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B&G「親と子のふれあいキャンプ」を開催(日本財団助成事業)
〜“生きる”親が変われば子も変わる〜

 8月3日(金)から5日(日)の2泊3日で、福島県小野町にある『緑とのふれあい森の公園』でB&G「親と子のふれあいキャンプ」を開催しました。

 このキャンプは、日本財団の助成を受け、(財)小野田自然塾、福島県小野町・小野町教育委員会、福島県地域海洋センター連絡協議会の協力により実施したもので、「日常生活では体験できない多彩な自然活動プログラムを通じて、親と子が協力し、話し合い、“親と子の絆”を深める」ことを目的としています。 


参加者及びスタッフ
大島常務 B&G財団大島常務理事

小野田氏 (財)小野田自然塾 小野田理事長

宍戸町長 福島県小野町 宍戸町長

 ■1日目 8月3日(金)

 今回のキャンプの参加者は親子8組16名。受付を済ませた後、13時から開講式が行われました。開講式では、B&G財団 大島康雄 常務理事が「青少年の健全育成には、自然体験活動の教育的効果はたいへん大きく、なくてはならないものであり、このキャンプには“五感を使って生きる”ことを学ぶカリキュラムが入っております。親子で一緒に体験し、新たな発見をしてください」と挨拶。
  つぎに、(財)小野田自然塾 小野田寛郎 理事長が挨拶され、来賓としてご出席いただいた小野町 宍戸 良三 町長からもご挨拶をいただきました。
 開講式後、早速プログラムを開始。はじめは親子に分かれて行いました。子どもたちがキャンプサイトの探検と名札づくりをしている間、大人たちは、小野田氏の講演を聞きました。

 講演では、なぜ小野田氏がキャンプを通じて子どもたちの育成に関わろうと思うようになったのか、そのいきさつから最近の親と子、学校、社会について話をされました。特に最近の子どもたちの起こす事件については、

 「学校が悪い、社会が悪いといわれているが、誰も親が悪いとは言わない。しかし、親には責任があります。自然の中で、子どもの限界に挑戦させれば、たくましい勇気のある人間に育てることができる。
 その活動の中で、感動を覚え、他人の得意な面、自分の不得意な面を理解する。そして、自分の本質を見つけ出し、将来の姿をイメージできるようになる。子どものうちにいろいろな体験をさせないと、将来何をやりたいか見つけることができないのです」と、家庭と自然教育の重要性を指摘。

 参加者のみなさんは、ルバング島での生活と、20年以上にわたるキャンプを通じた青少年育成活動での経験を基に熱く語る小野田氏の講演に真剣に聞き入っていました。

 講演の後は、みんなで力を合わせ、テント設営。力のある大人は、骨組みの組み立てやシートかけを、子どもたちは、ペグの本数確認とペグ打ちを担当。キャンプ中の“家”となるテントサイトをつくりました。


みんなで力を合わせてテント設営
転ばないようにロープに目印をつけます
立派なテントサイトのできあがり

 テント設営後は、楽しい夕食づくり。まずは子どもたちには薪の選定や組み方など火のおこし方を、大人にはなたの使い方の説明をします。

その説明を受けて、子どもは大人に、大人は子どもにお互いに教えあいます。その後に、決められた食材を基に、何をつくるか班で相談し、調理に取り掛かります。
 なれない手つきの包丁も、安全を確保した上で、とにかくチャレンジ。お米をといだり、薪拾いをしたり、いつもよりがんばった後の食事は格別!

 夕食後は、ナイトウォーク。キャンプ場のすべての明かりを消して、夜の暗さに目を慣らします。プログラム当日は、月がなく、光は星明りのみ。真っ暗な森の中を、“ケミ蛍”と呼ばれるホタルの光に似た小さな灯りだけを目印に、ゴールをたった一人で目指します。

 このプログラムは、小野田さんがルバング島のジャングルで真っ暗な夜、足の感覚だけで歩いた経験を基に考案されたプログラムで、決して肝試しではありません。
 このプログラムを通じて、普段の生活では気づくことのない、自分の持つ光に対する能力を知ることができました。夜の暗さに目が慣れれば、か弱いローソクの火でも十分に明るいことが分かりました。
真っ暗なので、写真がうまく撮れませんでした


■2日目 8月4日(土)

まだ眠いなぁ
 6時から朝の集いを行い、朝食の準備に取り掛かります。朝食はパンですが、各班ともサンドイッチをつくりました。また、飯ごうでご飯を炊き、昼食のおにぎりも一緒に用意しました。


枝を切って薪にします。ご飯が炊き上がったら、飯ごうの底を葉でゴシゴシ。汚れがとれるんです。 サンドイッチをパクリ!おにぎりも自分で


 朝食後は、ロープワークとのこぎり、ナタを駆使して、竹のいすづくりです。夏休みの宿題になったかな?
一家ごとに、立派ないすが完成!



 11時からは、キャンプ地から約1Kmはなれた場所にある、東堂山へハイキング。尾根づたいに歩いていきました。

木が水を吸い上げる音を聞き感動!    東堂山は歴史のある寺院

 ハイキング後、休憩をはさみ、夕食の準備。この日の夕食は『サバイバルゲーム』。これは隠された食材を、各班で探し出し、獲得した食材で夕食をつくります。つまり食材を探し出せなければ、夕食は食べられません。各班のチームワークが問われるプログラムです。

 各チームとも、ハイキングの疲れを忘れ坂道をダッシュ! お米やおそばなどの主食を探し出さないと安心できません。調味料も必需品です。
 このプログラムでは、食材の交換や交渉も可。コミュニケーションもおいしい夕食をつくるのには、重要なファクターです。
 少し意地の悪いプログラムかもしれませんが、仲間で考え、行動することにより、生きる力を学び取ることができます。
スタッフの期待を裏切り(?)豪華な食事ができました。

 最後の夜は、キャンプ場の明かりをすべて消してのキャンプファイヤー。炎が明るく、そして力強くみんなを照らします。


 
  ■3日目 8月5日(日)


 この日は最終日、プログラムはテント撤収と掃除を残すのみです。最終日の朝食はできるだけ、短時間で、できるだけ洗物を出さず、そしてやっぱりおいしいものをつくらなければなりません。

 ということで、牛乳パックを使ったホットドックをつくりました。つくり方はとっても簡単。パンをアルミホイルで包み、牛乳パックの中にいれ、火をつけるだけ。牛乳パックにあるロウが程よい火加減となり、熱々のホットドックの完成です。

ちょっと焦げ目がありますが、それはそれで、良い思い出。6個も食べた強者も。


参加者から

保護者の方

“私も子どももやればできる、気がのらなくても皆で協力すること、独りでは何も完成、到達しにくいことなどたくさんのことを教わりました。仲間が困っているとき、「手伝いますか」と声をかける勇気を出す力をもらうこともできました。”

“親として、子に教えるところ、見守るところ、そして、見せるところの区別を意識して子育てをしていきたいと思いました。今までどうしても先に教えてしまったり、やってあげてしまったりしていました。本人の感じたり、考えたりするところをうまく伸ばしてあげられたらと思います。”


子どもたち

“キャンプで見たお父さんは、がんばって料理に取り組んでいました。きっとお母さんの気持ちがよく分かったと思います。しかし家でのお父さんは、ゴロゴロしてばかりで料理なんかしているところは、1回も見たことはありません。また今回のことを思い出して料理を手伝ってもらえればなぁと思います。”

“また、外での料理や小野田さんの話をもっと聞きたいです。もっともっと友達を増やして、いろいろなところから来た子と友達になりたいです。”

  などの感想が数多く聞かれました。

 
Special Thanks!


参加者・スタッフのを楽しませてくれた仲間たち!


日本財団助成事業 ありがとう競艇