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B&Gなごや海洋クラブ:
昭和62年設立の、なごやジュニアヨットクラブを母体に、平成9年開設。活動拠点は、名古屋港少年少女ヨットトレーニングセンター。二村種義名誉会長ほか複数のベテランセーラーが指導にあたり、現在の会員は親子合わせて約30人。B&G OP級ヨット大会 東日本大会のホストクラブとしても知られている。
日々の練習に励みながら、B&G OP級ヨット大会 東日本大会の運営や「水の事故ゼロ運動」体験教室の開催など、さまざまな活動を展開しているB&Gなごや海洋クラブ。最終回の第4話では、現クラブ会長の水沼克己さん、事務局長の玉山貴章さん、そして今年の「B&Gドリームキャンプ」に招待されたクラブ会員、大橋佳佑さんへのインタビューをご紹介いたします。
柴沼さんは大学時代からヨット選手として活躍し、名古屋市役所に勤務しながら同市役所ヨット部設立に尽力。ヨットレースのルールにも精通しており、日本セーリング連盟理事(ルール委員会、国際委員会)や、国際セーリング連盟インターナショナル・ジャッジ(国際審判員)を務めています。
柴沼さんは長い間ヨットの活動をされていますが、どのような経緯でB&Gなごや海洋クラブに関わるようになったのですか。
海洋クラブの会長になったのは4年ほど前のことですが、昭和62年にジュニアヨットクラブを二村さん(海洋クラブ名誉会長)たちと一緒に立ち上げたメンバーでもあります。ですから、私の子どもたちをジュニアヨットクラブに入れて親子一緒に活動した時期もありました。
子どもたちにヨットを教えて良かったと思う点を教えてください。
自分のことは自分でするようになり、自分で決めなければいけないことも自分で決めるようになっていきました。また、これは二村さんの教えでもありますが、あいさつをしっかりするようになり、年下の子の面倒なども率先して行うようになっていきました。
柴沼さんはインターナショナル・ジャッジという要職も務めていますが、どのようなきっかけでヨットレースのルールに関心を寄せるようになったのですか。
あるレースのジャッジをボランティアで引き受けた際、ケース(衝突などのトラブル)が起きて審議したことがありました。このときからルールの大切さを痛感するようになって勉強を始め、国際レースでも渡り合えるように英語も必死に学んで、インターナショナル・ジャッジの資格を取りました。
ヨットレースのルールを学んだことは、ご自身にとってどのような意味を持ちますか。
カッコよく言えば、努力して学んだことが自分を成長させてくれましたね。特に、外国人とルールで渡り合うには語学力が必要だと思って必死に英語を勉強しましたが、そのおかげで海外に仕事で行けるようになりました。ヨットやヨットのルールを勉強したことが、私の人間の幅を広げてくれました。
会長として、これからどのようなクラブづくりをめざしてきたいですか。
私たちのクラブには、二村さんや水谷さん、丹羽さんといったベテランをはじめ、若手でも玉山さん兄弟がいるなど、実に強力な指導者が揃っています。また、子どもたちだけでなく保護者の皆さんも意欲的に活動されているので、現在のチームワークをしっかり守りながら、「水の事故ゼロ運動」体験教室などの新規事業も積極的に行っていきたいと思います。
いろいろなお話し、ありがとうございました。
父親の影響を受けて子どもの頃からヨットに乗り始め、大学時代以降はレース活動に励んできた、クラブ事務局長の玉山貴章さん。我が子がヨットに乗れる年齢になってからは、クラブの指導者として大勢の子どもたちの面倒をみてきました。 「レースに勝つことより、マナーやルールの大切さをしっかりと教えていきたい」と語る玉山さんに、これまで続けてきた活動の様子や今後の抱負などをお聞きしました。
どのようにしてヨットと出合い、どのような活動をしてきましたか。
父がヨットに乗っていたので、幼い頃から無理矢理に乗せられてしごかれました(笑)。嫌々ながら乗ると、なかなか操船が覚えられませんから叱れてしまい、それでまた嫌になるという繰り返しでした。
しかし、高校に入って父から離れたところでヨットに乗るようになった弟がインターハイなどで活躍するようになり、その影響を受けて私も大学ヨット部に入って本格的に乗り始めました。
不思議なもので、父のいないところでヨットが好きになり、真剣にレースを行うようになって、一時は弟と2人でオリンピックをめざしたこともありました。
海洋クラブとの出合いはいつですか。
30歳を過ぎて息子たちがヨットに乗れるだけの年齢になったときでした。ヨットレースで知り合った丹羽さん(現クラブ副会長)に誘われて入会したのですが、初めて乗るヨットに四苦八苦する我が子の姿を見た途端、思うように操船できないで父に叱られた自分の子どもの頃を思い出し、なんとか楽しく乗せてあげたいと思って指導するようになりました。
ヨットを通じて、息子さんたちはどのように育っていきましたか。
練習を重ねてレースに出ることで、物事をやり抜いたという達成感を得ていました。大会で表彰されると特に実感していたようで、努力することの大切さを学ぶことができたと思います。
クラブの活動ではさまざまな子の世話をしていると思いますが、ヨットに乗る子どもたちを指導するうえで、どのようなことに力を入れていますか。
ヨットが上手でなくても、しっかりとあいさつができてルールーやマナーを大切にする子に育てていきたいと思っています。レースに勝つことを教えるよりも、人間教育に力を入れたいです。
ヨットファミリーの玉山家として将来、楽しみにしていることはありますか。
幸い、私の父も健在でヨットに乗ることもできますから、いつかセーリングクルーザーを買い、三世代一緒に日本一周の旅ができたら幸せです。
早く夢が叶うことを願っています。お話し、ありがとうございました。
B&Gなごや海洋クラブの大橋佳佑さん(小4)は、「2010B&G OP級ヨット大会」東日本大会Bクラスの小学生男女別で最上位になったことから、今年12月に沖縄で実施される「B&Gドリームキャンプ」に招待されました。同キャンプではヨットの一流コーチから直接、指導を受けることができるので、佳佑さんはとても楽しみにしています。
「B&Gドリームキャンプ」への招待が決まって、おめでとうございます。ヨットはいつから、どのようなきっかけで始めたのですか。
お兄さんがクラブに通ってヨットに乗っていたので、お父さんと一緒についていって始めました。
(父の太郎さん)
そもそも私が海が大好きでジェットスキーなどに乗っていたので、一緒に子どもたちを乗せて遊んでいました。ですから、息子も娘も水を怖がらずに育ちました。ヨットは、妻が興味を持っていたので息子に習わせることにしましたが、娘も一緒に乗るようになりました。いま、息子は高校に通っており、ヨット部はありませんがシーホッパー級で県大会などに出ています。
B&Gなごや海洋クラブは保護者が子どもたちの練習を支えています。太郎さんは、そんな休日の活動を大変に感じたことはありますか。
確かに、練習でも大会でも裏方仕事がいろいろありますが(笑)、おかげで子どもたちと触れ合う時間がとても多く、日々の成長を実感することができます。これから先、次第に親から離れていく年齢になっていきますから、いまのうちにたっぷり子どもと触れ合っておきたいと思います。
お父さんはクラブ活動が楽しいとおっしゃいましたが、佳佑さんは練習がきついと感じることはありますか。
楽しくないと思うこともたまにはありますが、練習自体は嫌いではありません。冬でも、練習をしていて寒いと感じたことはありません。レースが好きなので、練習も嫌いにならないのだと思います。ヨットには、ずっと乗っていきたいと思います。
沖縄ではどんなことを期待していますか。
人と腕を競い合うことが好きなので、レースのいろいろなことを教えてもらいたいなと思っています。(沖縄へは)1人で行くことになりますが、寂しくはありません。
沖縄は冬でもかなり暖かいので、思う存分ヨットに乗っていろいろなことを学んできてください。お話し、ありがとうございました。