B&G特派員便り:福島県塙町で秋の親子ふれあいキャンプ開催!〜秋の夜空に絆を深める〜(日本財団助成事業)
9月20日(土)から21日(日)に福島県塙町で塙町青少年育成町民会議ならびに塙町教育委員会、塙町B&G海洋センターの主催で「秋の親子ふれあいキャンプ」が開催されました。
当日は台風の影響が心配されましたが、前日までの天候とは打って変わって、夏の日差しを思わせる快晴になりました。
県内から8家族20名の親子が湯遊ランドはなわオートキャンプ場にあつまりました。始めてキャンプする家族から、子供が大きくなってから出かけることが少なくなった親子キャンパーまで、改めてこの機会に絆を深めました。
会場となった「湯遊ランドはなわオートキャンプ場」
午後からの開会には塙町教育委員会 生涯学習課 大越忠幸課長よりあいさつをいただきました。
また、このキャンプのプロデューサー兼講師のNPO法人あぶくまエヌエスネットの三瓶稔さんは「オリンピックのように早さを競うものではありません。みなさんのいろんな技術をだしてもらい親子の交流をはかってください。」と語っていまし
た。

塙町教育委員会 大越忠幸課長より挨拶

NPO法人あぶくまエヌエスネットの三瓶稔さん

恥ずかしながら自己紹介する高校生ボランティア
■テント設営
早速、家族ごとにテントの設営に入ります。所要時間1時間ではじめての親子もテント持参の親子も役割分担の指示がなくても親と子で協力して設営していたようです。

早速テントの設営にとりかかります

テントサイトを東西に隔てるような道が描かれ、きれいなテント村ができました

整ったテント内部。一夜限りの夢の一戸建て
■燻製作り
テント設営を終え、燻製作りに取り掛かります。おのおの燻製にしたい物を持参しました。板かまぼこやウインナーに卵、チーズ、また、今回は事務局の計らいでスモークするチップも桜やブレンドなどが用意され、バラエティーに富んだ燻製作りとなりました。
一斗缶に穴をあけ簡易な燻製かまを作ります。道具の使い方に気をつけるように子供たちが理解しやすいように身振り手振りで教えます。
■野外炊飯
燻製つくりとほぼ同時進行で夕食の準備に取り掛かりました。定番のカレーは食卓の味より野外の方が一層おいしく感じます。
重要なのは、なんと言っても「飯ごうで炊くご飯」です。飯ごうで炊くときは若干多めの水加減がいいと話す三瓶さん。アドバイスどおりに行い、カレーによくあうご飯に炊き上がりました。カレーも「スープカレー」ではなく、しっかりとろみとうまみのあるカレーに仕上がりました。

はじめてみる道具に見入る参加者

苦戦しながらもそれぞれ自主的に取り組みます

皮むきは包丁を動かさず剥く方を動かすと
上手に出来ますね

コッヘル(携帯用調理器具)で食べるカレーは
また一味違うようです
■ナイトウォーク
ナイトウォークでは、前説があり参加者に危険が伴うことや人間には優れた五感や潜在的な能力があることを話します。その話に参加者たちは、おしゃべりをやめ、真剣に聞き入っていました。
次第に目がなれ、暗闇でも見えるようになります。参加者たちは暗闇の山道を歩くときや山頂で指導者が灯したライターの明かりがとても明るいなど、その能力に気づきます。

心をつなげるキャンプファイヤー

昼間はこの山道も月の明かりでは真っ暗

最後まで天候に恵まれ自然を満喫できるキャンプでした!
■特派員の感想
このキャンプでは、NPO法人あぶくまエヌエスネットの三瓶稔さんより協力を頂きました。
三瓶さんのお話の中で「お父さんお母さんのわざ」を十分に発揮してもらえるような工夫が随所に見られ、多くの協力の下、楽しく行えました。
また、多くのプログラムを盛り込まずにゆとりのあるスケジュールがキャンプの醍醐味を味わえる、自然を満喫できる、コミュニケーションの取れるキャンプだと感じました。
参加者に近い年齢の高校生のボランティアの参加も大人と子どもの架け橋となり、良い雰囲気つくりには必要不可欠であったと感じました。
三瓶さんの話の中で一つ考えさせられるフレーズがありました。「弁当と怪我は参加者もち」という言葉です。愛情をこめた弁当と同じように怪我をさせない愛情も持たせることが必要なんだと言う意味だそうです。その立場立場で子ども達のために伝えなければいけないことがあって勉強になりました。
高校生も交え、念入りに打合せを行うスタッフのみなさん
取材:東北ブロックB&G特派員 登米市迫B&G海洋センター:千葉 桂志