■ 概要
循環系プログラムは、水の特性である抵抗や浮力を利用して「歩く・走る・泳ぐ」とういう基本動作と、バランス、ジャンプ
などの動作を組み合わた運動を通して、循環機能のほか調整力、協応力の発育、発達を図り、バランスのとれた身体づくりにねらいをおいています。
プログラムでは、プールフロアや浮き島などの器具、フープやボールなどの手具を積極的に利用し、サーキットやゲーム、競争などの運動遊びを通して幼児の集中力を高めていきます。また神経系プログラムやアクアスタディプログラムで体験し、学習した運動をプログラムに取り入れ、その習熟を促すように活発に活動していきます。
導入期は、指導者が幼児と一緒になって夢中に遊ぶことが重要であり、想像性を活用したごっこ遊びやサーキット遊びを主体に、水中歩行や登る、滑る、ジャンプするなどするなどの動作を学習します。
展開期は、簡単なルールのある競争、ゲームを通して幼児どうしが活発に遊ぶことが重要であり、水深や距離、時間など運動負荷を計画的に増やしながら、活動量や運動能力を高めていきます。
「B&Gアクアリズム運動プログラム」
〜循環系運動〜
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プログラム名
「バタ足ジャンケン」
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■ 指導ポイント
- プールサイドに幼児を座らせ、説明と模範演技を行う。
- ビート板の上に肘を伸ばして両腕を乗せ、キックをしながら指導者の所まで行き、ジャンケンをして勝ったら輪ゴムをもらい、負けたら渡す。
- 個人差を考慮する。
- 多く取った幼児を賞賛する。
- フロア台から次のフロア台まで(3〜4m)ビート板を持ち、バタ足で進む(5ヶ所)。
- フロア台にいる指導員とジャンケンをし、勝ったらカラーゴムをもらい、次に進む。
- 顔付けができる幼児は顔を付けて行い、できない子は自分で口・鼻など付けられるところまで付けて行う。
- 目的が「泳ぐ」ことではなく、心拍数をあげる有酸素運動なので、無理矢理顔つけをさせる必要はない。
■ その他
- プログラムの内容や対象幼児にあった音楽をかけて、空間の雰囲気を盛り上げる。
- サーキットや競争では幼児が移動する方法をルール化して、運動中に衝突しないように注意する。