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ライフライン寸断を実体験するため無人島で防災訓練!
  「B&G親子サバイバルキャンプ」(日本財団助成事業)が山口県周防大島町で開催


 月9日(火)〜10日(水)の1泊2日、『B&G親子サバイバルキャンプ』が、山口県周防大島町頭島で開催されました。参加した17人(小中学生9人とその保護者ら8人)は、電気・水道・ガスのない無人島で、非常食による食事や防災グッズの使い方、屋外での就寝体験など、大規模災害に遭遇し、ライフラインが寸断された場合の対処法を実体験しました。

 このサバイバルキャンプは、セルフレスキュー(自分自身の安全確保)の観点から、大規模災害時に電気・水道・ガスなどのライフラインが寸断されたことを想定し、救助体制が整うまでの数日間に対応できる技術を身につけ、自分や家族、あるいは近所の人々と協力して“生き延びる力”を習得するもの。昨年度は、5ヶ所で開催され、周防大島町での開催は今年度3ヵ所目の開催となりました。

「大島丸」をバックに記念撮影!1泊2日がんばりました

「防災マップづくり」 ここにも危険箇所があるよ!

大島商船高等専門学校の協力で無人島頭島(かしらじま)に上陸

 大島商船高等専門学校(独立行政法人国立高等専門学校機構) の協力により、練習船「大島丸」で頭島へ。
  船内では、「防災マップづくり」に挑戦。自身の家の近所の地図をもとに、避難場所、避難場所までの経路、土砂災害の起きそうな場所などにマーカーをするなど、 実際に災害が起きたときに十分に活用できる「防災マップ」が完成しました。

  沖に停泊した「大島丸」から渡船に乗り換え、いよいよ上陸。上陸後は、活動場所のごみ拾いに始まり、昼食準備。メニューは、お湯を入れると炊き上がる五目ご飯。電気もガスもない無人島では、かまどづくりと火起こしから始めなければならず、普段の生活がいかに便利なものか、早速実感したようです。

魚介類が豊富な瀬戸内海。いざとなったら自分で調達

 非難生活が長期間になったことを想定し、魚釣りや磯漁りで夕食のおかずを調達しました。この時間は特に大人が大活躍。“カメノテ”や“岩カキ”などを見つけ「これはうまいぞ〜」「これは食えるぞ〜」と、昔を懐かしみ子供たちに食べられる磯の生物を教えていました。

  夕食メニューは、自ら調達した魚や貝と、竹を使ってご飯を炊く“ポンポラ飯”。準備に約2時間を費やし、竹を加工し、ポンポラづくりのほか、はしや皿づくり、魚をさす串などすべて自分たちの手で作りました。

 お米と水以外は、すべて自分たちで調達したものとあって、よりいっそうおいしく感じる夕食となりました。

 

「ポンポラ飯づくり」 火の番も大切な仕事です!

「緊急防災訓練」 暗闇の中、非常袋を背負い「大島丸」へ非難

日暮れとともに就寝。夜明けとともに起床。

  電気の使えない場所では、日暮れとともに就寝準備。避難生活を想定し、ラジオでニュースを聞きながら就寝となりました。

  蚊とフナムシの攻撃にもめげず寝入ったころ、緊急防災訓練を実施。津波がくるとの想定で、懐中電灯を手に沖に停泊した「大島丸」へと避難しました。暗闇の中での避難訓練とあり、渡船に乗る時は細心の注意を払うなど、いっそうの緊張感の中での訓練となりました。

  翌日は、ほとんどの参加者が夜明けとともに起床。ちょっと疲労感が漂っているものの、ラジオ体操の後、朝食とすがすがしい朝を迎えました。

自分たちの身は自分たちで守るぞ!溺れたときの救助法講座

 1日目に引き続き2日目も気温上昇。お風呂もないキャンプとあり、着衣水泳の時間を子供たちは待ちに待っていたようです。万が一誤って海などに入ってしまった場合を想定し、着衣水泳の体験ほか、投げられたロープを体に巻き、解けないようにもやい結びをする練習も行われました。「早く結ばないと溺れるぞ〜」との声に水の中で必死になっていました。

  昼食後、、ゴミ拾いなどを行い、頭島を後にしました。ライフラインの寸断をより実感してもらうために、無人島での開催となったこのキャンプですが、参加者は一同に、普段の生活の快適さ、被災時の苦労などを実体験し、お互いに協力し合うことの大切さなど、とても多くのことを学んだようです。

 

いざというときもあわてずにもやい結びができますように・・・

■活動風景
ポンポラづくりでは、初めてのこぎりを使う参加者も 夕食は「ポンポラ飯」と魚貝。予想以上の大漁。がんばったご褒美かな? 「大島丸」をバックに魚釣り

沖に停泊した「大島丸」から渡船で上陸開始
カヌーなど海洋性スポーツもセルフレスキューが基本ですよ 就寝準備中。この後、蚊とフナムシの攻撃が始まります


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