平成23年度 B&G指導員研修会 開催 ~見識を高め、より多くの地域貢献を目指して~
開催日:平成24年1月18日(水)・19日(木) 場所:日本財団ビル
熱き指導員が日本全国から大集結!
1月18日(水)、19日(木)の両日、東京都港区赤坂の日本財団ビルにおいて、平成23年度“B&G指導員研修会”を開催しました。
この研修会は、財団事業や海洋センター・クラブの運営に役立つ最新の情報、知識を参加者に提供するとともに、指導員のネットワークを強めることを目的に毎年実施しているものです。今年度も、定員を大幅に上回る145人のB&G指導員が全国から参加。ゲスト講師による基調講演や各分野のエキスパートによる講義、海洋センター活動の事例発表などを行ったほか、情報交換会を設けて指導員同士が活発に意見を交わしました。
基調講演「限界の向こう側」
オリンピック柔道女子金メダリスト 小松製作所 女子柔道部コーチ:谷本歩実氏
オリンピック柔道女子63kg級においてアテネ、北京の両大会ともオール1本勝ちで連覇を達成した谷本歩実氏。トップアスリートの経験をもとに、「考える癖を身につけよう」、「夢が自分を支えてくれる」など、5つのキーワードを通じて前向きに生きることの大切さを説明。生涯スポーツとして柔道が普及しているフランスを例に挙げながら、「新しいかたちのスポーツを皆さんと一緒につくっていきたい」とエールを送ってくださいました。
5つのキーワード
「考える癖を身につけよう」
10秒の黙想で、反省や目標づくりなど考える癖を身につけよう。
「夢が自分を支えてくれる」
体調を崩したときも、夢を持つことで乗り越えることができました。
「感謝の気持ちを伝えよう」
人への感謝、「ありがとう」の一言が自分を成長させてくれました。
「勝つオーラを出そう」
緊張の場面でも自然体で構えよう。そこから出るオーラで一番強い自分になる。
「“楽しい”をつくろう」
“楽しい”は長続きの秘訣。生涯スポーツを考える上で不可欠な言葉です。
各分野のエキスパートが実践的な内容を講義
今年は2日間にわたって3つの講義を実施。各分野のエキスパートの先生方から貴重なお話を聞きました。
海洋センター事例紹介
「リニューアル改修工事の事例」 徳島市B&G海洋センター:山田 誠氏
B&G財団助成を活用してプール施設の改修、ならびにバリアフリー化を実現したことを発表。完成後は、バリアフリー化等で使いやすくなった施設が高齢者に喜ばれていることを強調しました。
B&G全国指導者会からの報告
「海外先進地視察/アメリカ」報告:
北海道ブロック責任者:丹場康雄氏 東北ブロック責任者:千葉桂志氏
B&G財団では、昨年10月に全国指導者会の丹場、千葉両氏を含む5名の視察団をアメリカ合衆国に派遣し、水の安全に関わる全米12団体・組織を訪れて、さまざまな意見を交換。その報告を両氏が行いました。
B&Gチャレンジレスキュー2011 表彰
全国の海洋センターで同一日に行う、レスキュー種目を主体とした競技会"B&Gチャレンジレスキュー"。昨年7月に実施した2011年大会の表彰を行いました。
●小学校低学年の部1位:Fitz塩山(甲州市塩山B&G海洋センター)
●小学校高学年の部1位:ドルフィンキッズ(牧之原市相良B&G海洋センター)
●指導者の部1位:愛南AD(愛南町御荘B&G海洋センター)
参加者の声
●いつになっても知識は必要であり、勉強は続きます。私たち指導者は日々トレーニングし、パワーアップしないといけません。新しい知識を得る機会を設けていただき、ありがとうございました。
●谷本先生の基調講演に感動。5つのメッセージを今後の指導に役立てていきたいと思います。講義では水分補給の大切さを痛感し、スポーツ施設の安全管理について再確認することができました。