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 21世紀が幕開けてからはや4ヶ月が経ちました。近年、飛躍的な進歩を遂げている科学技術や、先行きの見えない日本経済、世界情勢を背景に現代の子どもたちは将来をどのように捉えているのかは大変気になるところです。
  海洋性レクリエーションを通して子供たちの育成を行っている当財団では、3月から4月にかけて実施された「B&G海外体験クルーズ」で、小学校5年生から中学校3年生の参加者を対象に、「21世紀予想」と題した調査を行いました。
 以下はその結果です。

 (サンプル内訳)                                  (単位:人)
  
小学5年生
小学6年生

中学1年生

中学2年生
中学3年生
合計
男子
52
56
49
49
12
218
女子
31
42
26
73
10
182
全体
83
98
75
122
22
400
この件に関するお問い合わせは下記までお願いします。              
B&G財団 広報課
萩原、田中

TEL 03−5620−1531(代)
【調査結果】
タイトル        小・中学生による「21世紀予想」
調査期間       2001年3月26日〜4月4日
募集対象       全国の小学5年生から中学3年生までの男女
調査方法       アンケート用紙による留置法
抽出サンプル数   400 
【設問1】 子供たちの21世紀像は「今よりも便利だけど住みにくい世界」
Q.あなたが思い描く21世紀はどんな世紀ですか?                  (単位:% )
  
全体
小学生
中学生
今よりも便利で住みやすい世界
38.0
47.5
30.1
今とあまり変わらない世界
12.8
12.7
12.8
今よりも便利だが住みにくい世界
42.3
34.3
48.9
今よりも不便で住みにくい世界
5.7
3.9
7.3
無回答
1.3
1.7
0.9
 “今よりも便利になる”という予測が全体の8割を占めましたが、“住みやすい”と“住みにくい”に意見が分かれました。また、小学生の半数が「今よりも便利で住みやすい世界」と答えたのに対して、中学生の半数は「今よりも便利だけど住みにくい世界」と答えています。
 小学生が将来に希望を抱いているのに対して、中学生は危機感を抱いているという結果が出たようです。

【設問2】 天然資源が枯渇する一方で、月への旅行が可能になる世紀
Q1.今から50年後(21世紀半ば)になくなると思うもの(こと)は?    (単位:% 複数回答)
   
全体
小学生
中学生
石油・石炭などの天然資源
54.0
50.8
56.6
ガソリン自動車
50.5
53.6
47.9
戦争
50.3
59.7
42.5
核兵器
38.5
49.2
29.7
道路の渋滞
34.5
32.6
36.1
ガン・エイズの病気
33.0
34.8
31.5
高校、大学の入学試験
19.8
13.8
24.7
公害
15.8
20.4
11.9
国境・国籍
13.8
11.6
15.5
現金
13.8
12.7
14.6
 上記は回答結果のベスト10です。トップは「石油・石炭などの天然資源」で、全体の5割以上を占めています。次いで「ガソリン自動車」が挙がっていますが、これは石油の枯渇に連動してなくなると予測されたようです。
 小学生、中学生で見ると、「戦争」、「核兵器」では小学生の方が中学生よりも15ポイント以上も高くなっており、平和な世界の到来という期待感は小学生の方が大きいようです。
 一方、「高校・大学の入学試験」は中学生が小学生に10ポイント以上も差をつけており、目前の高校受験から逃れたいという気持ちが伺えます。
Q2.今から50年後(21世紀半ば)までに実現できると思うもの(こと)は?単位:% 複数回答)
  
全体
小学生
中学生
月への旅行
65.8
63.5
67.6
一般家庭に人間型ロボット
63.0
63.0
63.0
全ての家庭にパソコンが普及
53.5
48.6
57.5
立体テレビ
51.8
56.4
47.9
在宅学校
49.5
43.6
54.3
世界共通のお金(通貨)
37.3
33.1
40.6
他の惑星への移住
30.0
34.8
26.0
世界共通の言葉
30.0
34.8
26.0
野球のワールドカップ
28.8
32.6
25.9
絶滅した動物をつくり出す
28.3
28.7
27.9
 最も実現できそうなこととしてトップになったのが「月への旅行」です。20世紀では、映画の中の出来事でしたが、一般の人たちがロケットに乗って月へ遊びに行く日もすぐそこであることを予感させられます。
 次いで、「一般家庭に人間型ロボット」が挙がっています。すでに本田技研工業が人間型ロボットの「ASIMO(アシモ)」を開発し、実用化していますが、“鉄腕アトム”のようなロボットが一般の家庭で人間と共存する日も遠くないのかもしれません。
  3位は「全ての家庭にパソコンが普及」です。パソコンが全家庭に普及すれば、「在宅学校」も一般的なものになるでしょう。

【設問3】 中学生の7割以上が「学校のいじめ」、「少年犯罪」は増加と予測
★世界の人口は?      (単位:%)
 
全体
小学生
中学生
増える
65.0
65.7
64.4
減る
35.0
34.3
35.6
人口爆発も目前?!
日本では少子化が叫ばれていますが、21世紀半ばの「世界人口」は「増える」が6割以上を占めました。人口爆発による食料不足の問題が学校でも話し合われているのでしょうか。


★学校のいじめは?      (単位:%)
 
全体
小学生
中学生
増える
62.8
55.8
78.1
減る
31.8
43.6
21.9
無回答
1.3
1.1
1.4
★少年犯罪は?         (単位:%)
 
全体
小学生
中学生
増える
68.0
55.8
78.1
減る
31.8
43.6
21.9
無回答
1.3
1.1
1.4
「学校のいじめ」、「少年犯罪」は増える!
20世紀末から深刻な問題となっている「学校のいじめ」と「少年犯罪(右記)」ですが、「学校のいじめ」は全体の6割以上が「増えると予測しています。」
また、特に中学校の7割以上が「学校のいじめ」を、同じく約8割が「少年犯罪」を「増える」としており、いまの当事者たちの回答だけに先行きの不安を感じさせます。

★日本の景気は?       (単位:%)
 
全体
小学生
中学生
良くなる
50.5
59.1
43.4
悪くなる
49.0
39.8
56.6
無回答
0.5
1.1
景気の良し悪し、実感なし
景気の良し悪しは、まだまだ子供たちには実感がないらしく、結果も「良くなる」と「悪くなる」が拮抗しています。ただ、小学生の6割近くが「良くなる」としたのに対し、中学生の6割近くは「悪くなる」と答えており、環境破壊に危機感を募らせているようです。


9、学校の週休は何日が一般的になる?(単位:日)
 
全体
(N=398)
小学生
(N=181)
中学生
(N=217)
週休
2.9
2.9
2.9
週休3日は、当たり前
学校の週休は、2.9日になると予測されました。ほとんどが週休3日に近い結果となりましたが、 これは当事者たちの「もっと休みが欲しい」という願望なのかもしれません。
Q.今から50年後(21世紀半ば)、以下にあげる項目はどのように変わると思いますか?
★地球の温暖化は?     (単位:%)
 
全体
小学生
中学生
進む
79.8
73.5
84.9
止まる
20.0
26.0
15.1
無回答
0.3
0.6
「地球の温暖化」は、進む
8割近くが「地球の温暖化」は「進む」と予測しています。特に中学生の8割以上が「進む」と答えており、この問題への危機感の高さが伺えます。


★日本の自然環境は?    (単位:%)
 
全体
小学生
中学生
良くなる
33.5
42.5
26.0
悪くなる
66.0
56.9
73.5
無回答
0.5
0.6
0.5
「日本の自然環境」は、悪くなる
全体では6割以上が「悪くなる」と予測しています。
特に中学生の7割以上は「悪くなる」と答えており、環境破壊に危機感を募らせているようです。


★日本人の平均寿命は?    (単位:歳)
 
全体
(N=373)
小学生
(N=169)
中学生
(N=204)
男性
80.6
81.2
80.0
女性
86.2
87.2
85.4
延びる「平均寿命」
日本人の「平均寿命」は、男性が80.6歳、女性が86.2歳となりました。男性の平均寿命が80歳代に突入、21世紀の日本はさらなる長寿国になると予測しています。


★男子マラソンの世界記録は2時間を?(単位:%)
 
全体
小学生
中学生
切る
74.3
77.3
71.7
切らない
25.5
22.1
28.3
無回答
0.3
0.6
〔参考〕2001年現在の世界記録は、ハリド・カヌーシ(モロッコ)の2時間5分42秒(99年、ボストンマラソン)
男子マラソン世界記録は、2時間を切る
全体の7割以上が「切る」と答えており、2時間の壁を破ることに期待を寄せています。