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平成18年度の「責任者会議」始まる!!
〜関東ブロックを皮切りに全国10ブロックで開催〜
「責任者会議 関東ブロック」の開催
10月12日(木)・13日(金)の2日間にわたり、B&G財団会議室において、「平成18年度 海洋センター・海洋クラブ責任者会議(関東ブロック)」が開催され、海洋センター・海洋クラブの所長様など57名にご出席いただきました。
この「責任者会議」は、今回の「関東ブロック」を皮切りに全国10ブロックで開催します。
この会議は、B&G財団が推進する事業へのご理解とご協力のお願いや、海洋センター・海洋クラブの皆様と財団との情報の共有・意見交換の場として、また来年度の実施事業についてご承知いただくための重要な会議です。
今年度は、特に事業説明の時間を短くし、できるだけ皆様からのお話やご意見をいただくための時間を多くとっております。
B&G財団からは、海洋センター支援部職員他、各ブロックの担当者が各々のブロックに伺いますので、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせ願います。
会議の風景 関東ブロックの57名が出席しました
会議の主な内容
【1日目】
1.財団事業の説明
平成18年度の下半期事業及び平成19年度事業の説明と、上半期利用者人数の状況について財団の担当者より説明を行いました。
2.センターの安全管理と効率運営について
皆様にご提出いただいた「責任者会議で討議したい内容」のアンケート結果を基に、特に関心が多かった事項について、海洋センターの皆様から事例発表をしていただきました。
「プールの安全管理体制について」
群馬県明和町海洋センター
所長 谷津 弘子さん
お客さんと会話をするようにしています!
埼玉県ふじみの市で起きた流水プールでの死亡事故をきっかけにプールの安全管理について再度見直しを求められた今夏ですが、群馬県明和町B&G海洋センターでは「海洋センター管理マニュアル」に基づいた徹底した安全管理が行われています。
谷津所長は
「施設の管理方法・事故発生時の連絡マニュアルはもとより、水泳時に起きやすい怪我・病気とその処置法、監視員の配置図や目の配り方(死角場所)など細かい点についても1冊のマニュアルにまとめてあり、プールに関わるスタッフには徹底して指導します」とお話されました。
同海洋センターは、”総利用者数100万人達成”を目前に控えていますが、このような徹底した安全管理と、「利用者に気持ち良く使っていただくためにきれいな施設にしよう」と常に心がけているスタッフの皆さんの成果ではないでしょうか。
利用者人数が増加した理由について説明をするいすみ市の上治さん
「プールの安全管理」について話をする谷津さん
「指導者会の運営について」
埼玉県栗橋町 AD・AQ 川島 正光さん
指導員自ら楽しめる指導者会にしていきます!
財団でも今年度特に力を注いでいる「指導者会」の設立。この財団の呼びかけにいち早く理解を示し、昨年11月に指導者会を設立した埼玉県栗橋町。
指導者会を設立したのち、海洋クラブも発足し、現在23名のクラブ員の指導を指導者会のメンバーが担ってくれています。
川島さんは、部署が異動すると指導者も海レクから遠のいてしまうという現状に、「配置基準のためだけの指導者ではもったいない。何らかの形で海洋センターに携わってもらうのが、本来の指導者養成の意味ではないのか」と考えながら指導者会を設立したそうです。
「現在は海洋クラブの子どもたちを指導していますが、部署が変わっても子どもたちに携わりたいと思えるような、自らも楽しめる明るい指導者会を目指しています。今後は、女性のリーダーやボランティアを多く育てていきたい」と話してくれました。
「指定管理者制度の現状と課題について」
群馬県玉村町 AQ 関 昭紀さん
アンケートの中でも最も関心が高かった「指定管理者制度」について、既に導入されている群馬県玉村町海洋センターの関さんに受託者側の立場から事例発表していただきました。
コスト意識がつくようになりました!
もともと海洋センターのプール監視業務を請け負っていた鞄本水泳振興会ですが、今年9月から指定管理者制度の指定を受け、本格的に業務を開始しました。
アクア・インストラクターを取得していた関さんは、「指定管理者制度になってからは、利用者の確保のために水泳教室なども積極的に行うようになり、利用者も増加しています。しかし、65歳以上は利用料金が無料なので、利用者数が増えても収入が同じように伸びないなどといったこともあり、現在試行錯誤しています。(以前から海洋センターに勤務していたので)指定管理者制度になってコスト意識がつくようになりました」と話してくれました。
3.海洋性レクリエーション活動の促進について
海洋クラブと艇庫活動について意見を出していただくために企画した「海洋性レクリエーション活動の促進」。はじめに葉山海洋クラブの事例を発表していただいてから海レクについての意見をいただきました。
海洋性レクリエーション活動の事例発表>
神奈川県B&G葉山海洋クラブ 大西 美奈
元気な海の子を育てます!
B&G葉山海洋クラブは、「海は面白くて楽しい」「海は素晴らしい」「海は大切」を合言葉に昨年度新設された新しい海洋クラブです。
活動は「海プロ」と呼ばれるマリンスポーツプログラムと「水プロ」(水に賢い子どもを育む年間型活動プログラム)で成り立っています。
また、同じく新たに設立された近隣のB&G江の島海洋クラブとの交流を行うなど様々な活動を行っています。
最近では、「葉山の竹イカダプロジェクト」として、自分たちで竹を切るところから始めて6ヶ月かけていかだを作成しました。そして先日ついに竹イカダが完成し、「進(浸?)水式」を行ったそうです。
「子どもと大人が一緒になった心地の良いクラブです」と大西さんは話してくれました。
葉山海洋クラブの活動について説明をする大西さん
子どもたちを変えるには親に論理的に話をしていかないといけない」と話をする小野田さん
小野田さんに質問をする江の島海洋クラブの松本さん
【2日目】
講演会 “生きる”〜親が変われば子も変わる〜
小野田自然塾 理事長 小野田 寛郎氏
責任者会議2日目は、「小野田自然塾」理事長の小野田 寛郎さんをお迎えし、「“生きる” 〜親が変われば子も変わる〜」と題した講演会を行いました。
小野田さんは太平洋戦争中の1944年、フィリピンのルパング島に着任。その後、終戦の1945年8月を過ぎても任務解除命令が出なかったため同地で、戦闘を継続。任務解除命令が出るまでの29年間、密林で一人で戦い続け、1974年に日本に帰国しました。
その後、凶悪な少年犯罪が多発する現代の日本社会に心を痛め、「小野田自然塾」を開き、自らのルパング島での経験をもとに、「逞しい日本人を育成する」として、キャンプや講演会等を積極的に行っています。
自立した子どもに
小野田さんは、自らの29年間の密林での生活から、人間は文明社会から外れたら何の力もないということ、すなわち「社会の恩恵」を身にしみて感じたそうです。
そして、1980年川崎市で起こった青少年の凶悪犯罪をきっかけに、「青少年の心の歪みを少しでも変えれたら」と、自らのルパング島の経験を活かし、キャンプを通じて逞しい青少年を育成するために「小野田自然塾」を開きました。
「小野田自然塾」のキャンプは、「人に頼らなくても生きていける人間を作る」というのが狙いであり、そのためにキャンプでは、常に安全には配慮したうえで、子どもを突き放し、”子ども自身に気づかせる”教育を行っています。例えば、大人の手を借りずに、子どもたちだけでご飯をたけたという嬉しさは、自信につながり、自立の一歩にもつながっていく。そんな信念を持ちながらキャンプを開催しています。
このキャンプには、開塾から20年間で2万人の子どもたちと、7,000人のボランティアが参加しています。
また、最近は親子を対象としたキャンプも開催しており、小野田さんは「子どもの教育は学校の先生に任せれば良いというのは間違いであり、親が変わらねば子どもも変わらない」と、穏やかな口調の中にも熱く語ってくれました。
※2日目の内容は、各ブロックごとに異なります。