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米原市山東B&G海洋センター
琵琶湖の北東部に位置する旧山東町に、昭和58年(1983年)開設。町職員1ないし2名に加え、B&G指導者資格を持つ一般町民8名の有志によって、屋内プール、体育館の活動を展開。平成17年に周辺2町と合併して米原市になった後、今年度から以前のスタッフや有志8名の指導者による山東B&G育成士会が、指定管理者となって運営・管理に携わっている。そこで白羽の矢を立てたのは、旧山東町時代に町の職員として海洋センターに勤務した経験のある方でした。スポーツが大好きで、B&Gアドバンストインストラクターの資格も持っていました。
「このとき、シルバー人材センターで要職についていましたが、そんなことはお構いなしに必死で説得しました。半ば無理矢理といった感じもありましたね(笑)」
「それはもう悩みましたね。若ければ現場でバリバリ行動できますから安心ですが、もう六十に手が届く年齢なので不安もありました。でも、説得されているうちに、しだいに自分でもヤル気が湧いていきました。結局、私はスポーツが大好きなんですよ。ですから、海洋センターの体育館やプールの行く末がとても気になったのです」
海洋センターを常勤で運営できるのは自分しかいない。そう自分に言い聞かせて海洋センターに戻ることを決心しました。
なんとか、市の提示した人件費の枠内で人材を確保できた山東B&G育成士会。常勤者2名のほか、夏場にプール監視員のアルバイトを雇う費用(午前ならびに夜間3名、午後4名)、そして年間を通じた夜間の施設管理要員2名分の費用(17時15分〜22時までの時給)も、認められました。
「指定管理契約は3年間です。その後、更新できるかどうかは、この3年間に育成士会がどれだけのことを勉強できるかに掛かっていると思います。それを考えるとプレッシャーも感じてしまいますが、ふたたび海洋センターの仕事に携わることができて、とてもうれしいですね。
なぜなら、わずか半年とはいえ、この仕事を通じて地域で暮らす多くの人たちと顔なじみになれたからです。私の顔を覚えてくれた人たちは、市内のどんな場所で会っても必ずあいさつしてくれます。それは、たとえ地位の高い人でも同じです。明るく声を掛けてくれ、気軽に会話をしてくれます。
そんなときは、スポーツを通じた地域のふれあいを感じます。ですから、海洋センターという貴重な地域コミュニケーションの場を、絶対になくしてはなりません。いまでは、『みなさんたちがいるから遊びに来た』と言って、やって来る人たちも出てくるようになりました。私たちを頼りにしながらスポーツを楽しんでいる人たちを見ると、やりがいを感じます。
今日の朝も、ゲートボールに何十人ものお年寄りが来てくれたので、うれしくなって一緒に練習しました。もう私も高齢者の部類なので、彼らも安心して私についてきてくれます。頼られるから、こちらもがんばれます!」
地域に笑顔を広める、そんな仕事をめざしていきたいと語ってくれました。現場では順調な様子が伺えますが、この半年の間に、育成士会が法人として対処しなければならない課題もいくつか出てくるようになりました。 (※続きます)