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「第5回B&G全国教育長会議」を開催 (日本財団助成事業)
〜 全国民の“スポーツ・健康・人づくり”を目指して 〜

■道府県の代表49名の教育長らが出席

 平成20年2月8日(金)、日本財団ビル2F大会議室において、第5回「B&G全国教育長会議」が開催され、道府県単位で構成される「地域海洋センター連絡協議会」を代表して、44道府県から教育長32名、教育次長など17名のあわせて49名が出席しました。

 この会議は、B&G財団との連携・協力体制を深め、青少年育成をはじめ、幼児から高齢者までの健康づくり事業など、地域住民の“スポーツ・健康・人づくり”のため、一丸となって「B&Gプラン」を推進していくことを目的としています。

 開会にあたり、B&G財団梶田会長が「昨年、約60年ぶりに教育基本法が改正、これに併せて教育3法も改正され、目下、その取り組みの真最中かと思いますが、皆さまの日頃の教育行政に対するご尽力に深く敬意を表します。

 海洋センターは、1,400億円にも及ぶ競艇の貴重な収益金により、延べ2,200市町村の応募の中から480市町村に建設させていただきました。市町村合併により、海洋センターを有する市の数は48市から210市に増え、後背人口も750万人から2,400万人へと大幅に増加しました。今後さらに多くの市民の皆さまにご活用いただけるものと期待しております。

 最近、子どもを育てることが、たいへん難しい時代になってきていますが、本日は、『親学を通した地域の子育て』と題して、明星大学 高橋 史朗 教授から講演いただきますので、“次代を担う子どもたちの育成”について、改めて考えていただければと思います。

 B&G財団は、“スポーツ・健康・人づくり”をスローガンに、今後も様々な支援を行っていきますので、これらを大いにご活用いただき、健康で豊かな地域づくりを推進していきたい」と挨拶しました。
集合写真
道府県代表49名が出席


梶田 功会長
開会のあいさつをする
B&G財団梶田 功会長



■日本財団 笹川 陽平 会長が挨拶

 来賓を代表して、日本財団 笹川 陽平 会長が「B&G財団は、30年も前から“知育・徳育・体育のバランスのとれた子どもを育てなければ、日本の将来はありえない”という理念の下、先見性のある仕事に取り組んできております。ところが、今日の子どもたちの現状は何とも憂うべき状況になってきてしまっている。これは決して子どもたちの責任ではなく、われわれ大人の責任だということを自覚する必要がある。

 そうはいうものの、ここ10年、15年でかつての日本の良き伝統、家庭の躾など、様々なことが崩壊してきているので、そうすぐに良くなるとは思わないが、今、一歩前に 大きく踏み出さなければ、もっと悪くなってしまう一方である。今日は“親学”の第一人者である高橋先生からご講演をいただきますので、よくお聞きとりをいただきたい。

 また、日本財団では、『福祉車両』の配備、地域の文化・伝統を後世へと繋ぐ『郷土学』、鎮守の森をはじめとする『里山保全』、地域の『NPO支援』など、様々なご支援をしていますので、遠慮なくご相談をいただければと思います」と挨拶されました。
日本財団 笹川 陽平 会長 来賓あいさつをされる
日本財団 笹川 陽平 会長



■「親が変わらなければ、子どもは変わらない」――明星大学 高橋 史朗 教授が基調講演

 続いて、「親学を通した地域の子育て」と題して、明星大学 教授で、埼玉県 教育委員長の高橋 史朗 氏による基調講演が行われました。

 高橋教授は講演の中で、「最近は、子どもの問題になると、とかく“学校”や“教師”だけが批判されているが、“家庭”や“親”が、まずしっかりと教えていかなくてはならないと思う。親が変わらなければ、子どもは変わらない」として、“親学”の重要性を説明。

 また、「人づくりには、社会力、文化力に加えて、“人間力”をどう育んでいくかがとても大切」と話し、「子どもの脳の発達には“臨界期”があり、対人関係能力や自己制御能力が育つ、この時期にしっかりと教育する必要がある」と説明されました。

 出席者からは、「家庭教育、特に親の教育が大事だというたいへん良い話を聞くことができた。地元に戻ったら社会教育の場で話をしていきたい」などの感想が聞かれました。
明星大学 高橋 史朗 教授 『親学を通した地域の子育て』
明星大学 高橋 史朗 教授



■「2007 B&G広報大賞」「優良海洋センター」を表彰

 次に、「2007B&G広報大賞」の表彰が行われ、表彰式には、大賞に輝いた北海道 滝川市 田村 弘 市長が出席し、審査委員長の岸 ユキさん(女優・B&G財団理事)から賞状と記念品が手渡されました。

 このほか、各部門で優秀賞に選ばれた富山県福岡市高岡、岐阜県可児市、佐賀県鹿島市の3センターが表彰されました。また、年間を通して最も積極的な広報活動を展開した特派員として、北海道ブロック特派員大内義崇さん、近畿ブロック特派員前谷光宣さんが特別賞に選ばれ、その表彰も行われました。

 引き続いて、年間活動における優良海洋センターの表彰が行われ、“A”評価として、青森県南部町名川、石川県穴水町、長野県飯綱町三水、高知県四万十町窪川、福岡県朝倉市甘木、熊本県美里町砥用の6センターが表彰されました。
滝川市 田村 弘 市長 「2007B&G広報大賞」広報大賞を受賞した北海道 滝川市 田村 弘 市長


「2007B&G広報大賞」優秀賞4センター
「2007B&G広報大賞」優秀賞を受賞した4センターの皆さん
「A」評価表彰6センター
「A」評価の表彰を受けた6センターの皆さん



■“B&Gプラン”の推進に向けて

 会議では、「B&G全国教育長会議」の正副会長の選任が行われ、会長には兵庫県南あわじ市 塚本 圭右 教育長、副会長には栃木県 那須烏山市 池澤 進 教育長、富山県 高岡市 村井 和 教育長が選ばれ、それぞれ就任の挨拶をされました。

 続いて、B&G財団広渡専務理事が、「B&Gプランの推進に向けて」というテーマで、海洋センターの評価の推移、指導者の配置、指定管理者制度、ブロック連絡協議会の活動促進、修繕助成などの支援策について説明。「平成15年度の財団設立30周年を機に、財団では“ハードからソフトへ”と大きく事業軸を転換してまいりましたが、この4年間で海洋センターの運営は大幅に改善されている」と報告しました。



兵庫県南あわじ市 塚本 圭右 教育長 会長 兵庫県南あわじ市 塚本 圭右 教育長
栃木県 那須烏山市 池澤 進 教育長 副会長 栃木県那須烏山市 池澤 進 教育長
富山県 高岡市 村井 和 教育長 副会長 富山県高岡市 村井 和 教育長




■ブロックの特色ある活動 と 地域に根ざした特派員の活動

 事例発表では、まず、「近畿ブロック連絡協議会の活動」について、兵庫県南あわじ市南淡B&G海洋センターの前谷光宣さんから、海洋センター同士の情報交換や人的交流などに力を入れたブロック活動の現状を報告。その中で、「指導者のスキルアップとともに、行政区の枠を超えて、特色ある事業が実施できた」などの成果を報告されました。

  次いで、「B&G特派員の活動」について、北海道ブロック特派員の鷹栖町B&G海洋センター大内義崇さんから、ブロック内の情報収集、広報活動の状況について報告するとともに、「特派員の活動を通して、ブロック内の連携・協力の大切さを実感した」との報告をされました。
前谷 光宣さん 「近畿ブロック連絡協議会の活動」南あわじ市南淡B&G海洋センター 前谷 光宣さん 大内 義崇さん 「B&G特派員の活動」鷹巣町B&G海洋センター 大内 義崇さん



 

■共同宣言を全会一致で承認

 最後に、共同宣言の説明が行われ、平成18年11月14日に開催された『第2回 B&G全国サミット』で採択された共同宣言が改めて全会一致で確認されました。

 一.海洋センターとの連携
   B&G財団と全国401市町村との連携をさらに深め、一丸となって“B&Gプラン”=スポーツ・健康・人づくり=を推進する

 一.施設の運営と管理
   市町村合併の有無にかかわらず、今後も“B&Gプラン”の趣旨に則り、全ての施設について善良なる維持・管理に努め、運営にあたっては“B&G指導員”を適切に配置する。また、その推進のため“B&G指導者会”を設立し、その活用を図る

 一.積極的な事業の推進
   “B&Gプラン”の理念を再認識するとともに、B&G財団が実施する新たなソフト事業を最大限に活用し、青少年の健全育成と地域住民の健康づくりを積極的に推進する

 一.情報・ノウハウの共有
   海洋センターの情報・ノウハウを共有し、コンパスと人的ネットワーク、そしてブロック連絡協議会を通じて地域交流の促進及び海洋センターの活性化を図る

 



■会議を終えて

 会議終了後には、会場を移動して交流会が行われました。
 出席した教育長からは、

 “基調講演「親学を通した地域の子育て」は、大変良い話だった。地域社会が一体となって、家庭教育を支援していく体制を整備していくことが必要であり、教育委員会の任務であると感じた”

 “初めて参加したが、B&G財団の事業には、大変共感が持てた。私たちのまちでは、まごころを育む教育に力をいれているが、改めてB&Gプランとのつながりを感じた”

 “青少年の健全育成については、学校・行政だけでなく、B&Gのような団体、機関が総力を挙げて、子どもたちに素晴らしい体験の機会を与えていかなければいけないと感じた”

 “日本財団 笹川 陽平 会長、明星大学 高橋 史朗 教授の貴重な講演を拝聴し、これからの日本を支える子どもたちの健全育成の重要性を再認識した”

などの意見や感想が数多く聞かれました。


 
交流会の様子 和やかな雰囲気で行われた交流会


日本財団助成事業 ありがとう競艇