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アテネオリンピック・セーリング競技で銅メダルに輝いた、
関 一人・轟 賢二郎ペアのサクセスストーリー

取材協力 :関東自動車工業株式会社 写真提供:舵社(撮影 中島 淳)


 今年開催された第28回アテネオリンピックのセーリング競技、男子470級で銅メダルに輝いた関 一人・轟 賢二郎ペア。日本でヨットに乗る者たちの長年の念願を叶えた、この2人の若者のサクセスストーリーを連載で紹介しています。


 
メダル獲得の後に2人が抱いた大きな希望

  フィニッシュ後に轟選手が発した第一声は、冒頭でもご紹介したように「このことで、少しでも多くの人がヨットに関心を抱いてくれたら幸せです」という内容のコメントでした。この時点で、すでに2人の頭のなかには「普及に努めたい」という次なる大きな目標が見えていたのでしょう。

 今回のインタビューでも、「文化の違いがあるのでしょうが、一般の人たちが気軽にヨットに乗って海に出ている国がたくさんあります。それに比べ、日本ではボクたちのような選手か、ヨット部のある学校でなければ、なかなかヨットに乗れません。一般の人がヨットに興味を持って乗ってみたいと思っても、受け入れてくれる場が少ないのです。だから、もっとメジャーなスポーツになって、より多くの人に関心を抱いてもらうことができれば、ヨットの環境も整っていくのではないかと思って、フィニッシュ後のコメントになりました。ヨットの人口が増えて、ヨットに精通する人たちがインストラクターとして食べていけるような環境になれば、さらにヨットの輪が日本中に広がっていくのではないかと思います」と、轟選手は語ってくれました。

ヨットの普及に力を注ぎたいと熱く語る轟選手(右)と関選手(左)


  関選手も、「ヨーロッパなどでは、かなりひどい水面環境の なかでも一生懸命に練習して優れた選手をたくさん出している国もありますが、日本は四方を海に囲まれているのに、ヨットに乗る場が少なくて残念に感じています。その点、B&G財団はマリンスポーツの施設を全国にたくさんつくって水に触れる環境を整備してくれていますから、今後のヨットの普及を考えるうえで大いに期待しています。実は、ボクが生まれて初めて出場したヨットの大会は、B&G財団が企画してくれたジュニア向けのレースでした。だから、海洋センターや海洋クラブに通っている子どもたちにも、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。オリンピックをめざしたいと思う子なら、その気持ちを信じて練習に励めば、必ず道は開けます。ただし、信念だけを追い続けると疲れてしまうこともあるので、何事においても楽しむということを忘れないでください。また、選手をめざさない子にしても、海やヨットが好きならば、ボクたちのような選手と楽しさを共有できますから、ぜひ続けてください。ボクとしても、もっと社会がセーリングに目を向けてくれるような活動に力を入れていきたいと思います」
と語ってくれました。

  メダルを獲得したことで、普及にも力を注ぎたいと考えるようになった、関 一人、轟 賢二郎選手。このすばらしいメダリスト2人の、さらなる活躍に期待したいと思います。

END

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