事業内容を知る B&G東京湾海洋体験アカデミー

B&G東京湾海洋体験アカデミー2015

7月27日~31日まで「B&G東京湾海洋体験アカデミー2015」を開催いたしました。
全国の小中学生が、4泊5日の日程で首都圏の海を舞台に活躍するプロフェッショナルの仕事現場に潜入したり、鎌倉の海でマリンスポーツをしたり、学校授業や社会科見学など普段の生活では経験できないことを体験しました。

活動の様子は、B&G財団ブログ・Facebookにてご覧いただけます。
※Facebookは、アカウントがなくてもご覧いただけます。

日程 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
7月27日(月) 7月28日(火) 7月29日(水) 7月30日(木) 7月31日(金)
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日々の様子
(ブログ)
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午前
午後
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学習発表会

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活動内容

海のプロフェッショナルの仕事現場を紹介!

2015年度募集要項

東京湾海洋体験アカデミー2015 学習発表会

~海のプロフェッショナルの仕事現場を見て、聞いて、感じたことを発表~

 7月31日(金)に国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、7月27日(月)から7月30日(木)まで「東京湾海洋体験アカデミー2015」にて体験学習したことを発表する「学習発表会」が開催されました。6班が6つのテーマに分かれて、それぞれ子供達が見て、聞いて、感じたことを発表しました。
 発表会の内容及びそれに対する講師の先生方のコメントについて以下のとおり紹介します。

※コメントは下記のとおり

東京大学 海洋教育促進研究センター 特任教授 窪川 かおる氏

横浜国立大学 総合的海洋教育・研究センター 特任教員  水井 涼太氏

~ 学習発表内容 ~

第1班 【 海上保安官 】

海上保安官の仕事を「生命を救う」「領海を守る」「災害に備える」「青い海を守る」の4つの分野に分けて説明しました。どの海上保安官の方も人を守りたいという熱意があった等、海上保安官から感じたことを報告しました。最後には、みんなに伝えたい合言葉として「未来に残そう 青い海」と班全員が声を揃えて訴えました。

 海の守り方にもいろいろな方法があることがわかり、とても良かった。海上保安庁の仕事が皆さんの生活に直結していることが知ってもらえてうれしかった。

 海上保安庁の人達が私達を後ろから支えてもらっていることを忘れないでほしい。

第2班 【 水産業 】

水産業の一つであるマグロ漁業について説明しました。最初にマグロの種類とその特徴について紹介し、マグロが消費者に渡るまでの流れについて報告しました。セリ市場でマグロの尾が切断されている理由はマグロの質を判断するため等、細かい部分にも丁寧な説明がありました。

 実際その現場を見てきたことがよくわかる絵で説明してくれて、とても良かった。

 魚をとるだけでなく、どう育て、今後も同じように魚を食べていけるかという課題もある。世界の中でマグロをどう守っていくかということも考えていって欲しい。

第3班 【 船員 】

船員の仕事の内容や船外で活動する際の動きやすい服装等について説明しました。また、体験学習を通して、船員はコミュニケーション能力や相手を気遣うことが必要で、協力し合うことが大切であると報告しました。

 船で仕事をする上で大事なのは、自主的に行動することと互いに協力し合うこと。この二つを両立することを皆さんも目指してください。

 船員は日本を支える大事な仕事です。チャンスがあれば船に1~2週間乗ってみてください。船のことについて、いろんなことがわかります。

第4班 【 海洋研究 】

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の川上先生の実験を通して、海流の動きや二酸化炭素の溶解によるph(水素イオン濃度)の変化について説明しました。 また、スーパーコンピューターを使って海象を解析する「地球シミュレーター」や、迷走電流や地震の影響等から「地球シミュレーター」を保護するための施設 の工夫について報告しました。最後に深海探査機「深海6500」や無人深海探査機「ハイパードルフィン」についても紹介しました。

 海洋研究のいろいろなことを学び、実験も詳しく説明してくれてよかった。海洋科学は、物理学、化学、生物学等からなる総合的な分野です。多くの研究者が力を合わせて海の研究を進めています。

 皆さんは海についていろいろわかったと思うが、まだまだ調べつくされていない。ぜひ、海に関するいろんなことに興味をもってほしい。

第5班 【 マリンスポーツ、海の安全 】

マリンスポーツについては、ウィンドサーフィンやスタンドアップパドルボードを紹介しました。海の安全については、2014年度の水の事故件数を紹介しつつ、クイズ形式や劇を用いて海の安全について説明し、最後に自分の身は自分で守ることの重要性を強調しました。

 劇で表現してとてもわかりやすかった。海に行くときに必要なことは、発表で話したことの他にも決断力が必要です。

 安全が一番大事です。皆さんが発表したことを実践すれば、海で安全に過ごすことができます。

第6班 【 造船業 】

船の実験模型の費用や造船の加工手順等をクイズ形式で説明しました。造船の説明だけでなく、作業員の苦労話や造船所の合言葉「ご安全に」の紹介、発表者の感想を交えながら報告していました。

 造船所に限らず、「ご安全に」がとても大事で、いろんな場面において安全・安心が大切であると学んできたことがよかった。

 造船業は、日本のモノづくりにおいて頂点に立つ仕事の一つであり、やりがいがある。こういうおもしろい職業もあることを心に留めておいてほしい。

~ その他 ~

班での発表の他に、個人的な夢や目標が見つかった人は、自由に発表する場を設けました。発表した内容については、以下のとおりです。

【発表内容】

・深海6500を使って深海の生物の調査等、海の不思議を解き明かすことは最高だと思います。最高の人生にするため、海洋研究機構(JAMSTEC)の研究員になりたいです。

・巡視船の操縦士になりたいです。女性の海上保安官の後ろ姿がかっこ良かったから。

・自衛隊員になることが夢でしたが、この5日間の間で、造船所で働くことに変わりました。

・「世界は誰かの仕事でできている。」とある宣伝文句が身近に実感できた5日間でした。工学が好きなので、海の現場で工学を活かす仕事もいいと思いました。

~ その他学習内容 ~

「第11回B&G教育長会議」開催

【 勉強がんばるマップ 】

このマップは、アカデミーで体験してきた仕事に就くにはどの教科がどれだけ必要か子供達の考えをまとめたマップになります。
赤が最も重要度が高く、青、黒の順で下がっています。

~ 編集者コメント ~

今回、子供達の発表を見て、海で活躍するプロフェッショナルの仕事を間近で見てきた子供達は、海の仕事に対して、心が強く動かされ、関心を持ってくれたことがよくわかりました。
「何のために勉強するの?」と疑問を持つ子供は少なくないと思います。今回のアカデミーが、そういった疑問を解消する一助となり、「将来の夢」づくりに繋がることを強く願っています。

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「B&G東京湾海洋体験アカデミー2015」主な活動内容

日程 主な活動 概要・研修のねらい
1日目
7/27(月)

正午:東京駅集合後、バスで野島へ

  • オリエンテーション
  • 導入学習
  • 炊事体験

宿泊:横浜市野島青少年研修センター

  • 参加者同士の交流
  • 研修目的の理解
  • ルール等の確認
2日目
7/28(火)

朝、バスで横須賀、鎌倉へ

  • 造船業体験
  • ウィンドサーフィン・スタンドアップパドルボード体験
  • 水辺の安全教室
  • 野外BBQ など

宿泊:横浜市野島青少年研修センター

  • 首都圏の海を支える造船業の仕事を体験し、業務内容やその仕事の重要性等について理解する。
  • 各種舟艇の乗り方などを学び、安全に楽しくマリンスポーツを体験する。
  • マリンスポーツのインストラクターの仕事について理解する。
  • 海や川などの水辺で安全に遊ぶ知識と技能を身につける。
3日目
7/29(水)

朝、バスで日本丸、海上保安部へ

  • 船員体験
  • 海上保安官体験 など

宿泊:横浜市野島青少年研修センター

  • 船員の仕事を体験し、業務内容やその仕事の重要性等について理解する。
  • 海上保安業務を視察体験し、業務内容やその仕事の重要性等について理解する。
4日目
7/30(木)

朝、バスで三浦、横浜、代々木へ

  • 水産業体験
  • 海洋科学実験 など

宿泊:国立オリンピック記念青少年総合センター

  • 漁業や水産業の仕事を体験し、業務内容やその仕事の重要性等について理解する。
  • 海に関わる研究職の仕事を体験し、業務内容やその仕事の重要性等について理解する。
5日目
7/31(金)
  • 発表会 【保護者観覧歓迎!】

※午前中、発表会終了後解散

  • 体験から学んだことや自分が感じたことを仲間と共有・議論し、口頭発表することで、発表技術と学習効果の向上をはかる。

海のプロフェッショナルの仕事現場を紹介!

  • 住友重機械マリンエンジニアリング
    横須賀造船所

    巨大な船の建造現場で、その迫力とスケール感に驚くこと間違いなし!

  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所

    世界最先端の海洋研究技術を誇る研究所でハカセと実験ができる!

  • 日本丸メモリアルパーク

    初代帆船日本丸で船員気分が味わえる!

お問い合わせ

B&G財団 事業部 海洋教育課   TEL:03-6402-5313
住所:東京都港区虎ノ門3-4-10 虎ノ門35森ビル 9F e-mail:kaiyo@bgf.or.jp