親子の絆 輝(ひか)る汗
「2010 全国ウォータースポーツ 第1回北日本大会」を開催!
昨年、WSP(ウォータースポーツプロジェクト)初の全国大会として、鹿児島県天城町で開催した「第1回全国ウォータースポーツ大会」。
これに続けと、今年度は新たに石川県七尾市が主催・開催地となって「2010 全国ウォータースポーツ第1回北日本大会 〜親子の絆 輝る汗!ひょっこり能登島ななお大会〜」が、8月7日(土)8日(日)の2日間にわたって開催されました。
WSPとは、日本トライアスロン連合・日本ライフセービング協会・B&G財団の3団体が協働して取り組んでいる事業で、それぞれの団体の特徴を生かした種目の実践をとおして、「青少年の心と体づくり」「水辺の自然体験を通じた安全教育」を推進することを目的としています。
北日本で初の開催となった今大会には、石川県内や富山県から50組100人の親子が参加。
真夏の陽射しが降り注ぐ七尾市能登島の「能登島マリンパーク海族公園」で、優勝を目指して“親子の絆”が熱くぶつかり合いました。
■前日講習会と前夜祭を実施
8月7日(土)には、本番前に「前日講習会」と「前夜祭」が行われました。
大会で行う種目は初挑戦となる参加者がほとんどであるため、競技内容を事前に理解してもらうために講習会を開催。それぞれの種目の講師が、競技ルールと“親子の呼吸を合わせるコツ”を説明した後、参加者は実際に各種目を体験しました。
また、前夜祭では地元産の海産物も振舞われ、参加者は豪華な夕食に舌鼓を打ちながら、翌日への英気を養い交流を深めました。
■親子の絆を一層深めて
大会本番の8月8日(日)。開会式では、主催者である七尾市の武元文平市長が「記念すべき第1回北日本大会を、ここ七尾市能登島で開催することができ、参加者の皆様にはぜひ親子の絆を一層深めていただきたいと思います。」と挨拶。続いて、共催のB&G財団広渡英治専務理事が「50組100人という多くの参加で、このように北日本大会をスタートすることができ、『親子の絆づくりの大会を開きたい』という武元市長さまをはじめ、七尾市の皆様の熱意に心から感謝申し上げます。」と挨拶し、その後、来賓を代表して七尾市議会の大林吉正議長からご挨拶をいただきました。
■水の安全を守る
水辺での活動が競技種目となっている今大会。
開会式では、大会に後援いただいた“海の安全を守る”七尾海上保安部から、海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」が駆けつけてくれて、会場が大いに盛り上がりました。
また、水の事故から子どもたちを守る「ウォーターセーフティーニッポン」では、大会の両日ともに「水の安全教室」を実施。参加者は、自然体験の重要性や水辺での事故ついて説明を受けたあと、ペットボトルを使った救助方法やライフジャケット浮遊を実際に体験し、水辺での安全な活動について理解を深めました。
■特色ある3種目に親子で挑戦!
大会は、親子で1本のヒモを持って走り、途中には交互に目隠しをするゾーンもある「ペアマラソン」、親子で呼吸を合わせてカヌーを漕ぎ、沖にある2つのブイを回って早さを競う「ペアカヌー」、レスキューチューブという救助用具を使い、沖にいる子どもを親が救助して砂浜に戻ってくる「バディレスキュー」の3種目の競技成績で争われます。
各種目の順位によりポイントが与えられ、その獲得ポイントで総合順位が決まります。
■この夏 最高の笑顔がここに
大会テーマ「親子の絆 輝る汗」の名のとおり、この日会場に溢れたのは50組100名の親子のキラキラと輝く笑顔。
親子が互いに思いやり、助け合い、競い合うこの大会だからこそ、見せてくれた素敵な表情ではないでしょうか。
子どもたちのみならず、お父さんお母さんも上位を目指して真剣に競技に取り組んでいて、記念すべき北日本での第1回大会は、まるで運動会のような明るい雰囲気で大いに盛り上がりました。
■最優秀ペアは「親子ふれあい体験セミナー」に招待
閉会式では、各種目ごとの表彰と、低学年の部・高学年の部それぞれに総合成績の表彰が行われました。
さらに、最も獲得ポイントが高かった、低学年の部総合優勝の「谷場 宣彦・飛勇」親子には、平成23年度「B&G親子ふれあい体験セミナー」への招待状が贈られました。
総 合 成 績 |
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1 位 |
2 位 |
3 位 |
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低学年の部 |
谷場 宣彦・飛勇 (石川県志賀町) |
泉 泰之・紘人 (石川県穴水町) |
伊藤 渉・開 (石川県七尾市) |
高学年の部 |
野田 秀信・姫奈乃 (石川県穴水町) |
関森 香住・香晴 (石川県七尾市) |
堀田 満照・雅人 (石川県七尾市) |
■低学年の部総合優勝の「谷場宣彦・飛勇」親子から感想が届きました!
谷場宣彦さんから
この第1回大会が地元の石川県で開催され、また息子とともに参加できたことで良き夏の思い出になりました。
私は今年のアクア・インストラクター研修に参加して、B&G財団の事業にとても共感することができました。
今大会では、順位に悔しがる息子を見て、自分も沸きあがる闘志が徐々に燃え盛り、いつの間にか真剣になる自分がいました。
普段は息子と遊ぶことはあっても、こうして1つの競技大会に共に挑戦するのは初めてのことです。
息子の、スタートラインで緊張する姿や、息を切らしながら懸命に走る姿、また、バディレスキューで「父ちゃん頑張れ!」と声をからして応援してくれる姿に励まされ、気付けば総合優勝。この大会のテーマである「親子の絆」に見事はまってしまいました。
息子の飛勇ははじめてのトロフィーを手に、家族や友達に自慢していました。そんな息子を見て、この大会に参加できたことを心から良かったと実感しています。
息子の飛勇くんから
カヌーも乗れて楽しかったです。いつも家で見ている父ちゃんとは違い、少しカッコいいと思いました。一緒に頑張って優勝できてうれしいです。来年はもっとトレーニングしてから、また参加したいです。