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総務部総務課 中村宏
 この大会に参加させていただき、B&G財団に対しましてお礼申しあげます。
 以前からこの大会のことは知っておりましたので、大変ありがたく光栄に思いました。印象としては、『燦燦と輝く太陽の下、コバルトブルーとさんご礁の海にカヌーを走らす』
というイメージでしたが、大会前日に行われた説明会では、「大潮であり充分に気をつけること。川の流れのようになるから必ず流されてしまう者もいる。」と3回注意が促されました。
 更にその不安に追い討ちをかけたのが、当日の天候です。台風7号の影響で、波浪警報、強風注意報、曇り時々雨(強い雨)であり、正直なところ強い不安を感じました。
 今回のレースは、うねり、風、大潮との戦いです。B&G財団の代表として参加させていただきましたので、リタイアはできません。ただただ頑張らなければと自分に言い聞かせました。
 9時40分スタート。(ここからは、私だけのレースの状況をお伝えいたします。とてもうねりが強く、回りの状況を確認する余裕もありませんでした。)
前から横から後ろから波が押し寄せ、コックピットの中は早々に海水が入ってしまいました。排出ポンプは持っているのですが、それを使用するにはパドルを置かないと使えず、沈を防ぐにはパドルを常に持っていないといけない状況です。
 難所である第1関門を無事通過し、入り江に入ると波も穏やかになり、まずは一安心です。コックピットに溜まった海水をポンプで排出しました。
 次の難所は大島海峡を横断です。潮の流れが速いということで、私は、目標から右斜め45度の方向を目指し、漕いでおりましたが徐々に左の方へ流されていき、その結果、瞬く間に潮流の流れにはまり、漕いでも漕いでも前に進まない状況に陥ってしまいました。 
 流された先は、必然的にリタイアをする場所となってしまいます。もはやこれまでかとも思いましたが、渾身の力を振り絞りどうにか第2の難所をクリアすることができました。その後は、比較的穏やかな水面を進みチェックポイントも無事クリアしました。この時点では既に“疲労困憊”でした。
 最後の力を振り絞り、いよいよ彼方にあるゴールを目指します、第3の難所は、また、海峡横断です。
 「風強く、波高し」という状況の中進みました。私の前方にも後方にも人影はなく、ひたすらゴールを目指し進みました。ここで沈をしてしまったらすべてが万事休す。四方八方から押し寄せる波に注意しながら慎重に進みました。ゴールは間近です。本当に『ヤッター!』という感じでした。『ゼッケン520番、中村宏さんゴールです。』とアナウンスされた時は感無量でした。
 本大会は、後援・協力・協賛など多数の団体・企業から受けており、町をあげての大イベントで、また、過去最高の参加者ということもあり、非常に熱気ある大会と感じました。
約70艇がリタイアする中、お蔭様で、完漕することができ本当に良かったと感じております。ありがとうございました。

 

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