■ 概要
柔軟運動は用具を必要としませんが、幼児の場合は運動中の集中力を維持していくために、年齢に応じた工夫が必要になります。
そのための台やマット、ボールのほか目標時間を示すために音楽を利用します。
柔軟運動には長座、立位の運動のほか、ブリッジや開脚足抜き、前後開脚を行います。柔軟性は幼児の健康づくりや運動能力向上にとって、欠かすことがでいない体力要素のひとつです。
柔軟性を維持していくためには、活発な運動遊びとともに、正しい柔軟運動の理解と継続的な取り組みが求められます。導入期には遊びの中で柔軟運動を行い、正しい運動姿勢を身につけながら、家庭でも取り組めるように、保護者の協力を得ていきます。
「B&Gフロアリズム運動プログラム」
〜柔軟〜
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プログラム名
「上体そらし」・「ブリッジ」
詳しい動画はこちらから
※「上体そらし」映像の後半が「ブリッジ」となっています
■ 「上体そらし」指導ポイント
- 両肘をしっかり伸ばし、目線は後ろの足を見るようにする。
■「ブリッジ」指導ポイント
- きちんと用意の姿勢をとってから行う。
- 手を耳の横につき、指先は肩に向ける。
- 両膝を曲げる。
- 指導者の合図で手・足を同時に伸ばし、体を支える。
- 肩関節の可動域を広げることを目的とする。
- 充分にブリッジの体勢がとれる幼児については、ブリッジの姿勢から片足を挙げ負荷を増やしてもよい。
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プログラム名
「長座体前屈」
詳しい動画はこちらから
■ 指導ポイント
- 膝を伸ばし、爪先を上に向ける。
- 息をはきながらできるだけ遠くへ手を伸ばし、おでこを床につけるようにする。
- おでこをつけてもまだ前屈できる幼児は、胸を床につけるように前屈をする。(あごを床につける)
■ 注意事項
- ブリッジの導入では、必ず補助者がついて段階的に慣らしていく。
- 手具、音楽などを活用し、集中力の維持、正確な運動方法の習得、充分な運動量を確保する。
- 指導を通して、教室だけでなく家庭でも継続して取り組むように仕向ける。