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〜被災時に備えて、生き残る技術を体験〜
  「親子サバイバルキャンプ(千葉県岬町)」開催!


  地域海洋センターや海洋クラブから夢のある事業を募集した「地域海洋センターサポート21」。そのドリーム賞を受賞した「B&G親子サバイバルキャンプ」が、2月12・13日の2日間にわたって千葉県岬町B&G海洋センターで実施されました。
  この事業は、近年、日本国内で数多く発生している自然災害時に適応できる知識を得るために、避難した状況を再現し、その生活を体験しながら、いざという時のノウハウを身に付けることが目的。石川県七尾市、鹿児島県笠利町に続き、3回目の実施となりました。

 参加者は、こども達15名と保護者2名で、ボランティアとして日本プロライフガード協会の皆さん、町内在住の野崎さんのご協力も得て行われました。海洋センターを避難場所に想定し、就寝場所には武道場を利用し、災害時の食事作りとして魚釣りでの食材の確保や、竹を使った食器作り、また、救命法などを体験しました。
 

キャンプ初日

 第1日目のメニューは、応急処置法、竹を使った食器づくり、非常食での昼食、釣りや投網による魚の捕り方、夕食の準備などです。さらに就寝時には、サバイバルブランケット(特殊素材を利用した薄くて軽いが保温性がある寝具)を利用しました。
  まずはじめに、夷隅広域消防組合岬分署の方に災害時の対応の仕方や応急処置法として、人工呼吸、心臓マッサージの方法を勉強しました。

「お魚さん釣れたよ〜!」
「今日の夕食はお魚だ」
夕食のための食料調達での一コマ。

自分の食器は自分で作ります

 

 魚釣りでは、あまり魚が釣れないシーズンではありましたが、子どもたちが果敢にリールやエサづけにチャレンジしてカレイを釣ったり、カニや貝類を一生懸命捕っていました。野崎さんに投網の投げ方を教わり、季節ごとにとれる魚のことや自然の恵みに関するお話もしていただきました。野崎さんが投網を投げるとボラがたくさんかかり、こども達から拍手が沸き起こりました。投網は投げ方にコツがあるので、何度も練習しないとなかなか思うようには開いてくれないそうです。

 また、竹を使った食器づくりでは、安全に十分配慮しながらナタやノコギリを使って箸や皿、コップなどを製作しました。
 夕食の準備では
ブロックでかまどをつくり、木をこすり合わせて火をおこしました。マッチやライターがなくても火をつけることができることを知って、こども達もビックリです。飯ごうでご飯を炊き、魚をフライにしたり、焼いたりして楽しい食事時間となりました。

 その後、毛布の早いたたみ方や、毛布を利用して人を運ぶ方法等を習った後、武道場で就寝です。床に柔道用の畳を並べ、寝る場を確保し、サバイバルブランケットと毛布または新聞紙という簡素な寝具で寝ることになりました。気温が低下し、サバイバルブランケットを利用しても少々寒かったようですが、翌朝こども達は皆、元気いっぱいに起床することができました。

 

 キャンプ二日目
 
 実は1日目の夜、食材確保のため、川にカゴを仕掛けてきたのですが、残念ながら大物はかかっていませんでした。しかし、エビやカニを捕る事ができ、前日残った貝とあわせておいしいお味噌汁をつくることができました。
 朝食後、日本プロライフガード協会の皆さんに、ロープワークと三角巾の使い方などを丁寧に指導していただきました。三角巾だけでなく、バンダナなど身近にあるものを代用してもできることも教えていただきました。「方法を習っても日頃から練習していないと忘れてしまうよ。いざという時使えるようにしておきましょう」と心構えも話していただき、こども達も真剣に説明を聞いていました。

 参加した保護者の1人は、「災害が発生したとき、自分は仕事で家にいないかもしれない。今回学んだことを少しでも役立てて、自分のこと、家族のことを守れる力をつけてほしい。」と語っていました。

 こども達からも「災害の対処法がわかった」「応急処置やロープワークを習い勉強になった」という感想の他に、「自分の町の自然の豊かさを知ることができた」という声も聞かれ、充実感の中、キャンプは幕を閉じました。
 

ロープワーク講座。「うまく結べるかな?」
■キャンプ日程表  
2/12(土)【1日目】 2/13(日)【2日目】
開校式
起床

    2

講義
防災に関する講義
応急処置法(心肺蘇生法)
川に仕掛けたカゴを確認
朝食
名札作り(木の枝を利用したペンダント)

ロープワーク講座

食器作り
三角巾の使い方講座
昼食(サバイバルキットの非常食)
昼食
投網の投げ方講座
閉校式
食料調達  
夕食準備
寝床作り
10
役に立つ毛布の使い方講座
11
就寝
■活動風景


   
   
木の枝を輪切りにしたペンダントを作って自分の住所、氏名、血液型などを記入しています。
被災時には、自分の情報を知らせることがとても重要です。
  応急処置として心肺蘇生法の行い方を習っています。   竹を使って食器作り。「ケガしないようにみんなで協力して作りましょう」
   
サバイバルキットを使って水や食料の確保。「ちょっと試食してみようかな」   試食中・・・「なんだか不思議な味がするよ」   「投網を投げるのは難しいのよね・・・重たいし」
   
「うりゃ!」「どうだい俺の投げ方は?」   今夜の夕食のためにせっせと貝を拾います。「たくさんとれるといいな」   「おー!火がついた!!」木をこすり合わせて火種をつくり火をおこしました。
   
今夜のおかずは「ボラ」の刺身。「いっぱい食べちゃうぞ!」   「今日は一日働いたからごはんがおいしいです」   今夜はサバイバルブランケットと毛布で寝ます。「寒くないかな〜?」

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