財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団 海と緑のふれあい スポーツ。健康。人づくり。

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各種事業/活動記録

「第7回B&G全国教育長会議」(日本財団助成事業開催)開催

写真:集合写真

44人の教育長を含む74人が出席し、未来を担う子どもたちのために連携・協力体制を深めました

「自然体験の効果と学校教育の連携」をテーマに44人の教育長を含む74人が出席!!

 平成23年2月10日(木)、東京都港区の日本財団ビルにおいて、「第7回B&G全国教育長会議」を開催しました。
 この会議は、全国44の海洋センター道府県連絡協議会から推薦された教育長を対象に、B&G財団と自治体との連携を深め、より良い財団事業の構築を目指すと共に、財団事業の理解と協力をお願いするものです。
 7回目となる今回は『自然体験の効果と学校教育との連携』をテーマに開かれ、44人の教育長を含む74人が出席。会議では、明星大学高橋史朗教授の基調講演をはじめ、「水に賢い子どもを育む年間型活動プログラム」(以下水プロ)に取り組む三重県伊賀市大山田小学校の川端校長からの事例発表などがあり、最後に水の事故ゼロ運動の推進を含む「提言」が採択されました。

主催者挨拶:B&G財団 会長 梶田 功
自然体験の効果と学校教育の連携について、教育長の皆さまの忌憚のないご意見をいただきたい

写真:開会の挨拶をするB&G財団梶田会長

開会の挨拶をするB&G財団梶田会長

 開会にあたり、B&G財団 梶田 功会長は「今、子どもたちへの自然体験が大変重要視されています。B&G財団は、マリンスポーツなど"海や水辺の自然体験"の活動拠点として、“海洋センター”を全国に建設するとともに、各種の自然体験プログラムの普及に努めてきました。学校教育におきましても、自然体験や集団宿泊体験などについて積極的な取り組みが求められています。こうしたことから、本日は、自然体験の効果と学校教育の連携について、教育長の皆さまの忌憚のないご意見をいただきたい」と挨拶しました。

来賓挨拶:日本財団 笹川陽平 会長
皆さまがたとB&G財団、日本財団との絆を深めて、なんなりとご相談いただきたい

写真:日本財団笹川会長

来賓挨拶をされる日本財団笹川陽平会長

 つづいて、日本財団 笹川陽平会長が来賓を代表して挨拶をされました。笹川会長は、「日本財団は、町おこし・村おこしから障害者支援まであらゆる分野で様々な仕事をしています。足らないところに足るところの人を繋げることも日本財団の役割ですので、近隣で世のため人のために活動している人がいたらどうぞご紹介いただきたい。地方の活性化こそ日本の将来の発展のキーワードだと思っていますので、皆さまがたとB&G財団、そして日本財団との絆を深めていただき、なんなりとご相談いただきたい」と話されました。

基調講演:「教育再生の今日的課題」 明星大学 高橋史朗 教授
子どもが変わったのは親が変わってしまったからだ

写真:明星大学高橋史朗教授

基調講演をされる明星大学高橋史朗教授

 その後、明星大学の高橋史朗教授が「教育再生の今日的課題」と題した基調講演を行いました。 高橋教授は講演の中で「わずか150年の間に、日本の子どもは絆を失った。世界一礼儀正しいとされた子どもは礼儀正しく無くなった。これは、親が変わってしまったからだ。これまで行政はあまり家庭教育にかかわってこなかったが、今後は、親になるための学習を国が支援していく必要がある」などと説明されました。
 教育行政のトップである教育長の皆さまからは、「具体的な実践に基づく話が大変参考になった。本町内の管理職にも伝達していきたい」などの感想が多くあがりました。

写真:塚本教育長

退任の挨拶をする塚本前会長(兵庫県南あわじ市教育長)

写真:正副会長の選任

左から武副会長・池澤会長・川上副会長

「全国の教育長の皆さまと協力してこれからの日本を背負う子ども達のためにがんばりたい」と挨拶する池澤会長

正副会長の選任・挨拶

 会議は議事進行に移り、正副会長の選任が行われ、会長には栃木県那須烏山市 池澤 進 教育長、副会長には、岡山市矢掛町 武 泰稔 教育長、高知県津野町 川上 一郎 教育長が選ばれ、それぞれ今後の抱負を語りました。
 また、本日で任期満了となり、B&G全国教育長会議の会長を退任した兵庫県南あわじ市 塚本教育長からは、「平成20年2月に『B&G全国教育長会議』会長に就任以来、今日まで、皆さまのご協力により、大役を無事に務めることができました。 新しく選出される役員の皆様には、これからご苦労をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします」と新しい役員の皆様に励ましの言葉が贈られました。

写真:中村真衣さん

B&Gドリームキャンプについて話す中村真衣さん

写真:5分間にまとめたドリームキャンプの映像をご覧いただきました

5分間にまとめたドリームキャンプの映像をご覧いただきました

事業紹介「B&Gドリームキャンプについて」

 B&G財団では、毎年、水泳・ヨット・カヌーの全国大会を開催しており、各大会の成績優秀者を、沖縄で3泊4日、夢の講師に直接指導が受けられる「B&Gドリームキャンプ」に招待しています。

 今回の会議には、シドニーオリンピック背泳、銀メダリストでB&Gドリームキャンプ講師の中村 真衣さんにもご出席いただいており、中村さんは、「毎年子どもたちがレベルアップしている。ドリームキャンプに参加したいという気持ちが子どもたちのモチベーションにつながっている。今後も協力していきたい!」と話されました。

財団が推進する自然体験プログラムについて・事例発表・B&G全国教育長会議提言

写真:B&G財団広渡専務理事

財団事業を説明するB&G財団広渡専務理事

 その後、B&G財団広渡専務理事が、「B&G財団が推薦する自然体験プログラム」について、子どもの自然体験活動の現状や学校との連携で行なっている「水プロ」や「水の事故ゼロ運動」の報告を交え、映像やスライドを用いて説明を行ないました。
 広渡専務理事は、「地域の宝、日本の宝である子ども達の、健全な発育に欠かせない自然体験活動を提供するB&G財団事業の積極的な活用をお願いいたします」と今後の協力を呼びかけました。

写真:大山田小学校川端校長

水プロについて話す大山田小学校川端校長

 つづいて、「自然体験の効果の確認」について、三重県伊賀市立大山田小学校 川端 清 校長が水プロの事例発表を行ないました。大山田小学校は、平成17年度に水プロ導入。川端校長は、「子ども達は、水プロを通じて、地域とのつながりを深めている。そして、自分が何をできるのかを実感して前に進んでいます。今後も水プロを通じて、地域を誇れる子どもを育てていきたい」と話していました。

 高知県津野町の川上教育長は、「地域に密着した海洋センターの運営」と題した意見発表を行い、「高齢者の転倒寝たきり予防プログラムや水プロなどを行う海洋センターは地域にはなくてはならない存在となっている。今後、より活動を充実させるためにも、B&G財団・海洋センター・海洋クラブの連携を深めることが大切」と連携強化を呼びかけました。
 最後に、B&G全国教育長会議の提言の確認が行なわれ、第6回「B&G全国教育長会議」において採択された提言に、「水の事故ゼロ運動の推進」を加えた提言が全会一致で確認されました。
 また、「第5回B&G全国市長会議」での要望により、今後は、市町村長が一同に集まる「全国サミット」を毎年開催することになったのを受け、教育長は積極的に「B&G全国サミット」に出席することや、毎年10月から各ブロックで行なっている責任者会議の名称を変更する「教育長・責任者会議」への積極的な出席などについて広渡専務理事が提案し、出席者一堂の拍手によって採択されました。

写真:出席者一堂の拍手によって提言やB&G全国サミットへの出席などが採択されました

出席者一堂の拍手によって提言やB&G全国サミットへの出席などが採択されました

写真:B&G全国市長会議の報告をするB&G財団広渡専務理事

B&G全国市長会議の報告をするB&G財団広渡専務理事

写真:高知県津野町川上教育長

地域に密着した海洋センターの運営について話す高知県津野町川上教育長

写真:特A表彰・A表彰

運営が特に優れた「特A評価」「A評価」の表彰を行いました

今後も自治体の皆さまと連携を深めながら、積極的に事業を展開していきます!

 議事終了後、優良海洋センター表彰が行われ、特に顕著な運営が図られている「特A評価」と「A評価」の表彰が行われ、会議は幕を閉じました。

 今回の会議は、現在の形態で最後の「B&G全国教育長会議」となりました。今後は、更なるブロックの連携強化や活性化を図るために、当該年度と次年度のブロック幹事を担当する教育長に出席いただく「全国教育長ブロック会議」として生まれ変わります。B&G財団は、教育長の皆さまとの連携を更に深め、未来を担う子ども達のために、事業の充実を図ってまいります!

写真:交流会の風景

交流会では、教育長同士和やかな交流が図られました。

写真:中村真衣さん

交流会で挨拶をするB&G財団評議員の中村真衣さん

写真:岸ユキさん

会議終了後に行われた交流会で挨拶をする女優でB&G財団理事の岸ユキさん

写真:

来賓の皆さんと出席者で記念撮影