
06:30 | 起床 |
06:45 | 朝のつどい (スポーツデッキ) |
07:00 | デッキウォッシュ (スポーツデッキ」) |
07:15 | 海洋観察5 そうふ岩 |
08:00 | 朝食 (ダイニングルーム) |
09:45 | 船長さんのお話し(パシフィックホール) |
10:30 | ワークショップ(パシフィックホール・船内) |
12:00 | 昼食 |
13:30 | ワークショップ(船内) |
14:30 | ワークショップ発表会(パシフィックホール) |
15:45 | 洋上交流会(スポーツデッキ) |
16:45 | 入浴・荷物整理 |
18:00 | フェアウェルパティー(ダイニングルーム) |
19:20 | 500人握手 |
20:30 | 清掃 |
20:45 | 夕べのつどい (パシフィックホール) |
21:30 | 消灯 |

帰途に入った5日目の今日は、朝のつどいに続いてデッキウォッシュを行いました。「ふじ丸」甲板部の皆さんから、「ワッショイ、ワッショイの掛け声で洗っていきます」という説明を受けたメンバーたちは、半分に割ったヤシの実を持って一斉にデッキウォッシュを開始。「ワッショイ、ワッショイ」の大きな掛け声が、太平洋の真ん中に響き渡りました。

デッキウォッシュが終わる頃、大海原の真ん中にポツンとそびえる、そうふ岩が見えてきました。そうふ岩は海底3,000メートルからそびえ立つ岩。メンバーたちは、プロムナードデッキに移動して、この不思議な岩を観察。海野、古瀬両講師が、「深海を流れる潮がこの岩にあたって上昇し、太陽の光を受けてたくさんのプランクトンができるので、さまざまな魚が集まっています」と説明してくださいました。

忘れられないと語る管船長
朝食後、メンバーたちはパシフィックホールに集合。新たに就任した管船長から、日没時に太陽が瞬間的に緑色に輝くグリーンフラッシュの話題や帆船航海の様子など、船や海の四方山話をお聞きました。「どんな船が好きですか」というメンバーの質問に、「研修で乗った帆船「日本丸」に、また乗りたいですね」と答えた管船長。風だけで走る帆船にロマンを感じるそうです。
船長さんのお話しが済むと、メンバーたちは組ごとに分かれてワークショップの作業に入りました。今回のテーマは「心」です。皆でアイデアを出し合いながら、クルーズで一番心に残った思い出を一字、あるいは二字で表現していきました。



昼食後、各組が考えたワークショップの作品が壇上で発表されていき、「ふじ丸」の星野チーフパーサーや講師の方々、団長、副団長からなる審査員によって、次の3つの賞の作品が選ばれました。
・ワークショップ大賞:優寄(ゆうき)12組
仲間とやさしく寄り添った船旅と、いろいろなことに向かう勇気を表現。東日本大震災の被災者の方々を応援する意味も込めました。

波や風の音の響きと緑あふれる島の自然体験を、
協力し合う船上生活に掛けました。

いろいろな初めての出会いがあった船旅の体験と
1組を掛けました。

各組とも甲乙つけがたい内容だったため
審査には時間がかかりました
大賞のコメント:プレゼンテーター・広渡団長
「今回の体験クルーズは、被災地支援事業の一環として実施しています。やさしく寄り添う心と勇気を秘めたこの作字には、船旅で得たさまざまな体験を振り返る意味と、被災者の方々を元気づけたいという思いが十二分に込められていると思います」
ワークショップの発表会が終わった後、メンバーはスポーツデッキに移動。洋上交流会・つなひきトーナメントで心地よい汗をかきました。トーナメントを勝ち抜き決勝戦へこまを進めたのは10組と7組。力が拮抗した最後の戦いで勝利を手にしたのは7組でした。


早いもので、体験クルーズ最後の夜がやってきました。別れを惜しみ、再会を誓う盛大なフェアウェルパーティーが2部制で開催されました。

■第1部 みんなドレスアップしていました
18時から、第1部の船長主催パーティーがダイニングルームで開催。クルーズ期間中に誕生日を迎えたメンバー、スタッフに、菅船長から「ふじ丸」特製のバースディケーキーがプレゼントされ、その後、海野講師の乾杯の挨拶によって「ふじ丸」自慢のビュフェ・ディナーが始まりました。


■第2部 クルーズを振返り、みんなとお別れの握手
船長主催パーティーが終わると、メンバーはパシフィックホールに移動。19時からスライドショーやリーダーの挨拶などの第2部が開催されました。おもな内容は次のとおりです。

感想を述べる川戸くん
■財団旗贈呈
東日本大震災の被災地から参加した18名のメンバーに、各組のリーダーから、仲間の寄せ書きが入ったB&G財団旗が贈られました。
メンバーのコメント:川戸 亮 君(中3)
「こんなプレゼントがあるなんて思ってもいなかったので、ビックリしたと同時に、とてもうれしいです。岩手に戻って辛いことがあったら、この旗を見て元気を出して頑張りたいと思います」

■スライドショー
楽しかったこれまでの思い出、鳥島観察や父島でのシュノーケリング、トレッキングなど出航から今日までの記録をスライドショーで振り返りました。

■別れの言葉 楠 樹里奈さん(中3)
「みんな、小笠原の青い海と空、白い砂浜で思い切り遊びましたね。でも、なによりも大切な思い出、大切な宝物は481人の仲間たちと知り合えたことです。私たちは、みんなと出会えた、このときを大切にしたいと思います」
■リーダーからの挨拶
・ボランティアリーダー 渡辺由望さん
「クルーズで大きく成長したメンバーの生き生きとした顔を見て、とてもうれしく思います。たくさんの思い出をありがとう。皆さん、もっともっと大きく成長してください」
・ジュニアボランティアリーダー 森田裕大くん
「中1、中2のとき、メンバーで参加しましたが、今回の経験でリーダーの仕事の大変さを知りました。メンバーからは記念の色紙をもらい、とてもうれしく思います。5日間、みんなありがとう!」



■リーダーから歌の贈りもの
リーダー全員が登壇し、6組ボランティアリーダー、橋本 灯さんのピアノ伴奏で「ビリーブ」を合唱。途中からは、メンバーたちも一緒に歌いました。


■感動の500人握手!
フィナーレを飾る恒例の500人握手。リーダー、スタッフが廊下に並び、次々にメンバーが握手を交わしながらパシフィックホールを退場。握手を終えたメンバーも列の前列に立って後から来るメンバーを迎え、総勢500人を超える握手の輪が船内に広がりました。




11組32班
阿部 花音(あべ かのん)さん (小5)
Q今回、阿部さんはどのようなきっかけで体験クルーズに参加しましたか?
Aおじいちゃんが「小笠原丸」の船長で、勧められて参加しました。初めての小笠原でしたが、海がとてもきれいで良かったです。家の近くの海より断然良いです!!
Qでも残念ですが、ついに明日で体験クルーズが終了してしまいます。今どのような気持ちですか?
A家に帰りたくないし、友達とも別れたくないです。寂しいです。
Q明日、体験クルーズが終わって、家に帰ったらどのような生活をこれからして行きたいですか?
A「けじめ」のある生活をしたいです。今までちょっとダラダラしすぎていたな、と今回体験クルーズに参加して思いました。
今回、阿部さんにインタビューをして、ちょっと恥ずかしがり屋な印象を持ちましたが、これからが楽しみな女の子でした。ありがとうございました。
