転倒・寝たきり予防プログラム 「第7回 モデルセンター講習会」を開催 !!
現場で役立つ知識や技術を数多く学びました!
1月20日(木)・21日(金)の2日間、東京都港区日本財団ビル2階会議室にて、転倒・寝たきり予防プログラム(以下「転プロ」)の「第7回 モデルセンター講習会」(日本財団助成事業)を開催しました。
この講習会は、すでに「転プロ」を導入しているモデルセンター・導入センターのほか、今後の導入を検討している海洋センターの担当者、保健師の方々を対象に、現場で実践できるプログラムなどを学びスキルアップを図るとともに、指導員相互のネットワークを深めることを目的に開催しています。
今回の講習会には、北海道から鹿児島県まで23道府県33海洋センターから40名が参加。専門講師による講義や実技、事例発表などが行われ、現場で役立つ知識や技術を数多く学びました。
全国に広がる転プロネットーワーク
開催にあたり、B&G財団 広渡専務理事は「今後の新たなプログラム展開のために、新しい情報を持ち帰り、地域の高齢者の皆さまに還元するとともに、参加された皆様とネットワークを作っていただきたい」と挨拶しました。
引き続き行われた自己紹介で参加者は「新しいプログラムを学んで帰りたい」「全国の皆さんと情報交換をして、今後の教室に活かしたい」などと話し、今回の講習会への意気込みが感じられました。
「転倒・寝たきり予防プログラム」は、高齢者医療費の低減と介護予防を目指して平成15年度にスタート。平成23年1月現在で、「モデルセンター」23ヶ所、「導入センター」26ヶ所となり、30道府県49海洋センターで活発な活動が行われています。
講習会1日目は、1億人元気運動協会 会長 竹尾 吉枝 講師による「転倒予防に効果的な運動プログラムの紹介〜チェアエクササイズ〜」と題した実技指導からスタート。介護予防における指導者の役割やチェアエクササイズの基礎理論を学んだ後、実際に「言葉あそびチェア」や「歌チェア」などのチェアエクササイズを体験。竹尾講師の指導のもと、笑い声の絶えない楽しい実技となりました。
その後、海洋センターからの実技事例発表もあり、参加者は指導ポイントを聞き逃すまいと、熱心に実技に取り組んでいました。
転びにくい歩き方を習得することが重要です!
2日目、最初の講義は、東京都健康長寿医療センター研究所 金 憲経 講師による「高齢者の脳機能における老化予防」についてです。
講義では、老化の特徴や認知症の主な原因、運動の効果について説明いただきました。金講師は、「歩くことは簡単にできて、効果のある運動です。ただし、転びにくい歩き方を習得して歩くことが重要です」と話していました。
その後、愛媛県愛南町の取り組みついて 愛媛県愛南町御荘海洋センター 西川 義照 氏が事例発表を行いました。愛南町は、平成15年度に「転倒・寝たきり予防プログラム」を導入。教室修了後も、修了者が海洋性スポーツを行う「愛南シニアシークラブ」や「ラケットテニスクラブ」などの自主活動を続けているのが特徴です。"教室終了後、どうやって運動を継続してもらうか”が各自治体の悩みの種にもなっており、「活発な自主活動を続ける愛南町の活動は参考になった」という声が多く聞かれました。
参加者の感想 「学んだことをさっそく取り入れたい!!」
・高齢者でもできる運動のバリエーションが広がりました。また新しい情報も得ることができ、充実した2日間となりました。
・初めて参加しましたが、地域に根ざした方法で、今後、私自信もできる事から地元で取り組みたいと思います。ホームページでいろいろなセンターの状況をみて、さらにレベルアップしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
・竹尾先生の実技は専門ならではの理論・テクニックが盛り込まれていて分かりやすく、さっそく取り入れてみようと思います!