平成１９年度「アクア・インストラクター養成研修」終了
（日本財団助成事業）
６月１日から沖縄県本部町で実施されていた平成１９年度「アクア・インストラクター養成研修」が無事終了、６月２３日修了式が行われ、１９市町村から参加した２２名の新アクア・インストラクターが誕生しました。
２３日間にわたる研修では、水泳実技や指導法のほか、安全管理、プールの活用など合計１５０時間以上もの厳しいカリキュラムが行われる中、毎日の課業終了後も自主的に水泳練習をする研修生も多く、研修に取り組む意欲あふれる姿がみられました。
点呼の様子
プール指導法
「海洋性レクリエーション活動と安全」について講義をする小峯 力先生（日本ライフセービング協会 理事長）
〜「インタープリティション」や小野田寛郎氏の講話など幅広い研修を実施〜
今年度から日本財団の助成により実施する「インタープリティション」研修や、グリーンランドプログラム「親子ふれあいキャンプ」の協力団体である(財)小野田自然塾理事長 小野田寛郎氏の講話も行われ、研修生に大変好評でした。
子どもたちの自然体験学習の効果を高める手法である「インタープリティション」では、「すごく新鮮。今まで気づきにくい地域の自然を考えるきっかけとして、子どもたちへの興味付けや学習意欲の向上に役立つ」また、小野田氏の講話では、実体験に基づく話に、研修生全員が衝撃と感動を受けたようで、「指導者として最も大切なことが学べた」との喜びの声が聞かれました。
「インタープリテーション」について
フィールド活動の様子
小野田氏による感動の講話
〜役員講話 Ｂ＆Ｇ財団 広渡英治専務理事〜
役員の講話では、「財団は、設立当初から地域で施設の運営・管理に携わり、青少年の健全育成はもとより地域住民の『スポーツ・健康・人づくり』に欠かせない人材育成として長年取り組んでいる。参加者皆さんには、『技術の向上』、『青少年の心と体のバランス(礼節・マナー)』、『人の和』を学んでいただき、地域での指導者とともに力を併せ活躍してください」と、指導員の役割の重要性と今後への期待を述べられました。
Ｂ＆Ｇ財団 広渡英治 専務理事
〜町長講話 青森県南部町 工藤祐直町長〜
アドバンスト・インストラクターの資格を持つ先輩指導者である工藤祐直町長は、Ｂ＆Ｇ財団の建設の経緯を振り返りながら、「Ｂ＆Ｇプランの推進を担う役割を決して忘れずに、町民の皆さんを理解し、町民と一緒になって社会教育・社会体育を進めていただきたい」
また、「町づくりを考え、自分の仕事に誇りを持ち、海洋センターを楽しい職場・最高の職場と思っていただきたい。過去を振り返らず、常に新しい考えを出していってください」などと、Ｂ＆Ｇ指導者としての経験と町長としての立場から貴重な話をされました。
青森県南部町 工藤祐直 町長
〜修了記念講話 埼玉県栗橋町 斉藤和夫町長〜
当財団の評議員でもある斉藤町長は、終了記念講話の中で、「目が覚めたとき、命があることに感謝する。戦後の日本人は、こうした自分の存在や命の存在を忘れてしまっており、地域や親への感謝も忘れている。先人たちがしてきたことには深い意味があるが、今では祭りをする意義さえ薄れてきている。
指導者は地域のリーダーとしての知識を向上させ、工夫することが大切。全国４８０ヶ所の海洋センターをネットワークとして利用し、皆さんの地域に役立つ企画・立案をしていただきたい。また、海洋センターの機能を最大限に活用し、やさしい町をつくること。町民の福祉増進が自治体職員（指導者）の最大の使命です」と激励のことばを述べられました。
埼玉県栗橋町 斉藤和夫 町長
〜修了式〜
修了式には、本部町 田場直樹教育長を始め、岐阜県八百津町海洋センター 村瀬宏明所長他、開催場所であるマリンピアザオキナワ〔財団法人健康科学財団〕役員の皆様に出席いただきました。
修了式では、まず、Ｂ＆Ｇ財団 大島康雄常務理事が「この養成研修で学んだことはあくまで基礎的なことです。なおいっそうの研鑽を積み、青少年を中心とした地域の皆様の健康づくりに尽力いただきたい」と挨拶。つづいて、田場直樹教育長より参加者のねぎらいとご挨拶をいただいた。最後に、大島常務理事より修了証が一人ひとり手渡されました。
また、兵庫県豊岡市竹野Ｂ＆Ｇ海洋センターの岡部知香子さんと、千葉県横芝光町光Ｂ＆Ｇ海洋センターの大川秀行さんの２名が、研修生内でリーダーシップを発揮し、よい模範となったことにより、教官賞を受賞しました。
本部町 田場直樹 教育長
Ｂ＆Ｇ財団 大島康雄 常務理事
教官賞を受賞した
竹野海洋センターの岡部知香子さん（左）
光海洋センターの大川秀行さん（右）
