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三重県熊野市紀和B&G海洋センタープールのリニューアルオープン記念式典が、山々が新緑に萌える5月1日、開催されました。
熊野市は世界遺産に登録されている「熊野古道」を有し、市内には3ヶ所の温泉があります。この温泉を入浴以外に活用することができないかと考え、その水質を改めて調べました。調査の結果、そのままプール水として利用できることから、平成20年に、海洋センタープールへの引き込み工事を行い、上屋付屋内温水プールとして運用していました。
平成21年度には、B&G財団の修繕助成を活用し、上屋鉄骨を補強、プールサイド改修や缶体塗装も行い、装いも新たに屋内温水プールとして生まれ変わりました。
ガルバリウム鋼板を使用した屋内温水プール
熊野市紀和B&G海洋センターのプールは、源泉かけ流しの温泉水プールです。国内にも、リハビリなどを目的とした温泉プールはありますが、短水路競技用プール(幼児用プールも併設)に直接温泉水を利用している施設は、全国でも大変珍しいものです。
通常の屋内温水プールは、プール水を加温するためにエネルギーが必要です。特に石油を使用する場合は、昨今の原油価格高騰のあおりを受け、その運営には多くの費用がかかるとともに、温室ガスも発生します。B&G海洋センターの屋内温水プールでも、太陽光や天然ガス、廃木材など利用し、経費を抑えつつ、環境に配慮した温水方法を採用する施設も増えつつあります。
熊野市紀和のプールは、温泉という地域資源を上手に活かし、地域の住民の健康増進に役立ち、地球にも財政にも優しい施設。今後は今まで以上に注目を集めそうです。
日本の水泳には、プールの新設やリニューアル時に、第一人者による「泳ぎ初め」を行うという伝統があります。今回の泳ぎ初めには、シドニーオリンピック女子100m背泳銀メダリストで、B&G財団評議員でもある中村真衣さんが駆けつけ、ダイナミックで美しい泳ぎを披露していただきました。
中村真衣さんによる「泳ぎ初め」と「模範泳法」に続き、地元子どもたちの「紀和瀞流太鼓」による太鼓演奏がプール内に響き渡り、式典は盛大に行われました。
なお、式典後には中村真衣さんによる「チビッコ水泳教室」を実施。参加者は、メダリストから楽しく水泳を学ぶことができました。
中村さんの美しい泳ぎに大きな拍手が起こりました
リニューアルオープン映像