修会で、指導者も参加しやすいものとなっています。また、「防災訓練には子供を集めにくい」という声を受けて、楽しく防災を学べるプログラムも実施し、参加者が地元で「避難所開設訓練」を開催する際、参考にできる内容にしています。

  • 4チームに分かれてHUG(避難所運営ゲーム)。避難所で起こる問題や避難所のレイアウトを話し合い

  • 新聞紙を使った食器・スリッパづくり。身近なもので防災グッズを作る

「避難所運営の難しさを痛感した」 地域住民との避難所開設訓練が大切

 参加者からは、実践さながらの研修にさまざまな感想が出されました。

・災害時の想定がぼんやりしたものでしかなかったので、具体的な計画を立て、準備することが大切だと感じた。今後は、海洋センターでの避難所開設訓練も開催していきたい。(男性・指導者)
・避難所運営ゲームは実際にしてみるとすごく難しかったが、どのようなことが起こるか想定できたのが良かった。必要な備品をそろえるなど、準備を進めていきたい。(男性・指導者)
・グループワークをしたり、避難所のパーテーションを作成したりと参加型の研修で、座学のみと比べ、身についたように感じる。研修会を通じて、避難所運営の難しさを痛感したので、今後は、自主防災組織等と協力しながら訓練をしていきたい。(男性・指導者)
・「なるほど!」がたくさんある体験も交えた楽しい研修会でした。万が一に備えた準備をしていきたい。(女性・指導者)

 当日の運営担当者は、「香川県内のB&G指導者に大災害発生時の初動体制を確認してもらい、指導者の防災意識を高めることができた」「災害はいつ起きるかわからないので、海洋センターが避難所となった際に、すぐさま地域住民を不安にさせることなく受け入れることができるよう、各海洋センターでも地域住民を巻き込んで避難所開設訓練を実施してほしい」と強調しています。

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