B&G海外体験クルーズ
 

大海原航海中
昨日3月27日に12歳の誕生日を迎えたメンバーがいました。愛知県出身の永田愛さん(3組)。小笠原クルーズの出発日と誕生日が重なった昨日は、ずっと興奮状態だったそうです。人前に出るのが好きで、キャンプなどを通じて知らない人とすぐに友達になれるという永田さんは、今回のクルーズでも早速部屋の仲間と打ち解けました。まだ2日目ですが、来年ももう一度来たいと思っているそうです。明日はいよいよ小笠原へ到着です。一番楽しみにしているホエールウォッチングで、くじらに会えるといいですね。
今日のスケジュール
時間 研修内容 場所
 7:00 起床・朝のつどい スポーツデッキ
 7:30 朝食 ダイニングルーム
 9:30 海の環境の大切さ パシフィックホール
10:30 海洋観察・鳥島 プロムナードデッキ
12:00 デッキランチ スポーツデッキ
13:00 海の生物のおもしろさ パシフィックホール
14:00 海洋観察・ソウフ岩 プロムナードデッキ
機関室・操舵室見学 機関室・操舵室
16:00 小笠原の自然と人々の生活 パシフィックホール
17:00 ワークショップについて
18:00 テーブルマナー・入浴 ダイニングルーム・大浴場
21:00 夕べのつどい パシフィックホール

クリックすると現在地が拡大表示されます。
今日の様子
朝のつどい
 クルーズ中は毎日2回、朝と夜にメンバーのつどいが行われます。朝のつどいでは、その日の活動の確認やメンバー達の健康確認・ふじ丸の現在位置などを連絡します。昨夜は疲れてぐっすり眠れたのか、メンバーのみんなはとても早起きで、朝から元気一杯!昨日の「船酔い」も回復し、「おはようございます」の挨拶が響きわたっていました。
  船上で行うラジオ体操は、波に揺られていつもとチョット違う雰囲気、でもメンバーは真っ青な海の上で元気一杯からだを動かしました。また、クルーズ期間中に誕生日を迎えたメンバーは、朝のつどいで紹介され、全員から祝福の拍手がプレゼントされます。
 7時現在、東京から約500km、小笠原父島までちょうど半分の位置です。気温は15℃ですがかなり暖かく感じます。今日は鳥島やソウフ岩などの海洋観察、メンバーは「アホウドリ」が見られるか今からワクワクしている様子です。今日も一日頑張りましょう!
   
 

海の環境の大切さ

 今回のクルーズ、最初の講演は、故ジャック・モイヤー博士とともに海洋環境教育に力を入れてきた海野講師のお話しです。「地球の表面の70%を占めている海を大切にしないと、魚ばかりか人類までもの滅んでしまう」と訴え続けていた故モイヤー博士の言葉を紹介しながら、イソギンチャクと上手に共生しながら子孫を残す、映画「ニモ」で脚光を浴びた魚、「くまのみ」の生態を例に挙げて、自然と人間の共生の大切さを説明。続いて、ワイキキ水族館のステンダー・岡野裕子講師とともに、プラスチックのライターやビニール袋を飲み込んで死んでしまったコアホウドリや海ガメを紹介しながら、自然を守るために人間が気をつけなければいけないことを説明してくださいました。
海洋観察・鳥島

 アホウドリの繁殖で有名な鳥島は、東京の南600キロメートルに浮かぶ無人島で、島の周囲は約7キロメートルあります。今の時期は、アホウドリの繁殖時期であり母鳥がヒナを育てています。運が良ければ親子に会えるかも?海野講師、ステンダー裕子講師の解説を聞きながら、メンバーは双眼鏡で懸命にアホウドリをさがします。すると「いたいた」ふじ丸に挨拶するように「アホウドリ」や「クロアシアアホウドリ」が飛んできました。
 翼の幅約2メートルのアホウドリの姿にメンバーバーも興奮気味、あちこちで「いたぞ〜」「どこどこ?」など声が聞こえていました。。

デッキランチ
 本日の昼食はデッキランチ。毎日、朝の集いを行うスポーツデッキで立食形式の昼食です。輝く太陽が降り注ぐ大海原で食べる料理は「船旅」の醍醐味!。鳥島を横目に、スパゲティやうな丼、カレーライス、ホットドックなど盛りだくさんの料理に大満足のメンバー達。、「こんなに食べたら太っちゃう〜」などの声もチラホラ。しかし、デザートは別腹?アイスクリームには長蛇の列ほどの人気です。
 みんながお腹一杯になったところで、沢山のごちそうを用意してくれたふじ丸の乗組員に感謝の拍手がおくられ、デッキランチは終了しました。
海の生物のおもしろさ
 全長7mを超える巨大な海の生き物、ダイオウイカ。まだ、その生態ははっきり分かっていませんが、日本の海にも3種類の仲間が見つかっています。
 窪寺講師の説明でスクリーンに巨大なイカの写真が写し出されるとメンバーは「デッカイ〜」「ワー」と驚いた様子。世界でも、ダイオウイカが泳ぐシーンをビデオで撮影できたことはなく、海には、まだまだ人間が知らない未知の部分が数多く残されていて、各国の研究者が挑戦を続けている、ことを教えていただきました。
 
海洋観察・ソウフ岩
 なにもない大海原に突然現れる大きな岩。海の上にポツンと立っているソウフ岩は、高さ100メートルもあるとても不思議な岩です。ソウフ岩の「ソウ」とは「ヤモメ」と言う意味で、「ヤモメ」とは「未亡人」と言う意味だそうです。
 ソウフ岩は、コケ類が多く生えている無人島の島で、岩の周りの海水はプランクトンが豊富で、とても多くの魚が住んでいます。特にマグロやカツオが取れる穴場??だそうです。それを聞いたメンバーの一人が「釣り竿持ってくるんだった」と残念そう。ふじ丸は釣り舟ではありませんよ〜。
ソウフ岩
機関室・操舵室見学
 普段は、見ることのできないふじ丸の操舵室(運転室)と機関室を見学しました。操舵室は、海図やレーダーなどがあり、『映画』や『アニメ』のような空間にみんなはドキドキ!船長さんをはじめ航海士さんが、常に周りに他の船などないか気を配りながら仕事をしており、この体験クルーズが順調に進んでいるのも船長さんをはじめ、ふじ丸で働く人たちのお陰であるとあらためて感じました。
  また、機関室は、入り口付近から急激に気温が上昇し、「うわぁ」と驚く声もあがりました。気温は40度近くもあるそうです。ここは、エンジンをはじめとする全ての機械の運転・整備を担当する場所で、いわばふじ丸の心臓部。。室内では、簡単にエンジンの説明がなされ、メンバーは真剣に聞き入り、船の不思議をまた一つ理解できたようです?!
 
レクリエーション
 青空の下、船酔いをも吹き飛ばすレクリエーションを行いました。音楽に合わせ元気に走り回ったり、゛じゃんけん勝ち抜き大会”などを行いました。゛かごの中の鳥ごっこ”では、最初は、手をつなぐことにてれていたメンバーも、いつのまにか必死に仲間を見つけがっしり握手。一方、さっきまで船酔いでダウンしていたメンバーは、最後には汗だくになるほどでした。やはり船酔い対策は体を動かし、大笑いすることが一番のようです。
小笠原の自然と人々の生活
 クルーズに参加した11名の小笠原村(父島・母島)の子供たちが、交代で島の自然や生活について解説してくれました。小笠原村では、カレンダーの曜日に従ってというよりも、東京からやってくる6日に1度の定期船のスケジュールに合わせて暮らしの予定が立てられていき、船が入港した日は生鮮食料品などを買い求める人で村中に活気があふれます。このほか、雑誌や新聞が発売日に読めないといった不自由さはあるものの、美しい自然のなかで毎日遊ぶことができたり、生徒の数が少ないために上級生と下級生の仲が常に良かったりと、島の暮らしならではの楽しさもたくさん紹介してくれました。
テーブルマナー
  午後の研修も終え、またまた楽しみな夕食の時間、本日のディナーは「テーブルマナー」の実習です。テーブルの上には沢山のナイフ、フォーク、スプーンが並べられ、席についたメンバーも戸惑いぎみです。始めにふじ丸のレストラン担当者から「食事はみんなで楽しく食べるのが基本です」の説明に一同少しリラックス。ナイフ・フォークの順番や食事の途中・終了の合図、スープの飲み方などを教わり、いただきま〜す。
 各テーブルとも昨日までは知らなかった他のメンバーと楽しそうに会話をしながら、コックさんが腕を振るった洋食のコース料理を堪能していました。
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