事業内容を知る B&G東京湾海洋体験アカデミー

東京湾海洋体験アカデミー2016 A行程 学習発表会 ~海のプロフェッショナルの仕事現場を見て、聞いて、感じたことを発表~

 7月30日(土)、東京大学一条ホールにおいて、「東京湾海洋体験アカデミー2016 A行程」に参加した子供たちが、体験学習したことを発表する「学習発表会」を実施しました。

1班の学習発表 内容:【海洋科学研究】

海洋研究開発機構(JAMSTEC)で行っている深海生物の研究の様子や、6500mの深さまで潜ることができる「しんかい6500」、海底資源の分布などを調べる調査船「かいめい」の役割などについて学んだことを発表しました。

  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)で学んだことを発表する1班のメンバー

  • 深海に生息する「カイコウ オオソコエビ」についても説明しました

●講師のコメント
 海洋調査研究にいろいろな技術が導入されていることがよく分かる説明でした。水圧のことについてもカップ麺の容器を使って分かりやすく解説してくれました。

海洋科学研究所では、こんな体験をしました!

7月28日(木)午後、海洋研究開発機構(JAMSTEC)横須賀本部に移動。研究施設を見学したり、水中ロボットの操作を体験したりしました。

  • カップ麺の容器を深海に持っていくとどうなるか? 水圧の実験を行ってみました

  • 「しんかい6500」の内部も見学。宇宙船のような構造でした

  • 近くの海で遠隔操作型の無人潜水機を実際に動かしてみました

2班の学習発表 内容:【マリンスポーツ、水辺の安全】

マリンスポーツの楽しさを紹介したほか、「もし海や川に落ちたらどうする」、「もし溺れた人を見つけたらどうする」といった質問を投げかけながら、さまざまな水辺の安全知識を解説しました。

  • 水辺で楽しく安全に遊ぶ知識を紹介した2班のメンバー

  • いろいろな質問を投げかけながら説明を進めていきました

●講師のコメント
 水辺で楽しく安全に遊ぶためのさまざまなポイントをよくつかんだ説明でした。ここで学んだことを、ぜひご自分の家族や友達にも教えてあげてください。

マリンスポーツでは、こんな体験をしました!

7月27日(水)午後、鎌倉市の材木座海岸に移動して、ウィンドサーフィンやSUP(スタンド・アップ・パドルボード)体験を楽しんだほか、水辺の安全教室で我が身を守るペットボトル浮きなどを学びました。

  • 水に落ちたら、慌てずに浮いて待て!ペットボトルで上手に浮くことができました

  • SUPに挑戦!早く立って漕いでみたい!

  • セールを上げるのに四苦八苦。この後、すぐに乗れるようになりました

3班の学習発表 内容:【海上保安官】

今回見学した特殊救難隊や機動防除隊の仕事の役割を説明。特殊救難隊の潜水士(全国に220人いる海猿=潜水士のなかから選抜された36名です)になるためには厳しい訓練をやり遂げなければならないことや、特殊防除隊がオイルの流出事故などから常に海の環境を守り続けていることを紹介しました。

  • 特殊救難隊や機動防除隊の仕事を説明した3班のメンバー

  • 皆が憧れる海猿のことについてもいろいろ学びました

●講師のコメント
 普段、あまり訪れることのない海上保安庁の仕事の現場について、よく調べて紹介してくれました。海猿になるためにはどうしたら良いのかについても知ることができました。

海上保安庁を訪れて、こんなことを体験しました!

アカデミー2日目の7月27日(木)午前に、第三管区海上保安庁 横浜海上防災基地を訪問。機動防除隊や特殊救難隊の訓練施設、巡視艇などを見学しました。

  • 巡視艇に乗った際は、いろいろな航海計器の説明に聞き入りました

  • 海上に流れた油の拡散をオイルフェンスで防ぐ実験。みんな興味津々でした

  • 憧れの海猿になった気分を満喫!

4班の学習発表 内容:【水産業】

日本人が大好きなマグロについて、その生態からはじまって、どの海域で獲れた、どんな種類のマグロが、どのような流通経路をたどって食卓に届くのか紹介。水産業に携わる人たちへの感謝の気持ちも述べました。

  • マグロを例に水産業の仕事について紹介した4班のメンバー

  • マグロの生息域については詳しく触れました

●講師のコメント
 いろいろな人が水産業に関わっていることがよく分かる説明でした。水産業は世界につながるとても大事な産業ですから、環境問題も含めて大いに関心を持ってほしいと思います。

水産卸売市場を訪れて、こんな体験をしました!

7月29日(金)午前、三浦市の三崎水産物地方卸売市場を訪れ、マグロの競りや加工工場、超低温冷蔵庫などを見学しました。

  • 卸売市場で競りの様子を見学。たくさん並んだマグロは圧巻でした

  • 氷点下60度の超低温冷蔵庫を見学。出てきたらメガネが真っ白!

  • しらす干し入りのマグロ丼を自分たちで作って食べました!

5班の学習発表 内容:【造船業】前編

2つの班に分かれて造船業について発表。前編を担当した5班は、資材の調達からはじまって、鉄鋼の切断~溶接加工、組み立てに至る造船のプロセスを紹介しました。

  • 造船のプロセスについて説明した5班のメンバー

  • 造船に不可欠な鉄板の加工について詳しく触れました

●講師のコメント
 普段、行く機会の少ない造船所の仕事についてよく説明してくれました。基本的な設計からはじまって、造船に不可欠な鉄板の溶接加工、ブロックの組み立てに至るまで、順を追って理解することができました。

6班の学習発表 内容:【造船業】後編

造船業の後編を担当した6班では、外板塗装~進水作業、試運転、引き渡しに至る工程を紹介。クイズを交えながら、船が私たちの生活にどのように関わっているのかについても説明しました。

  • 試運転、進水式に至るプロセスを紹介した6班のメンバー

  • クイズを交えながら船の大切さについても触れました

●講師のコメント
 一隻の船に東京ドーム4、5個分の塗料が使われていることや、進水式を迎えるまでに行うさまざまな仕事の苦労がよく分かる内容の説明で、いかに船が私たちの生活に必要であるかについても教えてくれました。

造船所を訪れて、こんな体験をしました!

7月28日(木)午前、横須賀市の住友重機マリンエンジニアリング(株)横須賀造船所を訪問。造船工程を見学したりコンピューターを使って設計士の体験を行ったりしました。

  • 溶接の体験に挑戦!モニターを通して機械が鉄板を溶接していきます

  • コンピューターを使って船の設計を体験。完成後は自分で船名をつけました

  • 建造中の船の大きさにビックリ!記念写真に収まるメンバーたちと比較してください!

希望者10人が高らかに宣言!

メンバーのなかから10人の希望者を募り、それぞれに今後の抱負を語ってもらいました。

  • 今回の体験を通じて、「海洋研究開発機構(JAMSTEC)で研究をしてみたい」、「造船設計の仕事をしてみたい」といった将来の希望が大きな声で語られました

  • 最後に、自分たちが作った発表用のボードを手に記念写真。ここで芽生えた友情はこれから先もずっと続いていきます!

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