7月29日(木)から31日(土)の3日間、山梨県の精進湖で、小学生の“カヌー日本一”を競う「B&G杯全国少年少女カヌー大会2004」が開催されました。台風の影響で強風が吹き荒れた30日(金)は、転覆するカヌーや、スタート地点になかなかたどり着かないカヌーが見られるなど、自然との戦いにもなった大会となりました。 B&G財団と日本カヌー連盟が主催するこの大会は、小学生を対象とする日本で唯一の全国大会で、B&G地域海洋センター・海洋クラブや各地のカヌークラブなどで練習をしている子供たちの成果発表の場として毎年開催しているものです。 今年は、日本全国から小学生21チーム102名が参加。「4年生以下B&G普及艇」「5・6年生B&G普及艇」「カヤックシングル(k-1)」「カヤックペアー(k-2)」「パラレルスラローム」の各男女別計10種目で、熱戦が展開されました。
「優勝できてすごく嬉しい!!」 今大会、大活躍だったのが、広島八千代クラブの小学6年生ペアの小椋さんと佐々木さん。 K-2女子の部で優勝のほか、小椋さんが「パラレルスラローム」、「カヤックシングル(k-1)」で準優勝、佐々木さんも「パラレルスラローム」で4位になりました。「5・6年生普及艇」の部で、転覆をしてしまった佐々木さんは、「沈した時はすごく悔しかったけど、最後に優勝できてすごく嬉しい!」と満面の笑みで喜んでいました。 2人は、小学4年生からカヌーを開始。現在、毎週水曜日と土曜日に、海洋クラブで練習を行っています。 八千代中学校にも新しくカヌー部が新設され、今後の2人の活躍が期待されます。
とっても仲良しな小見川海洋クラブのメンバー。撮影後、精進湖に飛び込む姿も
「自分の子どもにもボランティアのお兄さんみたいになってほしい」 昨年度に引き続き表彰台を独占したのが、小見川海洋クラブ(千葉県)。「カヤックシングル(k-1)」男子の部では、2位~6位を占めるという快挙を成し遂げました。 小見川海洋クラブは、毎週、土日に活動を行っています。このクラブの特徴は、海洋クラブ出身者が、ボランティアでコーチをしていること。この日も、仕事を休んでかけつけたコーチ陣に、楽しそうに飛びかかるクラブ員の姿が目立ちました。 保護者の皆さんは、「タテのつながりが強いクラブなんです。自分の子どもも、ボランティアで指導にあたるような人になってほしい」と話していました。