
私は3組と、組は違ったんですけど、楠本さんにとてもお世話になりました!!!「頑張ってた姿が私にも頑張りをくれたんだよ!」と下船してからメールで届いてすごく嬉しかったです!!!!ありがとうございました!! ―4月22日書き込みの方―
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妹尾江利子さんは、小学4年生のときからB&G作東海洋クラブに通ってマリンスポーツが好きになり、小学6年生になるとクラブ指導員の勧めもあって沖縄へのB&G体験クルーズに参加しました。
「私のような子どもが全国各地から1人で参加していたので、『これは、ただの旅行じゃない』と自分で言い聞かせ、班の仲間と力を合わせながら船の生活を送りました」
妹尾さんは、組の仲間と5分前集合を目指して一致団結。その目標が達成できると仲間との交流が深まり、「朝のつどい」などでいち早く集合することが楽しくなったそうです。
「現在と比べて、当時は集合の点呼が厳しかったように思いますが、皆で5分前に集まれるようになると、なにやら達成感のようなものを感じました」
妹尾さんは、翌年に開催されたグアム・サイパンへのクルーズにも参加。このときは船酔いに苦しみ、保健担当のリーダーに励まされながらプログラムに出ていました。
「リーダーから、『辛くても横になるな。無理しても食事を取れ』と声を掛けられ、きつかったのですが言う通りにしていると、しだいに元気が出てきたので、とてもうれしかったですね。リーダーのおかげで、人を励ますことの大切さを学びました」
グアムに寄港した際は、現地の子どもたちとの交流会が開かれましたが、満足に会話できなかったくやしさが残ったという妹尾さん。その経験から、高校に入ると英会話を猛勉強。高校を卒業するとアメリカに留学し、アスレチックトレーナーの勉強に励みました。
「アスレチックトレーナーになりたいと思った動機は、小学生の頃から海洋クラブで活動していたため、スポーツ関係の仕事で人の役に立ちたいと思ったからです。
また、高校を出てすぐに外国へ行くことができたのは、クルーズに参加した体験のおかげです。英会話を学ぶきっかけになったのはもちろんですが、見ず知らずの子どもたちと一緒に生活しながら交流を深めることができた体験が、留学することへの勇気につながりました」
クルーズに参加してからは、自ら心を開いて人と打ち解けあうことが自然にできるようになったという妹尾さん。留学は6年間に及び、昨年、帰国すると、アスレチックトレーナーをしながら地元の大学で非常勤職員として働くことになりました。
帰国して間もなく、通い慣れた地元の海洋クラブに顔を出した妹尾さんは、今回のクルーズでボランティアリーダーの募集が行われていることを知りました。
「大学との契約が今年の3月で終わるため、ちょうど春休みの期間に体が空いていました。ですから、これは良い機会だと思って応募しましたが、実際、この仕事をしてみると、非常に大変であることを知りました。きっと自分もそうだったのでしょうが、子どもは予想外の行動に出ることが少なくありません。ですから、常に子どもたちに振り回されてしまったのです。
でも、実はこの忙しさがとても楽しく感じられ、充実した一週間となりました。子どもたちは基本的にとても素直ですから、話をしても楽しいし、予想外の行動に出るといっても、その元気さには感心させられることもよくありました。なにか、子どもたちから刺激を受けて元気や若さをもらったような気がします(笑)」
やり方次第では、もっと子どもたちを盛り上げることができたのではないかと振り返る妹尾さん。機会があれば、またボランティアリーダーとして乗船し、今回以上に子どもたちの思い出づくりをサポートしたいと語っていました。
三浦玲菜さんは、中学2年生のときにB&G体験クルーズに参加。寄港地の小笠原で初めて体験したカヌーやスノーケリングに感動するとともに、全国に30名ほどの友だちができました。
「家の近くに海洋センターのプールがあるので、いつも泳いでいましたが、私が住んでいる栃木県には海がないので、カヌーやスノーケリングが体験できたことはとても大きな思い出になりました。また、学校以外にいろいろな友だちができましたが、もちろんこれはクルーズに参加したおかです」
いろいろな宝物を手にすることができたクルーズに、再び参加することができる! 高校に進学した昨年、ジュニアボランティアリーダーの募集通知が届くやいなや、三浦さんはご両親に相談して応募することを決めました。
「中学2年生でメンバーとして乗船した際は、班長を任されました。そのため、寝坊した子を起こしたり、組リーダーと一緒になって集合に遅れた子を探しに行ったりしていましたから、ある程度はリーダーの仕事の大変さは分かっているつもりでした。
しかし今回、実際にジュニアボランティアリーダーを受け持ってみると、班長との立場の違いを痛感しました。班長はあくまでもメンバーですが、助手的な役割とはいえジュニアボランティアリーダーにはスタッフの一員としての自覚が必要になるからです」
ジュニアボランティアリーダーとして乗船して、初めてメンバーの世話をすることの大変さを知ったという三浦さん。自分が寝坊をしてはいけないと、必ず目覚まし時計をセットしてベッドに入ったそうですが、不思議なことに毎朝、時計のチャイムが鳴る前に目が覚めていたそうです。
ジュニアボランティアリーダーの仕事のなかで、もっとも苦労したのが船に酔った子の世話でした。
「自分もメンバーとして乗ったときに船酔いしたので、苦しんでいる子の気持ちは十分に理解することができました。気分が悪いのに、階段を下りて船首にあるパシフィックホールに集合するのは、とても辛いものです。
しかし、ジュニアボランティアリーダーとしては、手をつないだり肩を貸してあげたりしながら、なんとかホールまで連れていってあげなければいけません」
かわいそうだと思った場面もあったそうですが、「がんばろう!」、「もう少しだよ!」と励ましながら、必死になって船酔いした子の手を引いてホールに向かったという三浦さん。
その声に応えながら、苦しんでいる子が自分についてきてくれたときには、とても感動したそうです。
また、小笠原に着くと、そんな苦労を癒してくれる時間が用意されていました。前回のクルーズで知った、カヌーの楽しさと再会することができたのです。
「やはり、カヌーは楽しかったですね。特に、誰とペアを組もうが2人1組で乗ると、会話が弾んで知らないうちに親しくなってしまいます。
そして、何艇もが沖に集まって輪を作ると、ただそれだけで楽しくなってしまい、自然に仲間意識が芽生えます」
今年の寄港地活動2日目は晴天に恵まれ、絶好のカヌー日和でした。このときばかりは、一時、仕事を忘れて思う存分にメンバーの子たちとカヌーを楽しんだという三浦さん。できれば、来年も小笠原の海でパドルを手にしたいと語っていました。(※完)