平成18年B&G「体験クルーズ」4日目 日本財団助成事業

今日の海と空
3月29日(木) 晴れ


14:00 快晴!!

父島の二見港です。




今日のメンバー
池川 光君
(東京都・小学4年生)
今日、10歳の誕生日を迎えた、池川光君(東京都・小学4年生)に、インタビューしました。

−10歳の誕生日を、船の上で迎えた感想は?

「いつもは、家族でお祝いしているけど、大勢の人にお祝いしてもらう誕生日は初めて。お父さんからは、『このクルーズ自体がプレゼントだよ!』って言われました。」

−このB&G体験クルーズに参加したきっかけは?

「海守会員をしているお父さんが、ホームページに載っていた、B&G体験クルーズの募集告知を見たのがきっかけです。」

今日のごはん
3月29日の食事


今日のスケジュール
3月29日
時間 研修内容 活動場所
 06:45  起床・朝の集い  スポーツデッキ
 07:00  朝食  ダイニングルーム
 09:00〜
ホエールウォッチング
ライフセービング
カヌー
トレッキング
ウミガメ学習
島かるた
ショッピング

 
 大村海岸
 大神山公園
 17:00 父島出航  二見港
 18:00  夕食  ダイニングルーム
 19:00  入浴・荷物整理  大浴場・居室
 20:00  洋上星空観察会  プロムナードデッキ
 20:45  夕べの集い  パシフィックルーム
 21:30  消灯   

   
ふじ丸現在位置

 

今日の様子
小笠原到着

昨日の天気がうそのように晴れ渡り、波も穏やかな中、「ふじ丸」は二見港の沖に沖留めされ、通船で島に上陸。1日だけとなった寄港地活動をめいいっぱい楽しみ、多くの経験をしようと、第一歩をしっかり踏みしめました。いよいよ、待ちにまった小笠原寄港地活動です。

ホエールウォッチング

今年はクジラの当たり年!朝から夕方まで、彼らは子連れで頻繁に顔を出してくれました。なかには5頭の群れと遭遇したボートもあり、同乗して解説してくれていたインタープリター(自然ガイド)も、「こんなことはめったにありません」と驚きの様子でした。 また、イルカの群れやアオウミガメと出会ったボートもあり、今回のホエールウォッチングはまさにオールスター夢の競演といった感じでした。

ライフセービング

大村海岸では、日本ライフセービング協会の泉田、橋爪両講師の指導によるレスキュー体験プログラムが行われました。今回、メンバーたちが学んだのは、レスキューチューブの使い方と、ニッパーボードという救難練習用ボードの乗り方でした。「私たちは溺れる人がいたら全力で助けますが、加えて、溺れない人をたくさんつくっていきたいと思っています」と語った、泉田講師の言葉が印象的でした。

カヌー

二見港に停泊する「ふじ丸」を遠くに見ながら、カヤックで海を散歩する気分は最高!初体験のメンバーもスタッフからパドルの使い方を教えてもらって、さっそく漕ぎ出しました。なかなか真っ直ぐに進めない艇もありましたが、透き通る青い海を自分の力で走った体験は、きっと忘れられない思い出になることでしょう。

大神山トレッキング

二見港前方にそびえ立つ大神山の山頂を目指し、ガイドとともに植物観察を行いながらのトレッキング。小笠原固有の珍しい植物や、ハイビスカスややしの木など亜熱帯地域らしい植物を見ることができました。
山頂では、沖留めされている「ふじ丸」をバックに記念撮影。昨日とはうってかわって、穏やかな水面と、サンゴや深さによる海の色の違いに歓声をあげていました。

ウミガメ学習

小笠原は日本最大のアオウミガメの産卵地として知られており、毎年、ふ化したものの迷子になって海に出られなかった子ガメたちが地元の小笠原海洋センターに保護されます。迷子たちは同センターで半年ほど飼育されてから海に放流されますが、その作業をメンバーたちがお手伝いしました。「元気でがんばれよ!」、「早く大きくなれよ!」などと、皆、声を掛けながら海に泳ぎ出る子ガメたちを見守っていました。

島カルタ

カヤックやレスキュー体験が行われた浜に隣接する大神山公園の広場では、縦50センチほどもある大きなパネルを使った「島カルタ」取り大会が開かれました。名称に「島」の字がつくだけに、カルタの詩も小笠原に因んだものばかり。皆、大きなパネルを探しながら、詩に書かれた小笠原のさまざまな風情を楽しみました。

今日の舞台裏

今日はメンバーを裏で支える保健担当の関根沙織リーダー(埼玉県)を紹介します!

−関根リーダーの仕事を教えてください。
船酔いをしている子や、落ち込んでいるメンバーに声をかけること。船酔いしそうな子がいたら見つけて、薬をのませることが仕事です。専門的なケアは看護師の方にお願いします。

−保健の小笠原での寄港地活動では、ライフセービングの指導で大活躍でしたね。
今回は海に入る活動が少なかったので、とにかく海に入って「楽しい」と思ってもらえるように心がけました。人を助けるには自分で自分の身を守れなくてはいけない、「セルフレスキュー」の大切さを身をもって感じてもらえたんじゃないかと思います。

−保健の担当をしていて、一番うれしいことは?
昨日まで船酔いで気持ち悪いと言っていた子が、体調が良くなって海で元気に泳いでいるところを見れるのが一番うれしいです。
 今回のクルーズには、関根リーダーの他に4人が保健スタッフとして参加しています。
 メンバーが元気に過ごせるのは、裏で支えてくれている皆さんのおかげなんですね。