広内さん:“海なでしこ”の母体は、いろいろな活動を通じて人間を磨こうと結成された“輝女”(きらじょ)という女子大生のサークル組織で、現在500名ほどのメンバーが在籍しています。
そのなかで昨年、“UMI協議会”から「輝女のなかでUMIキャンペーンを手伝ってくれる人がいたら手をあげてほしい」というお話をいただき、メンバーの有志17名が集まって“海なでしこ”が結成されました。
皆、マリンスポーツは初体験ですから、素直な目線で海のイベントをお手伝いしており、その活動の様子は“UMIチャンネル”というウェブでご紹介しています。
“海なでしこ”の活動は、より多くの人に海のすばらしさを伝える公共性の高い仕事です。ですから、自分を磨く“輝女”の活動に加えて、多くの人の役に立つ仕事もしてみたいと考えました。
広内さん: 小笠原に行ってみたいという一言です。なかなか行けるところではありませんからね。また、私は子どもが大好きなのでボランティアリーダーとして子どもの世話をすることに関心を持ちました。
山本さん:最近は海の環境汚染がよく言われます。そうしたなかでも日本で1、2位を競う美しい海が東京都にあるわけですから、ぜひ一度この目で見ておきたいと思いました。
広内さん: 船に酔ってしまい、苦しみながら船酔いの子を介抱しなくてはならないときがあってとても辛かったのですが、組リーダーやジュニアボランティアリーダーと力を合わせて切り抜けることができました。ですから、人と人とが助け合うことのすばらしさを感じました。
山本さん:大勢の子どもたちを見るわけですから、最初のうちは危険な状況が起きないように常に周囲に気を配って緊張してしまいました。ここまで無事に仕事をこなすことができて、うれしく思います。
広内さん: 仕事はたいへんでしたが、とにかく子どもたちはかわいかったですね。寝不足だったり疲れたりしたときでも、子どもたちの笑顔を見ると目が覚めて疲れが吹き飛んだものです。クルーズを通じて、より一層子どもが好きになりました。
また、リーダー同士の交流も日を追うにつれて深まっていきました。この仕事を通じて知り会うことができた仲間の輪は、今後も末永く続いていくと思います。
山本さん:これだけたくさんの子どもと接する機会はめったにありません。ですから、クルーズでボランティアリーダーを務めたことはとても貴重な体験になりました。
航海が続くなかで子どもたちの素直な心がどんどん磨かれていくので、正面から向かい合うことができて、とてもやりがいを感じました。
また、小笠原の海の美しさは格別でした。いろいろ海外の海も見てきましたが、小笠原の海には独特の魅力を感じました。