「11歳といえばもう大人??」

 今日は朝の集いで3/26・27に誕生日を迎えたメンバーにプレゼントが渡されました。3/26・27生まれのメンバーは全部で5名いましたが、そのなかでも異彩を放っていたのが臼木智也君(熊本県・11歳・写真左)でした。団長からプレゼントを手渡され11歳になった感想を聞かれると「大人になった気がします」とコメントしスポーツデッキを沸かせました。11歳の誕生日を迎えて臼木君のなかでは「背も伸びたし、集合の時などドキドキしていたのがなくなった」ということで確実に大人の階段を登っているに違いありません。ちなみに自分の事を子供だなと思うのは「食事でパンを食べているとパン屑をポロポロこぼしてしまう」事だそうです。今回のクルーズを終えて更なる成長が期待される臼木君でした。臼木君の隣にいるのはふじ丸クルーのリチャードさん(フィリピン・29歳・写真右)。趣味はカラオケだそうです。

今日のスケジュール
時間 研修内容 場所
 7:00 起床・朝のつどい スポーツデッキ
 7:30 朝食 ダイニングルーム
 9:30 海の環境の大切さ パシフィックホール
10:30 海洋観察「鳥島」 プロムナードデッキ
12:30 デッキランチ スポーツデッキ
13:30 ヨットの冒険 パシフィックホール
14:15 海洋観察「ソウフ岩」 プロムナードデッキ
機関室・操舵室見学 機関室・操舵室
  レクリエーションU・スノーケル スポーツデッキほか
16:30 ワークショップについて パシフィックホールほか
18:00 夕食 ダイニングルーム
20:15 クジラの生態について パシフィックホール
21:00 夕べのつどい パシフィックホール

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 本クルーズ初めての朝。波も穏やかで快晴です。今日一日は、盛りだくさんのプログラムが用意された船内活動が待っています。朝食が済むと、海野義明講師による「海の環境の大切さ」というテーマの講演を皮切りに、鳥島を眺めながら、そこに生息するアホウドリの生態について学んだり、爽やかな海の風を受けながらデッキランチを楽しんだ後には、松本富士也講師による「ヨットの冒険」と題した講演を聞いたりして、充実した時間を過ごしました。また、講演の合間には、「ふじ丸」の操舵室や機関室などを見学。大勢の客船スタッフによって楽しいクルーズが支えられていることを知りました。その後、「ふじ丸」は大海原にポツンとそびえ立つ「ソウフ岩」の沖を通過。メンバーたちは、30日に行う予定のワークショップについて、それぞれのテーマごとに分かれてどんな研究発表をしたらいいのか皆で知恵を出し合いました。出航してから丸一日が過ぎましたが、もう班のメンバー同士はすっかり打ち溶け合っている様子です。夕食の後には、森 拓也講師による「クジラの生態」に関する講演を聞き、明日、明後日に控えているホエールウォッチングに皆、熱い思いを寄せていました。


今日の様子
起床・朝のつどい
 起床の音楽とともに起きるメンバーもいれば、見回りにきたリーダに起こされるメンバーも。15分後には「朝の集い」が始まります。スポーツデッキに行くと、見渡すかぎりの海。四方を海に囲まれ、水平線を見ると地球が丸いということを改めて実感します。今日と昨日に誕生日だったメンバーには団長からプレゼントが贈呈され、573人からおめでとうの拍手もわきおこりました。
 
 

海の環境の大切さ(オーシャンファミリー代表 海野義明講師)

 本日、最初の研修は、海洋教育に力を注いでいる海野講師のお話しです。色鮮やかなスライドを映し出しながら、イソギンチャクと共生をしながら子孫を残す「カクレクマノミ」や「サンゴ」などの生態系を説明。メンバーは熱心に耳を傾け、先生の「地球の海の割合は?魚が一番弱い時はいつ?」などの質問にもどんどん回答!!その豊富な知識には、スタッフもビックリ!!海と人間がともに生きていくことの大切さを、学んだ1時間でした。
 
海洋観察「鳥島とソウフ岩」
 東京の南600kmにある「鳥島」はアホウドリの繁殖地として有名です。海野講師の説明中にも「アホウドリ」や「クロアシアホウドリ」が飛び交い、「うえ、うえ〜」の鳴き声に、望遠鏡とカメラで必死に追っていました。一方、「ソウフ岩」は水深2500mから海面100mまで、孤独にそびえる島。みんな不思議そうな様子でしたが、めったに見れないと思い、写真を沢山撮っていました。
デッキランチ
 本日の昼食は、鳥島を眺めながらのデッキランチ!!輝く太陽の下では、昨日の船酔いが嘘のように、食欲旺盛です。カレーにうな丼、ウィンナー、ピザと、笑顔でたくさんの料理をお皿に盛るメンバーが目立ちました。特に、デザートのアイスは大人気!!リーダーが人員整理を行うほどの、長蛇の列ができました。
  最後に、おいしい料理と楽しい音楽を用意してくれたふじ丸の乗組員に「ごちそうさま」を言い、デッキランチは終了しました。
ヨットの冒険(前江ノ島ヨットクラブ会長 松本富士也講師)
 松本富士也講師は、東京オリンピックのヨット競技で、日本代表として活躍し、その後もヨットの指導を行っている方です。その豊富な経験からメンバーに「私はヨットが大好きになったことで、人生が豊かになったように、みんなにも大好きなことを見つけて、充実した人生を送ってほしい!この体験クルーズもいろんなチャンスがつまっています。何事にもチャレンジする気持ちで頑張ってください!!」と、熱いエールを贈っていました。
機関室・操舵室見学
 普段は、見ることのできないふじ丸の機関室と操舵室(運転室)を見学しました。
 機関室の扉を開けた瞬間、体が暑い空気に包まれ、「なんだこれは???」と、みんなびっくり!!また、機関室の説明が終わると、プロペラの数や船がバックする方法など、数々の質問が飛び交っていました。操舵室では、見たこともない機械がいっぱい。メンバーは壊したら大変と思ったのか、緊張した面持ち。なかには、海図の見方や現在地の測定方法yなどかなりつっこんだ質問も出ていました。
 
レクリエーション・スノーケル
 みんなのお楽しみの一つレクリエーションは、鶴川講師の「僕は先生ではありません。鶴ちゃんって呼んでね」の挨拶でスタート!!グループ鬼や人間知恵の輪など、頭と体を使うゲームにみんなは、笑顔、笑顔、笑顔。笑い声がこだました45分間に、みんなは大満足です!!
 また、今日は、スノーケルマスクのつけ方やバディ同士での確認方法など、小笠原で実施する『スノーケル』の事前学習を行いました。初めてマスクをつけるメンバーが多く、とまどいを見せながらも、現地での活動に、ますます期待を膨らませていました。
クジラの生態について(すさみ町立エビとカニの水族館館長の森拓也 講師)
 講演の冒頭で、おもむろにジャケットを脱ぎだした森講師。なぜなら、この時間のために、クジラのTシャツを着てくださっていたのです!!Tシャツを見た参加者からは、拍手が沸きあがり、先生とみんながクジラが大好きな気持ちが伝わってきました。
 お話しは、さまざまな海獣のスライドのほか、クジラの鳴き声を流すなど、バラエティーにとんだ内容にで、子ども達の目は先生に釘付け。また、「クジラといるかの違いは?」などの先生の質問には、あちこちから賑やかに答えがあがっていました。
 明日は、いよいよホエールウォッチング。いろんなことを教えてもらったので、楽しみが倍増中です!!
夕べのつどい
 本クルーズでは毎日「夕べのつどい」を行い、翌日のスケジュール確認や注意事項の伝達などを行います。明日は小笠原到着。小笠原の大自然を満喫するとともに、自然の驚異も知ってもらおうと、招待した新潟県中越地震の被災者メンバー23人の体験談を聞きました。震災直後の様子やどのような対応をしたか、いまだ仮設住宅で入居生活を送る大変さなど、地震・自然の恐さや畏敬の気持ちを改めて実感させられる時間となりました。
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