さよなら、小笠原!

2日間に渡って寄港地活動をしてきた小笠原をつい先ほど出航しました。夕食時に小笠原での活動について楽しそうに話していた、松山美奈さん(中学2年・鹿児島:写真右)、戸谷裕花さん(中学2年・静岡:写真中央)、林英里香さん(中学2年・愛媛:写真左)にもう少し小笠原での体験を聞いてみました。

−小笠原での寄港地活動を振り返ってみてどうでしたか?−

植物観察でタコの木やがじゅまるの木などの説明を聞いていろいろと勉強になりました。シュノーケリングでは、海の中にサンゴやウニやサカナを見ることができてとてもきれいでした!一番楽しみにしていたホエールウォッチングも、クジラのブリーチングを間近に見ることができてすごく感動しました。生活は不便かもしれないけど、それ以上に大自然に囲まれた小笠原に住んでみたいと思いました。

−小笠原のメンバーとお別れしましたがどんな気持ちですか?−

青灯台でお別れした時や船から見送ってもらった時はそうでもなかったけど、船室に戻ったときに荷物がなかったり、点呼の時に一人少なかったり、食事の時もちょっと静かだったりした時に、『あぁ、帰っちゃったんだな』っていう実感が湧いてきて、とても寂しくなりました。

ちなみに、松山さんは2回目のクルーズ参加だったそうですが、去年同様小笠原メンバーとの別れがとても辛かったみたいです。3人とも小笠原の大自然に魅了され、ぜひまた訪れてみたいということでした。

今日のスケジュール
時間 研修内容 場所
6:00 起床・朝のつどい  
6:15 朝のつどい スポーツデッキ
6:30 朝食 ダイニングルーム
7:30 下船  
8:00 ホエールウォッチング 父島沖
シュノーケリング 宮の浜
ライフセービング 宮の浜
自然観察 大神山・大村海岸
海ガメ学習 大村海岸
カヌー 大村海岸
小笠原の自然と歴史 小笠原ビジターセンター
南洋踊り 大神山公園
ショッピング  
17:00 父島出港 二見港
17:30 夕食 ダイニングルーム
19:45 星空観察会 スポーツデッキ
21:00 夕べのつどい パシフィックホール
22:00 消灯  
ふじまる現在地

クリックすると現在地が拡大表示されます。

 寄港地活動2日目。昨夜からの雨でスポーツデッキが濡れたため、今日の朝のつどいは船内のパシフィックホールに場所を移しましたが、昨日の寄港地活動で思う存分体を動かしたため、夜の雨に気づかなかったメンバーもたくさんいました。みんなが「ふじ丸」を下船する頃には、雨上がりの空から太陽が顔を出し始め、予報でも曇りときどき晴れとなりましたが、前線が通過した影響で海は大シケの状態。「ふじ丸」から渡船で上陸する際にも、波しぶきを浴びてしまいました。そのような状況のため、残念ながらホエールウォッチングは中止となってしまい、カヌーで海に出ることもできなくなってしまいました。昨日のホエールウォッチングではたくさんのクジラを見ることができたため、順番が今日になっていた組のメンバーたちも大いに期待をしていましたが、船を出すことができないのですから、しかたがありません。海が荒れるといことも自然現象の1つなのです。しかし、スタッフたちが知恵を出し合ってプログラムの内容に手を加えてくれたため、雄大な太平洋を見下ろす三日月山の展望台からクジラの姿を追ったり、おがさわら丸船客待合所を訪れて実物大のクジラの模型を見学したりと、充実な時間を過ごすことができました。

今日の様子
海ガメ学習

父島はアオウミガメの産卵地。学習場所となった大村海岸も実際に産卵する場所です。小笠原海洋センターで20cmくらいまで飼育したアオウミガメを、メンバーの手で放流しました。
 子ガメがえっちらおっちらと砂浜を海に向かって歩くのを見て「がんばれー」の声援。みんな助けてあげたい気持ちはあったものの、子ガメは砂浜を歩くことによって、その場所を覚え産卵のときにまた戻ってくるのです。

ライフセービング
 午前中はあいにくの曇り空で、「寒〜い」と訴えるメンバーがいましたが、「ライフセーバー」である入谷講師にレスキューボードを使用した救助法を見せていただくと、その迫力に“寒さ”も忘れ大拍手!その後、レスキュチューブを使った救助法を教えていただき、「レスキュー!」の大きなかけ声とともに、友達を助けに行く練習などをしました。「道具を大切にする人は、心も優しい人。すなわち、ライフセーバー」とライフセービング担当スタッフは話し、メンバーが使用したレスキューチューブやボードを大切に扱っている姿も印象的でした。

カヌー

2人一組で、海底が見えるほどきれいな海で楽しみました。2人乗りのカヌーは、2人の息が合わないと進まなかったりぐるぐる回ったりします。そうならないように、2人でかけ声をかけながら、上手にカヌーを動かしていました。

 
小笠原の自然と歴史
 “小笠原ビジターセンター”で、所狭しと並べられたパネルを見ながら、小笠原の動植物や歴史の説明を受けました。昔は、英語を使って授業をしていたことや、捕鯨でお金持ちになった人がいたことなど、先日の「小笠原の生活について」で話されなかったことも知ることが出来、メンバー達は、固有種のあふれる美しい島への理解を、歴史という違った角度からも学びました。
父島出港
 ふじ丸の出航時間の17時が迫ると、今日でお別れの小笠原の11人の友達が、通船に乗り、お別れの挨拶に来てくれました。メンバーは全員デッキに顔を出し、同じ時間を過ごしたメンバーに、「海斗、ありがとう〜」など声を合わせて叫び合い、お互いが見えなくなるまで手を振り合い、別れを惜しんでいました。
星空観察会
 「目を開けてください」。「うわーっ」の声と拍手で「星空観察会」が始まりました。いつも朝のつどいを行うスポーツデッキが会場ですが、この時間は一面に星空が広がる場となりました。乗組員の森三等航海士から、各星の解説と、なぜ占いなどではしし座などの12星座を使用するについての話に感心していました。

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