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秋田県能代市で「水辺のインタープリテーション研修会」を開催(
日本財団
助成事業)
平成20年5月15日(木)、16日(金)の二日間、秋田県能代市で「水辺のインタープリテーション研修会」が開催されました。
前日に台風2号が接近していたこともあり、曇り空の下での開催となりましたが、北は開催地秋田県から南は岐阜県まで、13センター16名の海洋センター担当者が参加しました!
昨年の研修会
に引き続き、古瀬 浩史氏(自然教育研究センター主任研究員)と菅原 遊氏を講師に迎え、水辺での実体験を通して、「インタープリテーション」という教育方法を学びました。
実習のフィールドとなった、鮎の住む清流 米代川
自然教育研究センター主任 古瀬 浩史氏
自然教育研究センター職員 菅原 遊氏
■1日目
まずは参加者同士で打ち解けるため、アイスブレーキング。リラックスしたムードの中、「インタープリテーション」とは何か、古瀬講師から説明をしていただきました。
インタープリテーションとは、おおまかに言えば"人々を楽しませながら、体験を通して自然環境の大切さを伝える"ものです。
そして、「楽しいものであること」「体験を大事にすること」「共に体験を分かち合い、 互いに学び合うこと」「地域性を重視する」の
4つのT
が重要だとおっしゃっていました。
続いて、メインフィールドの米代川に移動。上流では各チームにわかれて「生き物さがし」をしたり、「生き物のこん跡さがし」をし、それぞれ新しい発見をしていました。
そして、川原の石を拾って「いっしっし」じゃんけんで楽しく盛り上がりました。「いっしっし」じゃんけんは、各自が拾ってきた石の状態を競うゲームです。それぞれの色の違い、質感の違いなど、改めて石の持つ個性に気づきます。
「4つのT」について説明する古瀬講師
川原で生き物探し!石の下には…?
流木を発見!生き物がいないか探してみます
脱皮中のトンボを発見!
見つけた生き物のこん跡について、教えてもらっています
「いっしっし」じゃんけんで使った石たちを並べてみました。同じ石ってないんですね〜
中流ではプランクトンネットを使って、プランクトンの採取をしました
■2日目
2日目は、前日の内容を振り返った後、「インタープリテーション」の”物事を伝える”部分に焦点を当て、よりわかりやすく、楽しく伝えるにはどうすればよいかを学びました。
実習では3人グループを作り、伝えたいことを決めて発表します。絵を描いたり小道具を使用するといった工夫をこらし、それぞれが発表した内容や手法について論評しあいました。
前日の内容を振り返ります
言葉のイメージにあうものを見つけてくるゲームです。これは「ひょろひょろ」の草!
どうすれば楽しく伝わるかな?グループ皆で知恵を出し合います
皆の前で発表しました!
■研修を終えて
閉会式では、能代市 船山課長のご挨拶をいただき、修了証書授与が行われ無事終了しました。
〜参加者の声〜
・とても新鮮で楽しい研修でした。
・2日間集中して学習できたのでよかったと思います。
・何年も同じ内容で開催している事業にも、テコ入れできると考えています。
・"新しいこと"を体験するのは、とてもよい刺激になりました。
ほとんどの方から、「楽しかった」との感想をいただきました!
「楽しく学ぶ」というのは、「インタープリテーション」の基本のひとつですね。
挨拶をする能代市 船山課長
参加した皆さん、お疲れ様でした!