平成26年度 海を守る植樹教育事業 Ｂ＆Ｇ植樹リーダー研修会実施！

未来につなごう海と森
平成26年度　海を守る植樹教育事業　Ｂ＆Ｇ植樹リーダー研修会実施！（日本財団助成事業）

平成26年5月14日(水)から16日(金)の3日間、社会福祉法人進和学園「しんわルネッサンス」(神奈川県平塚市)において、平成26年度　海を守る植樹教育事業「B&G植樹リーダー研修会」を実施しました。

研修会は、過去最多となる30人が全国の海洋センター・クラブから参加。各講師の講義や育苗、植樹の実習に加え、実際に森を歩いて木々の観察を行うフィールドワークも行いました。

植樹リーダー研修会初日の午後。参加者はしんわルネッサンスに集合し、宮脇昭先生の基調講演に参加。宮脇先生の基調講演には、研修参加者以外にも、地元の方々や宮脇方式で植樹をされている企業、団体関係者のみなさまも参加されていました。その後は懇親会で交流を深め、さまざまな情報交換を行いました。

B&G財団菅原悟志専務理事の挨拶

「未来を担う子供たちに自然の大切さを知ってもらいたいと思っています。また、海洋センターやクラブを通して、この植樹事業をより多くの方に知っていただきたい」

しんわルネッサンス瀬戸利彦所長の挨拶

「しんわルネッサンスは昭和33年に開設し、知的障がい者支援による授産事業を行っています。その中で『いのちの森づくり』事業により植樹が行われました。充実した研修会にしましょう」

基調講演「いのちを育むふるさとの森づくり」
(公財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター長
横浜国立大学名誉教授
宮脇昭先生

「植樹リーダーの皆さんとともに木を植え、生のいのちの尊さ・厳しさ・はかなさ・すばらしさを実感し、豊かな経済・地域景観と共生する本物の森を今すぐつくろう。日本から世界へ！」

植樹地見学
進和学園いのちの森づくり
プロジェクトリーダー
川下都志子氏

「2006年に、宮脇先生の教えで植樹した苗木がここまで大きくなっています」。しんわルネッサンスを囲む様々な樹木の紹介、植物への接し方を教えていただきました。

講義「森の力について」
(公財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター
林寿則研究員

草と木の違いや森の種類、森の防災についての事例をまじえながら、木にも適材適所がありその土地本来の木を知ることが大切だと教えていただきました。

日本財団事業紹介
日本財団公益チーム
枡方瑞恵氏

本事業に助成をいただいている日本財団公益チームの枡方さんから、これまで北海道小樽市や静岡県掛川市をはじめとした各地域で行っている植樹活動のご紹介をいただきました。

研修会二日目。講義を受けてから、各地で植樹や育苗の指導ができるよう実習を行いました。全員が汗を拭いながら基盤整備・土づくり・植付け・マルチングまでの流れを学びました。平成24年度の植樹リーダー研修会を受講した池田剛氏からは、昨年、与論町で行われた植樹祭の事例を発表していただきました。

実習１
NPO法人国際ふるさとの森づくり協会
髙野義武理事長
植樹で大切な土づくりから植え付けやマルチングといった植樹の流れを教えていただくとともに、植樹リーダーに必要な事前準備の知識をご教授いただきました。

実習２
進和学園講師の皆さん
植樹に必要な苗づくりの方法を教えていただきました。施設内では、実際にどんぐりの蒔きつけや鉢上げを体験し、１から苗づくりの知識を学びました。

事例発表
鹿児島県与論町 B&G植樹リーダー
池田剛氏
「多くの方からのサポートを受け、平成25年度実施の植樹祭では『宮脇方式』により2,357本の植樹を行い、『森づくり』＝『人づくり』であると実感しました」

研修会最終日。湘南平から大磯高麗山にかけてフィールドワークを行い、日本を代表する常緑広葉樹等を観察しました。最後は、閉会式で修了証を受け取り、無事全員が植樹リーダーになることができました。

スダジイやアラカシ、クスノキといった常緑広葉樹の特徴や自然に植生している樹木と植樹された樹木について解説する林研究員。

雄しべと雌しべについてのクイズなどでも学習。

閉会式
B&G財団業務改革部の大関次長から、参加を代表して大分県中津市耶馬渓センター山本さんに修了証を渡しました。

今年度の海を守る植樹教育事業（育苗・植樹）は、全国32カ所で実施します。各地での取り組みは、育苗・植樹ブログ『小さな苗木で大きな海を』をご覧ください。