B&G特派員便り:「2007呉蒲刈カヌーマラソン」開催(広島県呉市蒲刈海洋センター)
9月下旬だというのに、まだまだ暑く、快晴の天気となった23日(日)、広島県呉市蒲刈県民の浜海水浴場で、広島県呉市蒲刈海洋センター主催、広島県呉市教育委員会共催による『2007呉蒲刈カヌーマラソン』が開催されました。
この大会は、瀬戸内海の自然を有効利用しながら、青少年の健全育成、地域づくりやボランティア活動への理解浸透を図ることなどを目的としています。
県内外から大勢のカヌー愛好者が参加し、シーカヤック・アウトリガーカヌー・レーシングカヌーなど、総勢70艇によるカヌーマラソンが行われました。また、レースのほかに、初心者向けの体験試乗会も行われ、子どもから大人まで楽しめるイベントになっています。
会場の県民の浜海水浴場は、日本のなぎさ百選にも選ばれている会場おり、自然が気持ちよく、少し沖に行くと象岩などの奇岩があったりと「カヌーで海を楽しむことができる」環境が整っている場所です。
今年は、協賛企業が多数名乗りを上げ、『ヘリーハンセン』もマリンスポーツ全般のサポートを目指すということで、今回からショップを出店していました。
当日は、広島ホームテレビ、テレビ新広島から取材があり、当日の夕方のニュースで流されるとのことでした。
地元蒲刈小学校 池本光希君の元気のよい選手宣誓で大会は始まりました。
大人の部の10キロ・3キロの部は、ルマン式スタートで行われました。参加者は、号砲の後、勢いよく砂浜を駆けて、自分のカヌーに乗り込み、海へ漕ぎ出ます。選手たちは、あっという間に視界から消えていきました。
広島県呉市蒲刈 県民の浜海水浴場での開会式
地元蒲刈小学校 池本光希君
テレビカメラもあって緊張の選手宣誓です

カヌーに飛び乗り、勢い良くスタート!!

カヌーリレーの様子 「がんばれー!」

海上水面は波も穏やかでカヌーマラソン日和となりました(セピア調で撮ってみました)
■ スタッフ・参加者、みんなで作る楽しいイベント
大会に参加している人はもちろん、大会を支えるスタッフも楽しそうに会場を盛り上げます。
レース後、選手たちの昼食は、鯛めしとあら汁です。ボランティアスタッフが心を込めて用意してくれました。
主催者の呉市教育委員会スポーツ振興課の枇杷木 良課長は、「ライフセーバーや地元のいろいろな人に助けてもらいこの大会を開催しています。皆さんにとても感謝しています。」と話されていました。
笑顔で受付けをするカヤック・ツーリング・カンパニーのみなさんをはじめ、どの人たちもイキイキとこの事業に関わり、楽しさを満喫する「いいイベント」となりました。

大きな鍋で炊いた鯛めしやあら汁の昼食はみんなに大好評です!

坂町B&G海洋クラブの元気な子どもたち

ボランティアスタッフとして参加の武田中学・高等学校 柔道部のみなさん

NPO広島ライフセービングの方のおかげで参加者も安心して海に出られます
■ 優勝者には手作りの冠
また、優勝者の頭の上を飾る月桂冠。古代ギリシアにおいて、勝利者にその栄誉をたたえるために授けられた、この月桂冠。
これもボランティアスタッフの手作りです。本当に素晴らしい賜り物だと思います。

優勝者の頭の上を飾る、手作りの月桂冠
小学生の部優勝 永岡 璃香さん(坂町B&G海洋クラブ)
小学校の部で女子ながら大健闘の第1位となりました。
「昨日は、小学校の運動会だったのですが、力があまっているので参加しました」と3人組の仲良し友達は話してくれました。
小学生の部優勝の永岡 璃香さん(右)と
坂町B&G海洋クラブのお友だち
大人の部優勝 福本 剛さん(レーシングカヤックK1)
福本さんは昨年に引き続き、2年連続の優勝となりました。
2年連続優勝の福本 剛さん(左)
テレビの取材に答えています
■ 参加者の感想
海上保安庁勤務の松本 拓也さんは、今回、ライフセーバーとして地元に帰ってボランティアをされていました。
「いろんな人がいてとても刺激になります。水は、楽しい反面、ひとつ間違えば死に直面しているので、子どもたちもそれを理解したうえで活動してほしいです。」とのこと。

本物の海猿(海上保安庁勤務)松本 拓也さん
呉市から家族で参加していた吉村さん親子は、とても仲のいい家族で、中学生の巴恵さんは、3`シーカヤックにエントリーし、見事4位入賞していました。
弟の誠人君は、昼食の鯛めしとあら汁がお気に入りで、「おいしい!」と笑顔で話していました。

呉市から参加した吉村さんファミリー
世界選手権にも出場経験のある、プロのカヌーイストの荒木 汰久治さんは、楽しいカヌーの普及に努められています。
「多種多様な人がいて楽しい大会ですね。アウトリガーカヌーって安定しているので乗りやすいですよ。」と話してくれました。

アウトリガーカヌーの調整をする荒木 汰久治さん
取材:中国ブロックB&G特派員 岡山県 瀬戸内市邑久B&G海洋センター:今吉 崇文