デッキディナーや小笠原の生活についての説明の時に壇上に上がってコメントや発表をしてくれた小笠原っ子11名。今日はその中で岸茉耶さん(小学6年生・写真右)と、川越美菜さん(小学4年生・写真左)にいろいろ質問してみました。

−今回のクルーズに参加してみてどんな印象を受けましたか?

”ふじ丸”の中にエレベーターがあることにびっくりしました!いつも私たちが乗っている定期便の”おがさわら丸”は、3階建でエレベータもなく(ちなみに小笠原自体にエレベーターがないそうです)揺れも大きいので、こんなに大きな船に乗るのは生まれて初めてでした。

−いつも住み慣れた小笠原で寄港地活動を行いましたが、感想を聞かせてください。

小学校の授業の中でアオウミガメについて勉強するので、今回はその復習も兼ねて講座を受けました。シーカヤックやシュノーケリングは時々やりますが、この時期には地元の子供も海には入りませんよ(笑)とても寒かったです。

−明日でみんなとお別れしてしまうのですが、どんな気持ちですか?

川越さん:友達ができるまでは、早く家に帰りたいと思っていたけど、たくさん友達ができて、別れるのがすごく辛いです。

岸さん:せっかく友達になれたのにちょっとしか話したり遊んだりできなくて、とても悲しいです。今晩、みんなとメルアドや住所を交換するので、これからもずっと友達でいて、また遊べたらいいなと思います。

このクルーズの参加者は日本全国から来ています。ということは、日本全国に友達を作ることができます。小笠原メンバーとは明日でひとまずお別れですが、またいつか日本のどこかで会えると思います。

 

今日のスケジュール
時間 研修内容 場所
6:00 起床  
6:15 朝のつどい スポーツデッキ
6:30 朝食 ダイニングルーム
7:00 小笠原到着  
8:00 ホエールウォッチング 父島沖
シュノーケリング 宮の浜
ライフセービング 宮の浜
自然観察 大神山・大村海岸
海ガメ学習 大村海岸
カヌー 大村海岸
小笠原ビジターセンター見学 小笠原ビジターセンター
南洋踊り 大神山公園
ショッピング  
18:30 デッキディナー スポーツデッキ
19:30 小笠原の生活について パシフィックフォール
20:15 夕べのつどい パシフィックホール
21:00 消灯  
ふじまる現在地

クリックすると現在地が拡大表示されます。

 今日は、寄港地活動の初日です。メンバーは、これまでより1時間早い6時に起床。朝のつどいでスポーツデッキに集まると、周囲には雄大な自然あふれる父島の景色が広がっていました。朝食を済ませると、地元の人たちが漁船で送迎してくれ、3日ぶりの上陸です。用意されたプログラムは、ホエールウォッチングをはじめ、カヌー、ライフセービング、シュノーケリング等々、盛りだくさん。誰もが気にしていた天気は、雲がややあるものの暖かな日差しが降り注ぎます。海も穏やかとあって、夕べ、クジラの生態について講演していただいた森 拓也講師からは、「今日は最高のホエールウォッチング日和だ!」と、ワクワクするようなコメントをいただきました。その言葉どおり、ホエールウォッチングで海に出たメンバーたちは、次々に姿を見せてくれるクジラの親子に大感激。他のプログラムも順調に進み、メンバー全員が小笠原での寄港地活動初日を大いに満喫しました。また、「ふじ丸」に帰ってからは、楽しいデッキディナーが待っていて、今回のクルーズに参加した小笠原のメンバーたちとの最後の夜を時間いっぱい楽しみました。


今日の様子
小笠原到着
 午前7時、小笠原・父島の二見港に到着しました。しかし、大きなふじ丸は岸壁に着岸できないため、別の小さな船に乗り換えて、班ごとの上陸となります。みんなは、待ちに待った小笠原への活動に期待をふくらませ、いつもより素早い行動で、次々に下船を開始しました。

ホエールウォッチング

 メンバーが一番楽しみにしていたホエールウォッチング。二見港から約20分の沖合いがポイント。「見れるかなあ」の不安をよそにザトウクジラの群れに遭遇。メンバーの中には「10m先でブリーチングを2回見ました」など、とても貴重な体験となりました。


シュノーケリング

 小笠原の透き通る海でのシュノーケリング。水温20度とチョット冷たさを感じるものの、ウェットスーツを着て出発。波打ち際から5mも行くと色とりどりのサンゴがお迎え。サンゴの合間にはロクセンスズメダイやブダイなどが回遊。冷たさも忘れるほどの美しさで、「家の近くの海もこんなにきれいだったらなあ」と海洋環境について考えるきっかけとなりました。


自然観察(大神山トレッキング・ビーチコーミング)

 二見港を降りてすぐの大神山公園と、目の前にそびえ立つ大神山をガイドさんの説明を受けながら、植物観察を行いました。特に、「シロトビラ」など小笠原に137種類あるといわれる固有の植物の話しになると、熱心にメモを取ったり、写真を撮るメンバーの姿が目立ちました。
  また、海岸では、サンゴや貝殻を使い、ジャンケン大会を行いました。各自が好きな貝殻を拾う⇒ガイドさんがお題を出す(例:短い貝を出せ!など⇒短い貝殻を持っていたほうが勝ち!!)というゲームで、多様な貝殻などがいかに多いかを、レクリエーションを通して実感しました。


南洋踊り
 昼食は班や組で輪を作り、広場で楽しいランチ!その後、東京都の無形民族文化財に指定されている『南洋踊り』と一緒に演奏する小笠原独特の打楽器の「カカ」を鑑賞・体験しました。男性リーダーは、上半身裸になって舞台で踊り、メンバーから「ガンバレー」「間違った〜」などの掛け声が飛び交っていました。

デッキディナー
 父島の夜景を見ながらのデッキディナー。夜景をを見ながらの食事はムードがあるなあと思いきや、メンバーの食欲は絶好調。寄港地活動でよっぽどおなかが空いたのか、料理を出すのが追いつかないほどの食べっぷりでした。また、小笠原からのメンバー11人とは最後のディナー。11人のメンバーから他のメンバーへ1人ずつ挨拶を行い終了しました。
小笠原の生活について
 明日でお別れする11人の小笠原メンバーが、「小笠原の生活」について発表しました。また、この日は小笠原の森下一男村長も応援に駆けつけてくださり、「デッキディナーで小笠原メンバーが挨拶をした際に、エールがありすごくうれしかった。仲良くしていただいてありがとう」と挨拶されました。発表後には、村長さんの鶴の一声で「アオウミガメのうた」が披露され、美しい歌声にスタッフ、メンバーともに酔いしれ、大拍手のうちに発表が終了しました。

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