
語学教室での自習風景
スペイン語でプレゼンテーション |
訓練の内容は、語学、保健衛生、安全管理、体育、野外活動、所外活動、任国事情講座など多岐にわたりますが、その中でも一番大きな割合を占めているのが語学訓練。一日5時間授業があり、合計256時間勉強します。この256時間というのは、中学校の英語の授業時間数とほぼ同じだそうです。これをたった79日間でやってしまうので、「大いなる一夜漬け」と言われているのにも納得です。
中米のホンジュラスに派遣される私は、スペイン語を勉強しましたが、さっぱり分からず、自分の頭の悪さがせつなくなる日々。大学受験のころよりもよっぽど真面目に勉強しているにもかかわらず、脳みその容量が少なくて、覚えた単語が歩くたびに頭からポロポロこぼれていくようなトホホな状態でした。
が、つらいことばかりではなくて、皇太子御接見、ドッジボールや綱引き、大縄跳びなどの体育行事、野外活動、農家のお手伝い、変わったものだとマジックの講座まであり、研修プログラムとしては充実した内容でした。
候補生は、皆若く、個性的なすばらしい人たちで、私ももっと人間的にも成長しなくてはという気持ちになりました。大学を卒業したての新卒の人たちもしっかりしていて、夜の抜打ち避難訓練で非常ベルの大音響にもまったく気づかず爆睡して起きられなかった要注意人物の私は、同じ生活班の新卒の候補生に面倒を見てもらっているような状態。こんなふうに、年齢や立場に関係なくいろんな人に助けられて生きていくんだなとしみじみ感じることが多かったように思います。皆さん、ありがとうございました。今度は私がお返しをしていく番です。
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