B&G特派員便り:兵庫県上郡町で「転倒・骨折・寝たきり予防講演会」が盛大に開催!〜400名が転倒・寝たきり予防の大切さを学ぶ〜(日本財団助成事業)
上郡町教育委員会・健康福祉課との共催で、平成20年11月8日(土)兵庫県上郡町生涯学習支援センター 大ホールにおいて、約400名の町民の方々を対象に「転倒・骨折・寝たきり予防講演会」が実施されました。
「生涯現役、いきいき毎日!」〜転倒予防のために、自分自身でできること〜 と題して、東京農業大学地域環境科学部 准教授 身体教育学博士 上岡洋晴先生が講師をつとめたこの講演会は、上郡町では「転倒・寝たきり予防プログラム」(転プロ)普及のためにはじめて開催されました。
会場となった上郡町生涯学習支援センター 大ホール
<<ひとこと>>
上郡町B&G海洋センターは、「寝たきりにならない、いつまでも元気な身体と心づくり」をテーマとして、平成16年度よりB&G財団事業の転倒・寝たきり予防プログラムを実施しております。
また、事業継続のため指導者確保が必須であることから、OB会が平成18年度に立ち上がりました。さらに近年では、同事業のモデルセンターとしてB&G財団より指定を受け、県内にとらわれず近隣の各地域海洋センター等へスタッフが派遣され、指導者として様々な場所でも活躍されております。
上郡町の約10人に1人のおじいちゃん、おばあちゃんが参加したこの講演会は、開会前からにぎやかな雰囲気のもと開催されました。
オープニングのあいさつでは、上郡町 山本 暁町長より 「元気な、おじいちゃん、おばあちゃんを一人でも多く」とあいさつをされ、町事業において、この事業が健康福祉施策の重要性をもっていることを話されておりました。
上郡町 山本 暁(やまもとさとる)町長
■予防の大切さと体操を学ぶ
あいさつの後、上岡先生の転倒や骨折の予防知識のお話があり、参加者は聞き入っておりました。後半は実技として「いつでもどこでも」できる転倒予防体操や筋トレを指導され、これも「わが身のこと」の様子で、真剣な顔で一生懸命に実技をされておりました。

上岡先生の講演の様子。
からだをできるだけ動かしましょう〜

上岡先生の熱の入った「太極拳 川の流れのように」
ゆっくりと呼吸をしながら…
後半の実技指導の場面では、昨年の転倒予防教室の生徒(OB会)の皆さんがステージに上がり、太極拳「川の流れのように」を先生と一緒になって演技されていました。
転プロモデルセンターとして、平成16年度より活動されている上郡町B&G海洋センターの地道な努力が実った講演会となりました。
講演会終了間際に急遽スタッフの紹介をがあり、スタッフのドギマギした様子に、会場がよりにぎやかになりました。
OB会の名前が決まっていないと言うことで、上岡先生から、この会の活動が広がることと転倒予防の意識の種を町内に播いてほしいと言う思いを込めて「たねまき会」と命名いただきました。新生「たねまき会」のみなさんは突然の先生からのプレゼントに感激されていました。

OB会「たねまき会」の実技発表
先生を前に思わず緊張気味!

上岡先生からスタッフの紹介
予定になかった…どうしよう??
閉会式では、三木 一司教育長より謝辞ならびに閉会のあいさつをされ、「目からうろこでした…」とのこと。
■参加者のコメント
講演会に参加して本当に良かったです。上岡先生のお話、実技すべてがこれからの人生に役立つことばかりで大きな意識改革になりました、ありがとうございました。
三木 一司 教育長 謝辞・閉会のあいさつ
■OB会「たねまき会」のコメント
昨年11月に丹波市(山南)で開催された上岡先生の講演会に参加させていただき、お話・実技指導をいただいてから1年後に、この上郡町に先生がお出でになることを今年3月にお聞きし、今日の日のためにと…自分たちの健康を第1目標にOB会として自主活動を続けてきました。上岡先生に再会できた喜びとこの会の命名までしていただき感謝、感激です。
先生の思いを壊さないようにこれからも頑張ります。ありがとうございました。
■スタッフコメント
平成16年からモデルセンターの指定をいただき、健康部局と体育部局が互いに協力し合いながら、5年間何とか事業を展開してきました。5年の区切になる今年度全町的に何かPRと言うことで、講演会を実施いたしました。
参加者のなかには卒業生も沢山いらっしゃいましたし、念願のOB会も活動実績を発表していただけるなど大成功だったように思います。
取材:近畿ブロックB&G特派員 南あわじ市南淡B&G海洋センター:前谷 光宣