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工藤 祐直(すけなお)町長
1955年(昭和30年)生まれ。青森県南部町出身。大学卒業後、民間企業を経て青森県名川町役場に就職。海洋センター勤務となり、初代育成士として活躍。その後、農林課や企画課などを経て、平成12年に名川町町長に就任。
平成18年、合併による新生南部町の初代町長に就任し、現在に至る。野球、アイスホッケー、少林寺拳法などを愛するスポーツマン。B&G財団評議員。
気がつけば、教室も大会もそれぞれ年間17〜18回ぐらい開催していたという工藤町長。海洋センターの日々の運営にあたっては研修員が1人ついたそうですが、基本的には工藤町長が1人で担いました。そのため、いつも仕事に追われていたそうです。
「土日の休みなんて考えられませんし、平日も夜まで仕事が続くことが少なくありませんでした。でも、できたばかりの海洋センターを任されたわけですから、やり甲斐は大いにありました。だいたい、忙しいなんて言って悩む暇なんてありませんでしたね」
「他の部署に行きたいということではなく、より多くの職員に海洋センター勤務を経験してもらいたいと思ったのです。この仕事ができる仲間の職員がいれば、忙しいときのサポート体制を整えることができるし、人事異動のローテーションもスムーズに組めるようになるからです」
ところが、2年が過ぎて3年目を迎えても、一向に異動の辞令が出る気配はありません。そこで、3年目に入ってから上司に相談。6年目にやっと本庁の企画課に異動となり、晴れて後任の職員を沖縄の指導者養成研修に派遣してもらうことができました。
「海洋センターによっては、指導員の資格を持つ若い職員が現場に配置されるものの、その上司が資格を持っていないケースもあると思います。しかし、海洋センターの運営にあたっては、どうしても指導者資格を持つ人がカギを握ります。ですから、所長やその上役もB&Gプランを知る有資格者であることが理想です」
そのような人事のローテーションが組めるように、海洋センターを持つ自治体は、できるだけ多くの職員を指導者養成研修に派遣してほしいと工藤町長は語ります。
「海洋センターは、地域の財産です。その貴重なインフラを有効活用するには、ノウハウを持った多数の指導者を持つことが大切です。
また、その指導者たちを海洋センターだけに配置する必要もありません。B&Gプランを知る有資格者の職員がいろいろな部署で働くことで、施設を利用するたくさんのアイデアが横の連携から生まれると思います。
しかも多数の指導員がいれば、海洋センターが忙しいときに手伝ってもらえますから、さまざまな施設運用が考えられるようになります」
指導者の数を増やせば海洋センターの事業が進めやすくなり、地域がどんどん活性化されていくと語る工藤町長。名川町B&G海洋センターでは、3人目の育成士を出すまでに8年の月日が必要でしたが、工藤町長が首長になってからは毎年必ず職員を沖縄に派遣。現在は14名もの有資格者が町役場の各部署で働いており、十分に海洋センター事業をサポートできる体制を整えています。(※続きます)