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プールの温水化で高齢者利用を増やし、医療費削減をめざす
〜財団の修繕助成で生まれ変わった、甲斐市双葉B&G海洋センター〜

 甲斐市双葉B&G海洋センター・プール(山梨県)は、旧双葉町時代の平成4年5月に開設して以来、多くの住民に利用されてきましたが、昨年度、B&G財団の修繕助成を活用して大規模な改修工事に着手。晴れて今年4月11日に施設の供用が開始されました。

 これにより、同プールは温水化を実現するとともに、2つのコースに水中ウォーキング用の手すり、ならびにノンスリップフロアを確保。また、腰洗い層を埋めて足洗いに変更するほか、更衣室内のトイレを全て洋式に取り替えるなどしてバリアフリー化をめざし、高齢者でも安心して利用できる環境が整いました。

 改修工事にあたっては、既存の鉄骨を再利用するなどしてコスト削減に努める一方、プールサイドをガラス張りにして南アルプスの山並みが見られるように配慮。利用者は、四季折々の山の景色を眺めながら水中ウォーキングを楽しめます。

全景
4月11日から供用が開始された甲斐市双葉B&G海洋センター。プールサイドや天井の一部をガラス張りにして、明るく開放的な雰囲気になりました

美しい自然が広がる
晴れていれば南アルプスを眺めることができます
全景
改修にあたっては、既存の鉄骨をコンクリートで補強しながら再利用するなどして、コストの削減に努めました

水中ウォーキングは継続する努力が必要です 〜藤巻義麿・甲斐市市長〜

 メタボリックシンドロームの問題が語られる昨今、体を動かすことの必要性が叫ばれていますが、高齢者の場合、軽いスポーツでも腰や膝を痛めてしまうことが少なくありません。水中ウォーキングにはそのような心配はありませんし、短時間でカロリーを燃焼させることができる効率の良い運動です。

 その点に着目して今回のプール改修に臨んだ次第ですが、B&G財団さんから貴重な修繕助成をいただいたのですから、コストを抑えながらなるべく利用価値を高めたいと考え、大胆ではありますがプールサイドをガラス張りにして南アルプスの美しい山並みを見ることができるよう配慮しました。水中ウォーキングは単純な運動ですが、こうすることで高齢者でも四季折々の景色を眺めながら、楽しく体を動かすことができると思います。

 甲斐市では、このほかにも「Kai遊パーク」という総合公園のプール施設内に、水中ウォーキング用のプロムナード・プールを設置しており、今年度より山梨医科大の協力を得ながら水中ウォーキングの効果をデータ化していく予定です。水中ウォーキングの良さが数値的に示されれば、より説得力が増すことでしょう。
 わが市の医療費が5%減れば、年間3億円の経費節減につながります。より多くの市民、特に高齢者の方々が水中ウォーキングを続けてくれたら、そのような目標も達成できるのではないかと思っています。

市長
甲斐市・藤巻義麿市長


お年よりでも楽しめるプールになりました

〜プール利用者の声・若林さん(63歳)〜
 医者から糖尿病の予備軍であると言われ、食事制限とともに水泳を勧められました。いままでは旧双葉町地区に温水プールがなかったため、車に乗って甲府市のジムに通っていましたが、これからは地元で手軽に利用できるので喜んでいます。
 水泳にしろ水中ウォーキングにしろ、体に負担を掛けることなく短時間で十分に効果が得られる運動だと思います。プール内から外の景色が眺められるのはとても良いアイデアで、これならお年寄りでも楽しく通うことができると思います。

プールサイド
2つのコースは水中ウォーキング専用に改修。手すりやノンスリップフロアを設けました